贈って、感激されたプレゼント

先日、父と母の結婚記念日がありました。
いつもは何もプレゼントをしていなかったのですが、今年は何かプレゼントを贈ろうと考えていました。

何を送ろうか…。
年明けから色々と考えていましたが、良い案が浮かびません。
何が良いか。お金や金券、旅行券、花…。

何かありふれてる…。
買えば出来るものは、誰でも出来るからです。
それでも両親はよろこんでくれると思いますが、「なんかオレらしい物」を贈りたいと思って考えていると3月も中旬に差し掛かかってきました。

あ～、結婚記念日まであと1カ月…。何も思い浮かばない。どうしよう…。
インターネットで調べると、似顔絵を贈った例がありました。
似顔絵を描くといっても、写真が無いと描けません。親の顔写真なんて持っていないし…。と思っていたら、一昨年に両親が上京した時に撮った写真がありました。

この写真を絵描きさんに依頼して、報酬を支払って…。
と思ったのですが、実は私は美大卒なのです。
大学入試の試験項目に鉛筆のデッサンがあり、高校時代は美大受験の為に美大向け予備校に通ってとある美大に合格した経歴があります。
しかしデッサンなんて大学受験の時に真剣に描き、大学時代にちょこっと描きましたがもう20年以上も鉛筆を握っていません。

今の私に描けるか…。
一度、試しに描いてみましたがヒドイものでした。このレベルなら贈り物として通用しません。
はぁ、どうしよう…。
美大卒なのに絵描きさんに外注して贈るなんてイヤです。画材ショップの世界堂に行って、5ＨとＨＢと5Ｂの鉛筆を買って、真剣にデッサンに取り組むことにしました。


それでも、なかなかうまく描けず、描き直し描き直しでやっと完成に近付きました。
そんな時、サラリーマン時代の先輩と飲みに行くことになりました。先輩に「両親に似顔絵を描いてプレゼントをしようと思っている」と話をすると、先輩は「それじゃ面白くないから、Ｔシャツにしてプレゼントすれば？」と言ってくれて、「あ、それは面白い！」と思ってＴシャツにすることにしました。

しかし似顔絵は完成に近くても、Ｔシャツ作成の納期が間に合うかどうか…。業者に問い合わせてみると、なんとか間に合わせてくれるとのことで似顔絵を完成させて、Ｔシャツ作成業者に依頼しました。


そして無事にＴシャツが完成。



似顔絵は額縁に入れて、メッセージを印刷（ブログではモザイクを入れています）して、両親の結婚記念日に到着するように発送。



到着すると両親から電話が。
父親から「感激した」、母親から「嬉しいわぁ、ホントにありがとう！」と言われて、嬉しかったです。先輩の言うとおりにＴシャツを作ったのが効果的で、額縁に入れた似顔絵だけよりも印象深かったようです。

費用的には旅行券や金券よりも安上がりで、そしてよろこびの度合いが高いので、とてもコストパフォーマンス高くて良かったです。
こんなによろこんでくれたプレゼントは初めてです。

両親には美大向けの予備校や美大に行かせてもらったので、私らしいプレゼントが出来て良かったです。