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11月の読書 相変わらずゆっくりです

2014年12月03日 21時31分13秒 | ★★★毎月の読書まとめ
本を読む、ということを自分から楽しむようになったきっかけの作家さん。
新井素子先生。
その先生に生まれて初めてお会いしてサインをもらってお話できる、というとんでもない幸運に恵まれた今月。
(ってイベントだけど。ええ。でもさ、高校生の頃には都会は遠すぎたし最近はなかなかお姿も作品も…あはは)
そして読み始めた「未来へ……」とても興味深い作品で、読み応えは満点です。
読み始めると周りの音が消えます。聞こえなくなるくらい集中してしまいます。
なのですが今。実はちょっとお休み中です。
ちょっと、ね。うん。読み終えたらその辺りは書きます。
けど。
そこからというか、素子せんせのトークから転がってただいま現在「栗本薫せんせ」の旅に出かかってます(またかいっ!とか言わないで~/w)
図書館返却期限という大きな壁がなければ、、まだまだ読みたいものがテンコ盛り~。


っとさてさてそして。11月の読書はまぁこれ、何とか冊数はいってるけど…状態ですね。
「カーリー」は続けて3冊読めた幸運、だった模様。この作家さんも待ち続けるタイプ(?)みたいですから。1冊目に比べてどんどん内容は濃く深くなっていて面白くなってます。続きが気になる作品です。
「優しい死神の飼い方」もよかった。ほっこりあったまる一冊。
そして星新一先生の「ユキコちゃんのしかえし」これはびっくりだったかな。星作品の絵本。あの雰囲気を保ちながらも全く違う世界です。なにしろ文字は全部「ひらがな」ですし「絵」があるし!この後、元の作品を読んで2倍楽しみました。これ、素子せんせが読んだらどんな感想かな?(笑)

訳者の違いで作品も変わる。そんなことを含む興味深いお話を先日、友としたんですけど、表現に使う文字でもまた世界は変わる。
ひらがなか、カタカナか、漢字か、、、そんな楽しみ方もまたいいなぁと思います。日本語だなあ~と思いつつ。



2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3376ページ
ナイス数:1372ナイス

猫目石―伊集院大介VS栗本薫 (上) (講談社ノベルス)猫目石―伊集院大介VS栗本薫 (上) (講談社ノベルス)感想
再読回数不明本)薫くんシリーズのこれは、、何作目?薫くんと伊集院大介の出会いの物語。某島での冒険を終えた薫くんが過ごす夏の軽井沢で起こる連続殺人事件。文字通り(タイトル通り)名探偵がいっぱい、死体も・・いっぱい。分かりすぎるほど分かっているこの世界なのに読み始めるとやめられなくて次へ次へとページをめくる。久々の再読で、そっか山科警部も出ていたんだ!と思い出した。これは。。いやとにかくまずは下巻に行きましょう。それにしても今改めて思うのは物凄い芸能界の人々の描き方だなあ・・・という、こと。
読了日:11月30日 著者:栗本薫
優しい密室 (講談社文庫)優しい密室 (講談社文庫)感想
再読回数不明本)ラスト。「書きつづけなさい、そうして、時を待ちなさい」伊集院大介の森カオルへの言葉。ここから始まるこの2人の物語、というか歴史。スタート地点を久しぶりに読み直した。そしてこの言葉を読むととても切なく暖かくゆるやかに笑顔になれる自分がいる。舞台は昭和の時代。昔の懐かしさを醸し出すのだけれども、でも。どこまでも引き込まれてやめられなくなるこの頃の「栗本薫ワールド」は心地よい。焼けて変色しているこの1冊をあと何回読むのだろう。伊集院大介のその後を思うとこの頃が一番かな?と余計なことをも考えた。
読了日:11月29日 著者:栗本薫
ワーキング・ホリデー (文春文庫)ワーキング・ホリデー (文春文庫)感想
再読)ヤマトがこんなに昭和な人間だったっけ?と「ウインター・ホリデー」で感じて読み直したのだけれど、うん。そのまんまだった(笑)こんなに熱くて濃い話だったんだなあ、と再読で気付く私。周りの人たち個性も生き生きとしていて、やっぱり楽しい物語でした。サイドストーリーも早く文庫になりますように!
読了日:11月23日 著者:坂木司
ウィンター・ホリデー (文春文庫)ウィンター・ホリデー (文春文庫)感想
読み始めは周りの人物関係がちょっと記憶から遠ざかっていて誰だったっけ状態(^^;)加えてヤマトってこんなにややっこしい性格だったっけ?と首をかしげてました。が。ああそうか。父親に成り立てなんだったな、と途中からこの嫉妬深い(笑)設定に納得。親子ってそうなんだ。ややっこしいんだよ。ね?父と子。母と子。両親と息子。周りの素敵な人々に囲まれながらゆっくりと未来に向かって歩んで行くのだろうな、と思えるラストにほっこりしました。そしてその周りの人たちへの興味がグッと増した一冊でもありました。
読了日:11月21日 著者:坂木司
ユキコちゃんのしかえしユキコちゃんのしかえし感想
図書館)星新一先生が絵本?と思ったら「きまぐれロボット」所収の同タイトルの作品を絵本に作り直したとのこと。初版が2014.9だったのでこれで納得。すべてをひらがなで表記すると、なんだか全く違う作品のようです。そしてユキコちゃんの勘違いが楽しくなるような絵での表現がまた新鮮で、視覚からくる楽しさがたっぷりな作品でした。
読了日:11月16日 著者:星新一
優しい死神の飼い方優しい死神の飼い方感想
レオがとにかく愛しくてならない。中身は死神だけど(笑)というかその死神の定義が一般的(?)な物と全く違ってとても素敵。読み進むうちにホスピスの人々の未練がそのまま7年前の事件につながり、この洋館の過去から現在までの歴史が紐解かれることもあり、単なるお悩み解決だけではないのもいい。生きているからこそ必ず人は死ぬ。生きるからこそ様々な出来事があり想いがある。微妙にズレた感覚と怖いほど的を得た提案と。そして少しずつ人の感情を学ぶ姿と。レオがレオだからこその物語。読み終えて「天使」よりも「優しい死神」と(続く)
読了日:11月16日 著者:知念実希人
バリ3探偵 圏内ちゃん (新潮文庫)バリ3探偵 圏内ちゃん (新潮文庫)感想
初作家さん)ライト、である。グロ、でもある。リアル、でもある。だから怖い。なんだけと笑える面白さも、ある。圏内ちゃんのキャラが強烈で、引っかかりはあるのに嫌いではない。だんなさんとの二人三脚はどこかほのぼのしながら必死さも見え隠れ、がんばれって思う。主にだんなさんに(笑)刑事さん2人の関わり方もかなり面白い。物語のラストではドキドキしながら読み進め、犯人にびっくり。色んな要素が混ざり合っていて苦手も含むのに読みやすい。なんとも不思議なテイストの作品でした。続きそうな終わり方。続編あれば手に取るだろうな。
読了日:11月13日 著者:七尾与史
ぬいぐるみ殺人事件ぬいぐるみ殺人事件感想
祝復刊!ってことで新井素子さん目的で購入。で。えーっと。びっくりです。こういう1冊でしたか。どんどん混沌としていく連作に爆笑&苦笑。しっかり完全に遊んでますね。皆さん(笑)そんなむちゃくちゃな物語を最終回一歩手前で火浦功氏が見事にまとめていて、そこに軍配。。かなぁ。で、またラストでどんでん返しでやはり一筋縄では終わりませんでした。佐野氏のあとがきも楽しませていただきました。
読了日:11月11日 著者:新井素子吾妻ひでお他
銀婚式物語 (中公文庫)銀婚式物語 (中公文庫)感想
文庫版は初読だけど単行本で読んでます、の本)帯でしみじみ。。幸せ度がとても高いことを再確認する。物語は前回読んだとき同様に長い時間が経っていることを感慨深く思うとともに、今回は去っていった人々にまたしんみりとする。単行本発売の後、お母様の訃報も教えられたからだろうけれど(@素子さんの)力さんや光子さんが元気だった結婚物語や新婚物語が恋しくなり懐かしくなる。自分の歩いてきた時間と共に。文庫版のあとがき。25年と言わずその前にまた、お会いできるのならばそれはとても嬉しいです。と言って、いいのだろう、な。
読了日:11月10日 著者:新井素子
カーリー <3.孵化する恋と帝国の終焉> (講談社文庫)カーリー <3.孵化する恋と帝国の終焉> (講談社文庫)感想
シャーロットが随分と大人になり(ふにゃって状態がなくなって更に読みやすくなり)同時に時代の社会状況の説明と勉学が増えて、まるでインドの当時の状況を彼女と一緒に学ぶような物語だった。そのすべてがラストの出会いにつながったんだなあ、、と最後はちょっと少女小説に戻ってドキドキ。1巻からの面白さ、魅力はそのままに一歩大人になっているのだな、と登場人物と共に物語の描き方にもそんなことを感じて、今までで3巻が一番楽しめた。とても面白く、さあどうなるっ!というところで続きは次巻。気になりすぎます。続けて読みたいー!
読了日:11月6日 著者:高殿円
佐々木十美の子どもと食べたい晩ごはん佐々木十美の子どもと食べたい晩ごはん感想
子どもたちの味覚が鈍くなっているというニュースを見た後、読友さんのレビューで衝動買い。わが家はそういう意味ではもう育っちゃってますが、「一緒に作る」ということができなかった反省があるので。教訓にもなりました。いつもの和食にほんの少し手を加えて変化を付ける。子どもが食べやすく、というテーマではあるけれど、わが家でも充分に参考になるレシピが沢山です。カレールーも作ってみたい。
読了日:11月2日 著者:佐々木十美
短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)感想
図書館)一般の人たちの応募作品にほむほむが解説を書き添える形。いくつも、いいなぁと感じる歌があった。そしてまた、5.7.5.7.7という基本の形の大切さも分かる本。崩す時にはなぜなのかきちんと理由がなくてはダメ、というほむほむの言葉が印象深い。読み手に徹しているわたしは確かにそのリズムが心地よく自然に心に入ってくる、と感じるから。しかし素人さんでも歌を詠む方々は言葉の選び方が面白い。とてもつながらないような語が31音の中で生き生きと煌めく。また、解説の随所で穂村氏のブラックな一面も感じた一冊でした。
読了日:11月1日 著者:穂村弘

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