この地に住んでもう3年半が過ぎたというのに未だにどこに美味しいお店があってどこに素敵な雑貨を置いた店があるのかがわかりません。というか興味がないので覚えようとしないのですね。ごひいきのテレビ番組も途中で眠ってしまって何が何だかわからないうちに終わっている。これってもう「老いるショック」です。
それに呆れた遠くの友人がお掃除していた私に「今そこの街の面白いスポットを紹介する番組をテレビでやっているよ」と電話をくれました。それで慌ててお掃除をやめてテレビを見ながらメモメモ・・・。(笑)番組ではこじゃれたカフェや雑貨店などが紹介されていて見ていてとても楽しかったです。住所もわかった事だし、それではさっそく行ってみるかと言うと、どのあたりにあるのか週に何日営業しているのか駐車場は広いか、などを調べる段階でもう面倒になるのです。(~~;私はふらっと立ち寄ってみて偶然に良いお店を発見するのが楽しみなので、人やテレビに教わるのはあんまり好きじゃないのですね、多分。
それに私は子供のころからどこにいても我が家以外に心安らぐ「オアシス」を持つという習慣があって、学生時代は部活の部屋とか図書館が私の「オアシス」でした。結婚してもそれは変わらず、ここでもそれを見つけるまではひたすらウロウロしてお店や公共施設を覗いて回っていました。主婦にとっては自宅は「職場」なのでいつも家にいると限りなく仕事を思い付いてしまうので、時々そこから脱出して一人心豊かな時間を楽しむ事にしているのです。
やっと自分がよく行く道の途中にあってちょっと飲み物やパンを買うだけで1時間ぐらい座って本を読んでいても嫌がられないパン屋兼カフェとか、本屋さんに併設されたカフェとか、あちこちにある図書館とか、そこでお茶したり、本を読むひと時を心から楽しめる場所=「オアシス」が出来たので、特にお洒落なお店とか美味しいと評判のお店などを知らなくても、もう十分に満足しているのです。
それに慣れないお洒落なお店でつい余計な物を買ったり、食べ慣れないお味のランチを食べるよりも、自分のオアシスと決めた場所でひっそりとお茶する方が私には寛げるのです。
それに最近はこれまで時間をかけて整理整頓お片付けを続けてきたおかげで我が家は簡単にきれいを維持できるようになったので、夫が見ていなくても来客がなくてももっと素敵に、もっと快適にして暮らしを楽しみたいという気持ちが強くなってきました。
そのせいかお片付けや整理整頓が苦痛ではなくなってきて、スッキリ片付いたテーブルに小さなドイリーを敷いて花を活け、コーヒーや紅茶と読みかけの本やノートパソコンがあればわざわざ服を着替えて車を出してまでして一杯400円の人気のカフェに出掛ける必要がどこにあるのだろうと思うのです。私なりの「オアシス」があり、それに加えて家には私が長年かけて集めてきたティーカップのコレクションの中には殆ど使った事のないカップもあるのですからもう今のままで充分なのです。
あなたには自分の「オアシス」がありますか?