いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今日は洋裁とカットソーの製図の違いについて少しお話します。
カットソー教室では製図をすることはありませんが、
このブログをご覧頂いている方の中には
製図をする方も沢山いらっしゃると思います。
いったい何が違うのでしょう?
洋裁の型紙に縫い代を付ければ良いように思いますよね。
では、分かり易いところで、
チュニックのヨークについて考えてみて下さい。
上の2点の様な、ヨークの付いたカットソーのデザインでご説明します。
さて、右の作品(カットソー)の型紙をご覧ください。
お気づきでしょうか?
ヨークの型紙がなく、代わりに細長い四角の襟と書いた型紙のみです。
洋裁の製図をする場合は、
この様に、ヨークと見返しをとり、
接着芯を貼り、
頭が入らなければ、ファスナーやボタンつけも必要ですね。
一方、カットソーは
( 洋 裁 ) ( カットソー )
上の図の様に、ニットを伸ばして、ヨークの形にしているのです。
この様にニットの伸びを計算して、またその伸びを利用して製図をします。
では、その製図の仕方は・・・
ここで、注意点です。
長さを決める場合、ヨーク(襟)の付け位置を計る方が多いのですが、(丸&三角印)
それでは衿ぐりが大きくなってしまいます。
では、どこを計ればよいのでしょうか?
右上の様に出来上がり線を計って、長さを割り出します。(★とハート印)
その後、縫い代を付けて型紙を完成させます。
ご理解いただけたでしょうか?
この様に、カットソーの型紙は、
ニットの伸びを利用したり、差し引いたりして作っています。
洋裁の型紙、そのままでは大きくなってしまうことが多く
また、伸びを利用して出来るだけ単純化するようにしています。
来て下さっている生徒さんに喜んで頂ける様、
これからもカットソーの研究をしていきたいと思っています。
長々とありがとうございます。