2015/12/05公開 日本 139分
監督:チェリン・グラック
出演:唐沢寿明、小雪、ボリス・シッツ、アグニェシュカ・グロホフスカ、ミハウ・ジュラフスキ、ツェザリ・ウカシェヴィチ、塚本高史、濱田岳、小日向文世
ひとりの日本人が、世界を変えた――。
Story:1935年、満洲国外交部勤務の杉原千畝(唐沢寿明)は高い語学力と情報網を武器に、ソ連との北満鉄道譲渡交渉を成立させた。ところがその後彼を警戒するソ連から入国を拒否され、念願の在モスクワ日本大使館への赴任を断念することになった杉原は、リトアニア・カウナスの日本領事館への勤務を命じられる。同地で情報を収集し激動のヨーロッパ情勢を日本に発信し続けていた中、第2次世界大戦が勃発し... (シネマトゥディより)
第二次世界大戦下のリトアニア。ナチスの迫害を逃れてきたユダヤ難民に対して独断でビザを発給し続け、最終的に6000人もの命を救ったことで“日本のシンドラー”とも言われた杉原千畝の真実の物語を映画化した伝記ドラマ。監督は『サイドウェイズ』のチェリン・グラック。
監督さんは外人さん?と思ったらアメリカ人だけど和歌山県で生まれ育ったことで日米合作映画に関わることの多い方だそうで...『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』では脚本とUS班監督を務めてるんですね。
この日は2本とも素晴らしい日本人のお話。外国では認知度が高く日本では低いのは残念ですね。私も“日本のシンドラー”と言われた人がいる....くらいしか知らなかったです。日本政府による公式な名誉回復が2000年....つい最近のことだったとはびっくり。
日本映画だけど舞台が海外なのと字幕が多い。当時のリトアニアの様子だったりヨーロッパ状勢がわかりとても勉強になりました。杉原千畝を演じた唐沢さんにはぴったりの役柄でした。夫を静かに支える妻を演じた小雪さんも良かったです。ほんわかした小日向さんもいいけど、きびきびした小日向さんのほうがわりと好き。
舞台が海外なのですがセットじゃなくてちゃんとポーランドでオールロケをしただけあってなんちゃって外国じゃなかったのが良かったです。キャストもポーランド人が多く、日本映画というよりポーランド映画のようでした。どこまでが真実でどこが脚色されてるのかわからないけれど、杉原千畝という人について知ることができて良かったです。切手のエピソードは本当にあったんですね。
難民は昔も今も変わらず沢山の人達が帰る場所がない。今の日本ではセンポさんのような行動はかなり難しいですね。自分の立場も危うくなるというのに多くのユダヤ難民のためにヴィザを発行しつづける姿はすごいとしかいいようがありません。なのに、外務省は彼の存在をなかったことにしてるのは怒りがこみ上げてきます。しかし、時間はかかったけれど名誉が回復されて本当に良かったと思います。
★★★★.8
観賞日:2015/12/06
杉原千畝 スギハラチウネ Blu-ray通常版 | |
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杉原千畝 (小学館文庫) | |
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杉原千畝: 情報に賭けた外交官 (新潮文庫) | |
白石 仁章 | |
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ポーランドで2ヶ月ロケしただけあって、見応えある映像に仕上がっていたと思います♪
杉原千畝という人物を良く知ることの出来る映画になっていました。
外交官であり、諜報員でもあり…かなり優秀だったんですね。
こんな人がつい最近まで認知されなかったなんて、
ちょと哀しいですね。
これが2000年まで放置されていたのは淋しいお話ですよね。
『シンドラーのリスト』が公開された時にも話題になったのですから、せめてその時にでも名誉回復がされていたらねぇ~。
舞台が日本ではないので字幕が多いのは仕方ありませんよね。ポーランドロケもありよりリアルさがあって良かったと思います。
またひとつ歴史を知ることができて良かったです。
昔の外交官、とくに杉原千畝氏はかなり優秀だったことがわかりますね。
こんなに素晴らしい人なのに知らない人が多いのは残念だよね。映画化してくれて知ることができて良かったわ。
2000年なんてつい最近ですよね。
それまで何もしなかったのは残念です。
でもようやく行いが報われて良かったです。
わたしは勉強不足で知らなかったのですが、
まさに英雄だと感じました。
こういう邦画が増えるといいな。
私もほとんど知りませんので、こうして映画を通して知ることができたのはうれしいです。
日本では知られてない日本の英雄をどんどん映画化してほしいですよね。