昨年12月17日に横須賀、昨日は平塚で子どもサイエンスフェスティバルに紅葉ヶ丘無線クラブとして出展したが、その際の出展物が「LEDイルミネーションをつくろう」だった。LED（発光ダイオード）は熱に弱いものの、長寿で電力消費が少ないという利点で今では日常生活では欠かせないものとなっている。当然、アマチュア無線の世界でもLEDの存在は大きい。そこで、私自身がふと思い出したのは青色LEDである。2014年に青色LEDを開発した赤崎勇先生、天野浩先生、中村修二先生がノーベル物理学賞を受賞した事は有名だが、そのうち天野浩先生は中学1年時にアマチュア無線の免許を取った「ハム」ということである。天野先生はアマチュア無線がきっかけで工学部に進むと決意した。青色LEDは難しくなかなか開発が出来なかった。そして、赤崎先生指導の下で天野先生は青色LEDの開発に成功した。その大きな開発は、アマチュア無線がきっかけと言っても過言ではない。
私は2回とも、天野先生のことを子供たちに大いに話した。それはこの科学イベントをきっかけに大きな発明をして欲しいという願いからである。私はそれに至らなかったが、後世にそれを託すことが私の夢である。