ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

へえ~。

2018-01-12 01:46:40 | 音楽

最近見た映画

どっちもバラク・オバマの若い頃の映画です。

これはミッシェル夫人との初デートの話。
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弁護士事務所に勤める二人が、治安の悪いサウスエンドの集会に出かける・・・というのが、デートのきっかけ。


その集会は、若き日のオバマさんが相談役になって黒人地域の問題解決に取り組んでいたというわけだ。

オバマさんに気持ちを引かれながらも、インテリのプライドでなかなか打ち解けないミッシェルさんも、彼の求心力と説得力、演説の上手さにだんだんと心を許していく。

二人とも「死ぬ前にどんな音楽を聴きたいか」では「スティービー・ワンダー」と意見が一致する。彼の複雑な生い立ちや、コロンビア大学に入った頃付き合っていた白人のガールフレンドの話など、ゴシップネタが興味深い。

オバマさんてわたくしと全く同年代なので、この頃のアメリカの様子とか、当時は全く気にもしてなかったけど、へえ~という感慨があります。

わたくしなら死ぬ前はどんな音楽を聴くだろうか。とか。

ベタですけど、スティービーじゃなくてグレゴリオ聖歌を聴きたいかもな。

まあ、映画としては全然大したことなかったです。伝記として興味があればの話。

特にお勧めしません。


むしろこっちは面白かった。オバマさんがコロンビア大学に入った頃の彼と、ガールフレンドと、そして80年代のハーレムの風景。
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「バリー」・・・はバラクの愛称だそうだ。

黒人と白人のハーフであり、ケニア人の父はそもそもアフリカに家族が居たし、白人の母は何度も結婚や離婚を繰り返す飛んでる女であり、ハワイやらインドネシアやらで育つ彼は、自分のアイデンティティがよく分からない。

NYにやって来て、仮に言葉は通じても自分の居場所がない。

同級生とも違和感がある。

おまけに真っ白な白人のガールフレンドと恋に落ち、彼女の白人ばかりの家族に紹介されたりするのも気が重い。

人種のるつぼのNYでありながら、肌の色や出自で自分が何者か分からなくなっていく苦しみを描いていて、とても良かったです。

会うこともないケニアの父には、手紙をしたためているのだが、それも送ることができない。

そうこうしている間に父は事故で死んでしまう。

どう考えても素晴らしい女性だったはずのガールフレンドとも別れてゆくのでした。

若いのに本当によく出来た女性だと思う。

80年代の危険で不衛生なハーレムの街中を垣間見るだけで、わくわくするし、将来大統領になる男の話であろうとなかろうと、極めて真面目な青春ドラマということです。

海を越えると、これがあの80年代だったのかと。

どっちも俳優さんはよく似てました。


あと、これは読んだ本。
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わたくし本当に歴史の闇への好奇心が抑えられない。

恐竜絶滅も、魔女狩りも、ゴシックも、恐怖政治も。

嫌なものばかりに興味が行くのは何故だろうね。

怖い物見たさかな。