日々、暮らしの中で考える。・・・・・・木もちeー暮らし

普通の暮らしの中で気がついたこと、考えたこと。またこのような生活の視点を通し、仕事で出合った方々のお話を綴っています。

寒く暗い闇夜の中、火は人々の心を温め安心を与える==ボランティア組織で建てた集会所==

2013年10月19日 03時49分28秒 | お仕事

(▲小坂朋子さんの写真より)
古代より人間は「火」を囲い、「火」に集いました。
人間と動物との大きな違いは「火」を扱えることではと思うことがあります。
「火」を見ているだけで、なんでこんなに心が安らぐのでしょう。




チーム日光が中心となり建てた集会所 「迎賓館」

さて、小川社が取り組む[社会コスト]活動のお話しを。
小川耕太郎∞百合子社では東日本大震災復興事業としてチーム日光さんに
寄付をさせていただきました。
チーム日光さんはボランティア組織により
被災地に集会所「鍵」を建てられました。
この集会所が「夢の丸太小屋11月号(11月30日)」に
6頁にわたり掲載されるとのこと


この集会所に使われた木材は、スタッフの竹村の協力の元、
尾鷲の木材関係者
がボランティアで搬出し
被災地に届けさせていただいたものです。

現地の方々がこの集会所に集い、心を寄せ合っている姿を拝見させていただき何よりです。



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極寒の中テントを張って、この集会所を建てられた一人、
いつもステキな笑顔の小坂朋子チャンのFBより
抜粋させていただきます。
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震災で亡くなった方の中には、タカちゃんのお母さんのように、

皆の為に命を注いだ方も数多くいた事を忘れないで下さい。

その方の命が無駄になりませんように。

私達は忘れてはなりません。
震災で学んだ事を。
震災築いた絆を。
震災で育まれた心を。

火は灯りの役割りだけではありません。
寒く暗い闇夜の中、火は人々の心を温め安心を与えます。
それによって人々は心を開き本音を語れる事が出来るのです。

貴方がいるから元気が出る。離れていても
心の繋がりを大切に育んでいきたいなと感じた1日でした。

小坂朋子さんFB
より
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朋ちゃんのFBをみて、涙がでてきました。
こういうおおらかな優しさがあーゆう建築に繋がったんだなっと。
この建物はアイヌの方から竪穴式住居を学び建てたそうです。
チーム日光さん、小坂夫妻本当におめでとう

なぜ?空は上へいくほど青くなるの・・・・・ 金子みすず「ふしぎ」

2013年10月02日 23時55分50秒 | 子育て
娘「ねぇねぇ、なぜ?空は上へいくほど青くなるの?」

私は以前撮った写真を娘にみせ

「その質問って、こういう意味のコト?」

娘「そうそう」


▲これがその写真。確かに上へいくほど青い

私「う~ん。お父さんに聞いて」

娘「お父さん、なぜ?空は上にいくほど青くなるの?」



▲一年生のときに娘が描いた油絵。この絵を描いたころから、地平線から空にかけてのグラデーションを意識し始めました。

丁度、ごはんの支度と重なったので主人と娘の話はあまりよく聞いていなかった。

主人「結が、空はずっとずっと限りなく上に広がるとおもっているけど、地球は丸いからね。」

といって裏紙にスケッチをして説明してました。

娘は納得したのか?そのスケッチをずっとみていました。

なんでも不思議でしょうがないんだろうな・・・・

ふっと・・・金子みすずさんの「ふしぎ」を思い出しました。



ふしぎ
                 
             金子みすず
わたしはふしぎでたまらない,
黒い雲からふる雨が,
銀にひかっていることが。

わたしはふしぎでたまらない,
青いくわの葉たべている,
かいこが白くなることが。

わたしはふしぎでたまらない,
たれもいじらぬ夕顔が,
ひとりでぱらりと開くのが。

わたしはふしぎでたまらない,
たれにきいてもわらってて,
あたりまえだ,ということが。

(JURA出版局「わたしと小鳥とすずと」より)



みすずさんは私の父方の親戚です。

有名になる前の話ですが、私の叔父は一生懸命みすずさんの資料を集めていました。

郵便局長だった叔父は、みすずさんの詩を広めるために

みすずさんの詩にほれ込み、詩の絵葉書セットなどの企画をはじめ

様々な試みをしていました。

叔父さんは山口が大好きで、山口の歴史や文化、風土、陶芸などを郷土史の勉強し

郵便局から様々な文化を発信していました。

私は小さい頃からおじさんのガイドで山口を歩くのが大好きでした。

叔父の話を聞くとワクワクドキドキし、

好奇心がどこまでも広がっていくようなそんな記憶があります。

叔父は退職後、鯨資料館「古式捕鯨の里 通(かよい)」の館長庁を務め、

現在は長門文化保護指導員の仕事をしています。

今は閉鎖されましたが叔父のブログ「金子みすゞさんの心の故郷青海島」を読むと、

金子みすずさんの原点である青海島(山口県)の風景目に浮かびます。

子どもの頃、青海島で泳ぐのが大好きだったな

現在は「みすゞの心の故郷青海島」というブログで発信しています。

叔父の郷土史の研究には、愛のようなものを感じ、

人を惹きこむエネルギーがあります。

叔父が鯨資料館の館長をしていたころ、開館以来すごい入場数を記録したそうです。






日々娘のおしゃべりを聞いていると

ふっと、みすずさんの詩を思い出します。

今度、山口へ行くので時間をみつけて

みすず資料館と叔父さんの話をたくさん聞いてこようと思います。



 

7秒で頁をめくれる、そんな感覚をめざし、電子書籍製作中。

2013年09月28日 01時46分11秒 | お仕事

▲完全なる運動不足( ̄▽ ̄)・・・
運動会後の筋肉痛で今夜は茶碗も洗わずバタンキュー。
でも3日前には「これで全体の流れは見えた!」と思った電子書籍の頁構成だったけど・・・今日みたら全くダメ

夜中の2時に起床してやり直しです。
自己採点の時点でもう赤ペンだらけの紙面・・・
あー文才とまではいかなくても国語力が欲しい
今日の直しも、スタッフに校正だしたらまた赤ペンが入るんだろうな( ̄▽ ̄)。
文章を変えて頁構成からやり直しです。気分は「ファイト一発リポビタンA


小川社では山SUN通信という会報誌を2年に一度程度だしています。
通販も兼ねる冊子なので、商品情報をキチンといれないと
お客様とのイメージがずれることもあるので、
どうしても文字がギューギュー詰めになってしまいます。
それに紙媒体は予算もかかる。


そこで山SUN通信電子書籍版をだしてみようという流れになり
今、はじめて電子書籍という仕組みを理解し
自分なりにどんな頁割だったら読んでいただけるか考えています。



紙媒体と違う点
商品の詳細は商品のH.Pへリンクできる
経費が安い
テキスト文字なら検索にひっかかる

小川社の対象は40後半から60代が多い。
最近は20代から30代の方も増えてきましたが
やはりご購入いただくのはこの世代。
しかし、スマホは使っても積極的に使う世代ではない
40代後半から60代は文字デカでないとメガネをかけてまで
読んでいただけないと、勝手に自分を重ねて想像すると
「新幹線や通勤移動中にタブレットで読める!」
くらいの電子書籍なら読んでいただけるのではと想定しています。




そう考えてみると・・・漫画のコマ割りって本当によーく考えられている。
何も考えずに次ページをめくりたくなる。
もちろん、コマ割りだけでなく、絵の構図や、吹き出し文字の入れ方、ストーリー展開
いろいろな要素があるけど・・・
コマ割りだけみても、スゴイ!
自分の読む時間をストッポーチで計ってみるとたいてい7秒で次ページをめくっていました。
(もちろん漫画の内容にもよりますが)
ということで最近は勉強も兼ね、休憩を兼ね、漫画を読みながらフセンをいれています


娯楽文化の奥深さを感じる明け方。
学びの秋 さぁガンバロ









 

人生何が転じて好となるかわからない--鳥の鳴き声 と 商品PRの動画製作--

2012年12月18日 19時33分00秒 | 子育て
ずっとブログを再開しようと思いつつ
パスワードを忘れてしまい ほっとおりました。
なぜか今日、急に思い出しパスワードを入力できました。
ごぶさたしています。約1年ぶりの再開です
ずっと滞っていたのに、見て頂いた方がいらっしゃることにビックリ
お久しぶりです。
今日は昨年、書き途中だった文章をUPします。




「ピッピピピピ・・・・

娘が小学校に入学する前、私は木製ブラインド[こかげ]の動画製作の追い込みでした。

春休みなのに、どこにも連れて行けず、いつも私のPCデスクの隣で遊んでいました。



動画製作というと聞こえが良いですが・・・・・

木材の説明をWEBでするとすごーく長ーくなるので動画にしよう!ということになりました。

しかも使うソフトは無料の動画編集ソフト。

そのうえ私のようなド素人が製作する動画

・・・・音楽といえばYOU TUBEの無料サウンドか

鳥などの鳴き声をみつけ、場面に合う音声を編集していました。

日々寝不足の缶詰め状態の母親の隣で

娘は、鳥の鳴き声でも聞き分けていたのだろうか???

私には退屈で不満だらけのようにみえました・・・・




今では娘はすっかり「鳥の世界」にはまり・・・・毎日のように「動く鳥図鑑」のDVDをみています。

小学生くらいになると、やたら突出してマニアックな情報を記憶する子どもっていますよね。

恐竜博士とか妖怪博士とか・・・昆虫博士とか。

まさにソレです。娘は「鳥博士」になりたいようです。




最近は、ずっと「鳥の博物館にいってみたい」と要望がありました。

・・・・しかし意外と鳥だけの企画は少なく・・・

やっと見つけたのが、大学内にある博物館でした。



イギリスの博物館の学芸員「ジョン・グルードの鳥類図鑑の世界」という企画展です。

彼はリトグラフ(石版に描く版画)をいち早く取り入れえた学者さんです。

当時発明されて間がない石版画(リトグラフ)の技法をいち早く取り入れ、奥様にそれを習得させ、

そこに1枚1枚丁寧に手で彩色した「鳥類図譜」の制作に取り

世界中の鳥の図鑑を作られました。

その図鑑の原画は玉川大学の博物館がつくられた電子書籍でも一部みれます



鳥に興味の無い方も、一度ネットで電子書籍を見たら、うっとり

鳥の美しさに魅了される素晴らしい精密画です。





▲娘(小2年)が描いたアホウ鳥


▲ツバメの子育て

人生何が転じて、好となるかわかりません。

自分の親にも「可哀そう。春休みなのに一緒に遊んであげないで~」とチクチク言われていました

「親にもわからない経営者の立場」と心の中で唱えていました。

しかし自宅も仕事ができたのが良かったのか?

娘は私の仕事をよく見ており

親子でとりとめのない鳥のお話しをよくしていました。

お蔭で私も鳥の鳴き方が聞き分けられるようになりました。



新商品「蜜ロウミストデワックス」の動画は、「木製ブラインドこかげ」よりは

鳴き声の音の質の違いやタイミングが編集できるようになりました。

とはいえども・・・・ド素人の製作ですが



▲商品化してから早1年3か月。おかげ様でご好評をいただいています










母乳育児で改善保育*オラウンターの母性~旭日川動物園 園長 坂東元さんのお話~

2012年11月04日 21時37分01秒 | 仕事_長勝鋸
先日、ある講演の中で旭日川動物園の園長さんのお話を聞く機会がありました。

とても興味深いお話で話すと長くなりそうなので・・・・・

今日は改善育児についてのお話をします。



オラウンターは4年に一回しか子どもを産まないそうです。

オラウンターは群れで行動せず、一匹と一匹の間に4m近く距離を置くそうです。

またオラウンターはオスの握力が300kg近くあり

メスの握力が極端に少ないので、下手するとオスがメスを気に入らないと

握力でギュッと握られると死亡することもあるとか。

そのためオラウンターの相手探しは一苦労だそうです。

お互いに相性があわないと悲惨な結末になります。



旭日川動物園ではオラウンターでは珍しく自然交尾に成功し、赤ちゃんが授かりました。

しかし不安材料がひとつあります。

オラウンターのお母さんは、自分の母親の育児をみないまま、動物園に入園したので(つまりオラウンターは4歳前に動物園に入った)

「果たして子育てができるだろうか?」と思ったそうです。




案の定、子どもは授かったけど・・・・まったく抱っこをしないオラウンターのお母さんをみて

動物園内で会議を重ねたそうです。

「人工ミルクをやって人工育児をすれば、子どもは成長するけど・・・・果たしてそれはこの子にとって良いことだろうか?

飼育係もこのオラウンターが大きくなるまで仕事をしてないと思う。人間が育児すると

人間とオラウンターの間はコミュニケーションがとれても、親子のコミュニケーションがとれずに成長してしまう。

それは哺乳類として正しい選択なのだろうか?」

そこで考えたのが

「改善保育」という方法です。

飼育係が、赤ちゃんにお母さんのおっぱいを吸わせる介助をしたそうです。

そうすると、哺乳類本能で赤ちゃんは母乳を求め乳首を吸います。・・・

おっぱいを吸えば、赤ちゃんが落ちてしまうので当然抱っこをする!そう考えたそうです。

しかしこの方法は動物園側としてはリスクが大きいそうです。

育児放棄したお母さんが育てると赤ちゃんが死亡する確率も高いとのこと。



でも赤ちゃんが吸ったことで母乳はでました。・・・・しかしお母さんが実際に抱っこするまでは時間がかかったそうですが・・・・・

でも4年後、2児を出産したときは、一児の子育ての経験があるので

自然体で抱っこ&母乳育児で育てたそうです




私は人間の場合は、様々な理由があるので、母乳育児が絶対とは思いませんが

抱っこ&母乳育児というのは、科学的に立証よりも長い歴史を得た哺乳類の子育てではないかと思います。

親から子どもへ伝えていきたいお話ですよね。

できれば学校や産婦人科の母親学級や絵本の読み聞かせなどでも伝えられないのかな~。




この話を聞き胸がジーンと熱くなりました。

動物園運営の立場からみれば、リスクの少ない人工保育を選択する気持ちも痛いほどわかります。

でも、あくまでも旭日川動物園の基本姿勢は

人気動物園になる前から『伝えるのは生命の輝き』といった方針で運営をしています。

種としての尊厳を大切にし、ありのままの動物の姿を魅せることに徹しているそうです。




そのため旭日川動物では、動物のショーや人気動物(パンダなど)を入れるなどはしないそうです。

また動物臭さを解消するために餌に消臭剤もいれないそうです。

犬でも犬好きの人は犬臭くないですが、興味のない人が嗅いだ場合動物臭いと感じる。

ならばありのままの動物に興味を持ってもらえるような解説や空間作り(動物の住い)

また飼育環境を徹底的にこだわっています。




育児だけでなく経営や運営としてもとても勉強になったお話でした。

旭日川動物園は、学校だけでなく企業の研修として来場される方が多いそうです。

詳しくは旭日川動物園公式ホームページ




ボチボチ更新ですが、ブログを読んでいただいてありがとうございます。

また旭日川動物園の続きのお話を書きたいと思います。