TANAKA式カットソー教室ブログ

上品でエレガントな大人のためのオリジナルカットソー教室
ワンランク上を目指す貴方へ。

TANAKA式カットソーについて

吹上教室閉校後の講習は現在サクラメイトのみで行っています。代わりにYouTubeで簡単な小物作りやカットソー等、動画配信をさせて頂いています。 現在はまだ動画作りの練習段階ですが、来年にはカットソーの基礎から、きちんとした形で皆さんのお役にたてるような動画と、さらに交流も出来たらと思っています。宜しくお願い致します。

カットソーと洋裁の違いとは

2023年08月07日 | 洋裁とカットソーの違い

昨日のブログでは、

洋裁のやり方には2通りのやり方があり、

洋裁学校で習うやり方と、もう一つ

工業的なやり方があるとお話しました。

 

実はカットソーも

この工業的なやり方にはいります。

 

では、工業的洋裁と何が違うのか、

を、お話したいと思います。

 

カットソーも工業的洋裁と同じく、

既製服の技術から来ていますが、

大きな違いは、

カットソーは伸縮性のあるニット生地を使い、

ロックミシンで縫い合わせる為、

端かがりと縫いあわせが

同時に出来てしまうると言うことです。

 

ロックミシンで縫い合わせた際の

縫い目の強度は

直線ミシンで縫い合わせた縫い目より、

強度が劣ります。

 

ですが、

ニット生地は伸縮性があるため、

縫い目に掛かる力が分散され

ロックミシンのみでの縫製が可能なのです。

 

また型紙も、

洋裁は人の身体に合わせて作るため、

ダーツや切り替えなどを取り、

立体的に作りますが、

 

カットソーでは、

ニットが自然に伸びてくれるため

余分なダーツや切り替えなどを極力無くして

出来るだけ単純化して作ろうとします。

 

Tシャツ等を思い起こして頂ければ

分かるかと思います。

 

さて、細かい説明は

長くなってしまいそうですので今回は

この辺にしておきたいと思います。

 

最後に過去の生徒作品をどうぞ。

 

中級カリキュラムの中の

タイ付きに見えるチュニックです。

 

 

ありがとうございます。

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洋裁とカットソーについてその違いとは?

2023年08月06日 | 洋裁とカットソーの違い

皆さん、こんにちは。

記録的に暑いですね~~~!!

 

最近は休みがちなブログですが、

それでもご覧頂いている皆様には

感謝申しあげます。

 

さて、ブログネタも無く、

私のプライベートを書いても

興味のある方は少ないと思いますので、

今回は、

洋裁とカットソーについて

その違いなどを

お話しさせて頂こうと思います。

 

これについては

過去に何度も書かせて頂いていますので、

長くご覧下さっているかたは

ご理解頂いているかと思います。

 

それでも最近になり

このブログをご覧頂いている方の為

再度お話しさせて頂きます。

 

まず、

洋裁について書かせて頂くと、

 

洋裁のやり方には、2種類あり、

洋裁学校で習うやり方と

もう一つ、

工業的な洋裁のやり方があります。

 

何が違うかというと、

洋裁学校で習う洋裁は、

一人一人の体型に合わせて原型を作った後、

その原型を元に製図し、型紙を作ります。

 

その後、型紙に合わせて縫い代を付け裁断、

切り躾をして仮縫い、補正をして

型紙&裁断をし直し、本縫いに入り仕立てます。

 

とても手間暇を要しますが、

大切な基本ですので

洋裁の仕事をする方には

避けては通れない勉強です。

 

それに対し、

工業的な洋裁とは、既製服の作り方で、

大量生産を目的にしたやり方です。

 

当然、一人一人の体型に合わせるのではなく、

規格サイズに合わせて

縫い代を含めた型紙を作り、

正確に裁断、縫製にはいります。、その作業は分業になり、

簡単に説明すると、

まず、デザインをするデザイナーさんに、

そのデザインに合わせて型紙を作るパタンナーさん、

出来た型紙に合わせて、

正確に大量の裁断をする、裁断師の方

その他にも、色々ありますが、

試作をして商品になるかどうかを見る人、

見本を作る人、等を経て、

工場のラインに回し、大量生産されます。

(最近はAIで製図&裁断等出来てしまうようですが)

 

メーカーは企業努力で安価な既製服を

私たちに提供してくれてると言うわけですね。

 

ですので、過去に、

「既製服は高いから洋裁を習いに来ました」

と言う方が時折おられましたが、

既製服の方が安上がりですよと申しあげていました。

 

少しでも節約しようという気持ちは勿論分かります。

が、生地も安くはありませんし、

技術を身に付けるにはそれなりに費用は掛ります。

手作りの楽しさ、を感じて頂きたいですね。

 

話を戻しますが、

最近の

洋裁本やYouTube動画等で紹介させている

洋裁のやり方等には、

工業的なやり方を

取り入れている人が多いように思います。

 

勿論、仮縫いを必要としないのなら

工業的な作り方の方が早いですし簡単です。

 

ですが、長い間生徒さんに

教えさせて頂いてきて感じるのは、

 

多くの方が、

縫い代1㎝と本に書いてあっても

裁断に不安を感じてしまうのか、

縫い代をかなり多くとってしまうと言う事です。

 

またミシンで縫うのも、

1㎝の縫い代で正確に、は

慣れないとなかなか難しいようです。

 

工業的洋裁は、

正確な裁断と縫製が必須なのです。

 

しかし人によっては、

工業的な洋裁に慣れてしまうと、

今度は洋裁学校で習う洋裁は

面倒で出来なくなったりもします。

 

以前のように習いに行かなくても、

動画や洋裁本等で

独学しやすい現代ですが、

ご自分に合ったやり方を見極めるのも

必要かもしれませんね。

 

長くなってしまいましたので、

カットソーについては、

次回お話しさせて頂こうと思います。

 

 

おまけに、

 

ドライブ中に撮った電車の写真をどうぞ。

滅多に電車を見ることがない踏切でしたので、

思わず、車からスマホで撮りました。

動いているので思うようには撮れないですね。

(何線かは?です)

 

ありがとうございます。

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スカートと洋裁とカットソー型紙の違い、注意点

2021年05月30日 | 洋裁とカットソーの違い

先日、Nさんが、

裏付きの8枚ハギスカートを作られました。

 

楊柳になったチュールレースニットで

とても高級感のある作品になりました。

 

作品はこちらです。

 

残りニットと他のニットを合わせて

ブラウスも制作中です。

出来上がったらまたお見せしたいと思います。

 

 

さて、

話は変わりますが、、

 

 洋裁とカットソーの型紙は違うものです。

が、中には

カットソーの型紙で

洋裁をしてしまう方がいます。

 

勿論、デザインによっては

問題の無いものもあります。

 

しかし、カットソー型紙は

伸びのあるニットを使用するのを前提に

作ってありますので

伸びない生地で作ってしまうと

 

せっかく作っても、

着ることが出来なかったり、着ずらかったり・・

 

失敗することも多いのです。

 

特に気をつけなければいけないのは

パンツやスカート等で

 

ウエストゴムを使用するのだから問題ないだろうと

作ってしまう方がいます。

 

が、

 

ニットの伸びを計算に入れて製図するため、

ウエストサイズが

ヒップより小さい型紙も多いのです。

 

その為せっかく作っても、

ヒップで止まってしまって履けない、、

 

何て、ことも良くありますので、

裁断する前に

充分気をつける必要があります。

 

またワンピやチュニックなど

被って着るデザインにも注意が必要です。

 

裁断する前に、

頭が入るかどうかの襟ぐりの確認や

脱ぎ着の際の着易さなど

その他、縫いやすさ等も

確認した方が良いと思います。

 

基本的に、

 

カットソー型紙を

洋裁に使用するのはお勧めしませんが、

 

どうしてもと言う方は

上記に気をつけて制作するようにして下さいね。

 

 

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洋裁とカットソーの違いとは?ジャケット&スーツ(生徒作品)

2020年04月29日 | 洋裁とカットソーの違い

先日、

3本及び4本ロックミシンが出来て

カットソーが出来るようになったと

お話ししました。

 

では、

洋裁とカットソーは

何が違うのでしょうか?

 

中には、

「カットソーは好きで無いので

洋裁だけ教えて下さい。」

と言って、

教室に尋ねてこられる方もいます。

 

しかし良く見ると、

上下ともカットソーを着ておられます(笑)

 

要するに、カットソーとは何かを

良く分かっておられないのですね。

 

現在ではブティックなどでも、

殆どがカットソー製品だったりと、

年々その割合が高くなっています。

 

皆様も、

お持ちの既製服を裏返して

ご覧になって見て下さい。

 

縫い目が、

ロックミシンだけで縫い合わせていたら

それはカットソーです。

 

何が違うのかというと、

 

カットソーは、

生地状になったニットを裁断して

ロックミシンで縫い合わせている

お洋服のことを言います。

 

カットソーというと、

Tシャツやトレーナー等を

思い浮かべる方も多いと思いますが

 

最近ではデザインも豊富になり、

ニットの種類も増えてきて

一見しただけでは

カットソーか洋裁で作られたものか

素人の方には区別が

付かない程になりつつあります。

 

私のブログでご紹介している

ジャケットやスーツなども

全てカットソーです。

 

下の、生徒2作品も

ニットで作ったカットソーです。

 

初めてご覧になった方は

驚かれると思います。

 

 

以前私は、

洋裁を教えさせて頂いていました。

 

初めは生徒さん達も皆熱心で、

「本格的な作品も作れるようになりたい。」

そう言って頑張って下さっているのですが、

 

本格的な作品を作ろうとすると

当然、難しくなってきますね。

 

どんなに一生懸命、

教えさせて頂いても

途中で殆どの方が途中で挫折してしまう・・

 

一時期、

どう指導したら良いのか、

悩んだ時期もありました。。

 

そんな中、

一部カットソーを取り入れたところ・・

 

それまで上手くいかなくて

落ち込んでいた生徒さんの

目の色が変るのを感じました。

 

それに、

 

今までは分からなかった

生徒さん達の才能を感じて

驚くことも多くなりました。

 

洋裁では

出来上がるのに時間がかかります。

慣れないと尚更ですね。

 

なので、皆さん

作るだけで精一杯・・

 

それに比べて、

短時間に出来るカットソーは、

ご自分の個性やセンスを

生かしやすいのですね。

 

私自身、初めはカットソーに

それほど興味はなかったのですが、

 

生徒さんに喜んで頂こうと

型紙制作を続けている内に

だんだんとその面白さと奥深さに、

はまってしまいました(笑)

 

話がそれてしまいましたが、

このワクワク感を

多くの人に知って頂きたい思いで

カットソー教室を開きました。

 

オープンして2年半、教室運営も

ようやく軌道に乗ってきたところでしたが、

このコロナ禍でお休みを余儀なくされています。

 

愚痴るつもりはありません。

皆等しくこの辛さを

共有しているわけですからね。

 

一日も早く、皆さんに

お会い出来るようになることを祈って

stay home 

頑張っていきたいと思います。

 

 

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ニット生地と普通の生地の違い&残りニットでTシャツ(生徒作品)

2019年08月11日 | 洋裁とカットソーの違い

生徒作品のご紹介です。

 

 これは吹上教室のUさんの

カットソー作品です。

 

以前作られたベストの

残りニットで

アンサンブルにしようと、

今回は襟無しTシャツを作られました。

 

ニットは麻とポリエステルの混紡です。

 

右胸にレースを縫い付けて

アクセントにしました。

 

作品はこちらです。

 

 

涼しげで素敵ですね。

 

 

ところで皆さん、


ニット生地

て、何かわかるでしょうか?


生徒さんと話していて、

ウールやコットンと同じく 

 

ニットという、

伸びる素材があると

思っておられる方がいると言うことに

気づかされました。

 

 ニット生地を、


わかりやすく説明するのなら、

編み物、

を、想像して頂くと良いと思います。

 

毛糸、そのものは伸びませんが、

編むと伸びが生じますね。

 

毛糸の素材も、

ウールやアクリルなど様々です。

編み方も沢山ありますね。

 

ニット生地も同じく

素材や織り方(編み方)など様々です。

 

そして、カットソーは

生地状にしたニットを裁断して

ロックミシンで縫い合わせ、

お洋服を作る技術です。

 

 

 

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ドレープの裁断について、洋裁とカットソーの違い&生徒作品

2019年07月23日 | 洋裁とカットソーの違い

これはAさんのカットソー作品で、

初級カリキュラムの

基本ドレープTシャツです。

 

 

Aさんは

スカートが大好きですので、

それに合わせて、

裾丈は少し短めにしました。

 

初級作品でも、

素敵なよそ行きが出来たと

とても喜んで下さいました。

 

作る難易度に限らず、

作る方のセンスやニットにより

素敵な作品が出来ますよ~。

 


 

さて、


ドレープのあるデザインの

裁断と製図の仕方の

注意点ですが、

 

 洋裁は勿論

普通の生地を使いますね。

 

 普通の生地は、

縦横には伸びませんが、

バイヤスには伸びます。

(正バイヤスが一番伸びます)


 

 それに対してカットソーは

ニットを使用します。

 

 ニットは一般的に横に伸びます。

(縦伸びするものもあります)

 

 その為、

洋裁でドレープのあるデザインの裁断は、

バイヤスに裁ちますし、

 

製図をする際にも、

ドレープ部分はバイヤスに裁断できるよう、

切り替えをとったりすると思います。

 

 カットソーはニットを使用しますので、

バイヤスに裁断する必要は無く、


バイヤス部分を横地になるよう、

製図、裁断します。

 

 とは言え、

どちらもドレープが出やすい

素材を選ぶ必要はあります。

 

 

洋裁の製図をしない方には

少し難しいですね。

 

そんなものかと

思って頂ければと思います。

 

 

 

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御年81歳の作ったTシャツ、猫背の方の型紙補正について

2019年07月04日 | 洋裁とカットソーの違い

昨日、午後の講習は

キャンセルもあり、

Iさんお一人だけの講習でした。

 

Iさんは、今年で御年81歳。

二つ離れた街から、

電車で来て下さっています。

 

吹上教室オープン時より、

月一回、来て下さっていますので、

もうすっかり

ロックミシンにも慣れておられます。

 

 今回のご希望は、

 

前回作られたガウチョパンツが

とても気に入られて、

それに合う襟無しTシャツを

作りたいとの事でした。

 

それに対して

一つご相談を受けたのは、

 

既成の襟無しTシャツは、

襟ぐりが後ろに引っ張られて

とても着に難いとのことでした。

 

Iさんは民謡の踊りの先生でも有り、

とてもお元気で聡明な方ですが、


やはりご年齢のせいもあり、

背中が丸く少し猫背になっています。

 

この日はIさんお一人で

時間もありましたので特別に、

Tシャツの型紙を

Iさんの体型に合わせて補正し、

作らせて頂きました。

 

 

 猫背の方の型紙の補正の仕方は、

 

後ろ見頃の肩甲骨のあたり

(一番高くなっているところ)

に水平に線を引き、型紙を切って

上下に開いて後ろ見頃の丈を伸ばします。

(今回はIさんに合わせ2㎝ほど開きました)

 

開いただけでは後ろ見頃のAHが

大きくなってしまいますので、

 

洋裁ですと

その分ダーツを取って

肩や襟ぐりにダーツ移動したり、

いせ込み分を増やしたりして

補正すると思います。

 

しかし、

カットソーのTシャツ等では

出来るだけダーツは

とらないようにしますので、

 

上記の洋裁の補正を踏まえた上で

ニットの性質を考慮し、

 

着用したときに、

洋裁で補正したのと同じ形になるよう、

型紙を修正します。

 

 

具体的なやり方は

ブログでの説明では難しく、

長くもなりますので、

ここまでとさせて頂きます。

 

*カットソーの補正や製図の仕方も

希望する方にはお教えしていますが、

 

本格的な製図の仕方は、

洋裁の製図に

ある程度の理解力が無いと、

難しいかと思います。

 

 

また、

Iさんのご希望により、

ガウチョパンツに合わせて、

前裾が短く、後ろ裾は

お尻が隠れる程度に長くしました。

 

残りニットでスヌードと

スカーフも作って頂きました。

 

作品はこちらです。

 

スヌードを付けたところです。

 

.横から見るとこんな感じです。

 

正面から見たところです。

 

 

身体に合ったTシャツに

スヌード、スカーフまで出来て

とても喜んで下さいました。

 

 

ただ、

お一人だけの講習は今回初めてで

とても恐縮されておられましたが、

 

お気遣いはご無用ですよ~。


お一人でも来て下さることが

私にとっては嬉しいのですから。

 

また来月お待ちしております。


次回はお休みになってるご友人も

一緒に来られると良いですね。

 

 

 

ありがとうございます。

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体験作品チュニック&ニットと普通の生地の違い、普通の生地でカットソーは出来る?

2019年05月19日 | 洋裁とカットソーの違い

先月の生徒作品展後、

多くの地元の方々にご入会頂いています。

 

先日も、お一人

体験講習を受けて下さいました。

 

体験講習で作って頂く作品は

2種類のチュニックからお選び頂けます。

 

 

初めての作品はこちらです。

 

写真では分かりにくいと思いますが・・

レースのパワーネットで、

裾は巻ロックで仕上げています。

 

 

 

洋裁ご経験者のKさんは、

あまりに簡単に出来るのに、

まずは、驚かれたようです。

 

縫い代付きの型紙やカッターで裁断すること、

まち針も使用せず、印付けもない。

 

従来の洋裁では考えられない事ですね。

 

 

ご質問も頂きました。

「襟はバイヤスに裁断しなくて良いのですか?」

 

この質問は、

洋裁知識がなくては出来ないですね。

 

 

今までにもブログには

何度か書かせて頂いていますが、


カットソーを理解するには、

ニットと普通の生地の違いを

考慮する必要があります。

 

 

何が違うのかというと、

 

 普通の生地は縦横には伸びませんが、

バイヤスには伸びます。

(ストレッチ性のある生地意外)

 

その為、

ドレープやリボン、襟などを

バイヤス裁ちにします。

(デザインにもよります)

 

 

 しかし一般的なニットは、

横に伸びる性質があります。

(中には縦横に伸びるのもあります)

 

この為、

普通の生地とニットでは

裁断の仕方が変わってくるのです。

 

 

 

ここからは少し難しくなりますが、

 

では、


普通の生地もバイヤス裁ちすれば

カットソーが出来るのでは?

 

そう思われた方もおられるのでは?

 

結論から言うと、

はい、可能です。

 

ただし、

 

普通の生地はバイヤスに伸びますが

その伸び方は、

45度で一番伸び、角度が少し変わるだけで

伸び率が違ってきます。

 

分かりやすく言うと、

45度と40度では伸び方が違います。

 

また、

生地によりその伸び具合もまちまちです。

 

裁断する際にはその辺を考慮しないと

上手くいきません。

 

その為、高度な技術が必要となります。

 

 

よく分からない、

と言う方は

そんなものかと

思って頂けるだけで良いと思います。

 

 

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洋裁とカットソーの違い5、型紙概要

2019年02月12日 | 洋裁とカットソーの違い

今日の吹上教室はお休みの予定ですが、

手芸講習会の見本作りのため、

教室に行く予定です。

お近くの方はお待ちしておりますよ~。

 

 

さて、

洋裁とカットソーの違いについて、

今回は、

洋裁とカットソーの型紙の違い、

その概要についてです。

 

洋裁の製図は、

2D(平面)の布を、

3D(立体)の人の身体に合わせるため、

ダーツや切り替えなどを入れて製図しますね。

 

それに比して

着物などの和服は平面的ですね。

その為、

着付け、着こなしが必要になります。

 

カットソーのパターンは、

洋裁同様、洋服を作るためで、

洋裁の製図が基本になります。

が、

その応用として簡略化し、

どちらかというと

平面的に作ることが多いです。

勿論デザインにもよりますが。。

 

これはニットの伸びを利用して

出来るだけ簡略化した結果です。

 

なぜならカットソーは

既製服の技術で、大量生産向きに

考えられた技術だからです。

 

既製服だけでは無く、近年は

ロックミシンの進化と普及により、

一般の方でもカットソーが

気軽に楽しめるようになりました。

 

手間暇のかかる洋裁と違い、

簡単に短時間に出来ますし、

ニットで伸びるので着て楽です。

しかも

既製服のような仕上がりになります。

 

今後益々カットソーの需要は

広まっていくと思っています。

 

洋裁に興味のある方は

ご存じの方が多いと思いますが、

 

一般的にはまだまだ

認知度が低いのが現状で、

「洋服作りは難しくてムリ!!」

と思っている方も多く、

 

また、

洋裁の得意な方は

「カットソーなど、習わなくとも出来るわよ!」

と思っておられる方も、

多いのでは無いかと思います。

 

しかし、カットソーは

一般の方が思っておられるより簡単で、

洋裁得意な方が思っておられるより

難しい・・(笑)

 

それは、洋裁ご経験者なら

簡単なTシャツやチュニックなどは

習う必要も無く、出来ると思います。

 

が、カットソーのパターン作りは

思っておられるより難しく、

縫製も複雑になるほど、

パターンを見ただけでは出来ません。

 

なぜなら

カットソーのパターン、縫製は

洋裁の常識を覆した考え方、

作り方をするためです。

 

このブログは、洋裁のプロの方も

ご覧になっているかと思いますが、

思っておられるよりカットソーは

奥が深く、難しく面白いです。

 

洋裁仕立歴40年の私も

初めはカットソーを見下していました。

が、研究を始めて10年以上経つ今、

その面白さと難しさにはまっています。

 

思い込みを一旦横に置いて、

体験してみませんか?

 

 

生徒作品のご紹介です。

これは吹上教室の

Tさんのカットソー作品です。

 

裾に切り替えのある

コクーンシルエットのワンピです。

 

このデザインはお腹がゆったりとして、

中高年のかたに人気ですが、

比較的お若いTさんも、

「思ったより可愛い~~~!!」

と大好評でした。

 

 

 

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洋裁とカットソーの違い4、普通の生地でカットソーは可能?

2019年02月11日 | 洋裁とカットソーの違い

洋裁とカットソーの違いについてですが、

書きたいことがありすぎて、

何からどう、説明したら良いのか・・


 

とりあえず今回は、

普通の生地とニット生地の違い、

についてです。

 

近年、ニット生地の種類は

カットソーの普及等により、

以前よりかなり増えてきました。

 

一見しただけでは

普通の生地と区別がつかない

ニットも多く出回っています。

 

カットソーは、

生地状になったニットを

裁断して縫製しますが、

 

では、

普通の生地とどう違うのか?

分かりにくいですよね。

 

区別するには、

生地の端を両手で引っ張って、

良く伸びればニットだと分かります。

 

それでは、

ニットは何故伸びるのでしょう?

分かりやすく説明するなら、

 

毛糸で編んだセーターなども

ニット、と言いますね。

 

毛糸そのものは伸びなくとも、

編むと伸びが生じます。

 

ニット生地も同じです。

 

最近は、

繊維メーカーさんの企業努力により

素材や織り方など、

ニットとは思えないような

カットソーに使える

ニット生地が増えてきています。

 

それについての詳細は、正直、

私も勉強不足で良く分かりません。。

 

とにかく、

ニット生地の種類が増えて


カットソーでも、

今まで出来なかったようなデザインも

作るのが可能になりました。

 

 

ニット生地と普通の生地の

大きな違いは、


ニットは、伸びることですね。

 

一般的なニットは横に伸びます。が、

中には縦に伸びるのもありますし、

縦横伸びるのもあります。

 

普通の生地はと言うと、

縦横とも伸びませんね。

ただし最近はニットほどでは無くとも

ストレッチ性のある生地も増えてきています。

 

分かりやすく説明するために

今回はストレッチ性の無い生地で

説明させて頂きますが、

 

普通の生地は、

縦横には伸びなくとも、

バイヤス(斜め)には伸びます。

 

45度のバイヤスを、

正バイヤスと言います。

 

それ以外を、

ハーフバイヤスと言いますが、

 

正バイヤスが一番良く伸びます。

 

ですので、洋裁で

ドレープやリボンを作るときには、

正バイヤスに裁断すると綺麗に仕上がります。

(生地の素材にもよります。)

 

ここまで読んで、

洋裁の出来る方は、

疑問に思われたかもしれません。

 

 

カットソーは

伸びる生地で無いと出来ませんね。

 

何故かというと、

人はマネキンと違い、動きがあります。


その際、縫い目に力が加わりますが、


ロックミシンの縫い目は繋がっている分、

普通のミシンの縫い目より弱いのです。

 

しかしニットは、良く伸びますので、

縫い目にかかる力が分散されて、

ロックミシンでも、

縫い合わせが出来るのです。

 

 

それなら、

普通の生地でもバイヤス裁ちすれば

カットソーが出来るのでは?

 

そう思われた方もいると思います。

 

はい、その通り可能です。

 

ただし、


ニットが均一に伸びるのに対して、

バイヤス裁ちした普通の生地は


正バイヤスとハーフバイヤスで

伸び率が違いますし、

生地の素材や織り方によっても

伸び方は様々です。

 

以上の理由で、可能ですが、

大変難しいのです。

 

洋裁でフレアースカート等を、

作った事のある方は

おわかりかと思います。

 

例えばフラメンコ衣装のように

フレアーが多いようなデザインは、

フレアーのバイヤス部分が

伸びてしまいますので、

荒裁ちをして、

布を伸ばしきってから裁断するか

出来た後、揃えるか、ですね。

 

洋裁初心者には難しい技術かと思います。

 

ちょっと難しい話になってしまったでしょうか?

今回はこの辺で。

 

次回は型紙についても、

順次書かせて頂こうと思っています。

 

 

 

 生徒作品のご紹介です。

 

 これは吹上教室の

Sさんのカットソー作品で、

初級カリキュラムの

ハイネック袖無しチュニックです。

 

Sさんは残りニットで、

3個のスヌードも作られました。

 

お仲間へのプレゼントだそうです。

(写真はありません)

 

 

 

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洋裁とカットソーの違い3,残りニットアレンジTシャツ(生徒作品)

2019年02月10日 | 洋裁とカットソーの違い

昨日の吹上教室は半日の講習予定でしたが、

雪の為、生徒さんからキャンセルが・・、

 

幸い雪は積もるほどではありませんでしたが、

少しの雪でもこちらでは交通が麻痺してしまいます。

安全第一です。昨日は雑用を済ませました。

 

吹上教室の講習は来週木曜日からになります。

 

 


カットソーと洋裁の違いについて(縫製編)

 

洋裁は、


型紙を布の上に置き、

必要な縫い代を付けて裁断、印付けをし、

その後、

普通のミシンで出来上がり線を縫い合わせ、

縫い代はアイロンで割って、

ほつれ止めにロックミシンをかけますね。

 


カットソーは、


縫い代付きの型紙通り裁断後、

ニットの端と端を合わせて

まち針は使わず専用クリップでとめ、

そのままロックミシンで縫い合わせます。

 

縫い合わせと、ほつれ止めの端かがりが

同時に出来てしまいますので、

短時間に仕上げることが出来ます。

 

ただし、仮縫いは出来ませんので、

仕上げの前に試着して頂いて

調整するようにしています。

 

次回は、

ニット生地と普通の生地についてお話します。

 

 

 生徒作品のご紹介です。

 

 これは吹上教室の

Oさんのカットソー作品で、

残りニットを利用した

アレンジTシャツです。

 

 

こちら作品の残りニットです。

 

 

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洋裁とカットソーの違い2、フレアーチュニック(生徒作品)

2019年02月09日 | 洋裁とカットソーの違い

カットソーはどうして

短時間で出来上がるのでしょう?


それは、

カットソーの型紙には、

必要な縫い代があらかじめ含まれています。

 

型紙通り、正確に裁断することで、

合い印のみで、

面倒な印付けなどしなくとも

ニットの端を合わせるだけで、

縫い合わせることが出来ます。


また、ロックミシンのみで、

縫い合わせと、

縫い代の端かがりが

同時に出来てしまいますので、

早く綺麗に仕上がるのです。



もっとお話したいのですが・・、 

出かける時間になってしまいました。

続きは次回に。

 

 

 生徒作品のご紹介です。

 

 これは吹上教室の

Oさんのカットソー作品で、

フレアーチュニックです。

 

写真では分かりにくいですが、

襟ぐりに黒のパイピングをして

アクセントにしてあります。

 

裾と袖口の始末はこれからです。

 

 

 

では、いってきま~す。 


 

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カットソーとは?洋裁との違い1

2019年02月08日 | 洋裁とカットソーの違い

洋裁とカットソーの違い、

については

今までも何度も書かせて頂きましたが、

最近ブログを

見て下さるようになった方のために

もう一度順を追って

お話したいと思います。

 

 

皆さんはカットソー、と言うと

何を思い浮かべるでしょうか?

 

残念ながらカットソーについては、

まだまだ認知度が低いのが現状です。

 

 カットソーを一口で言うなら、

生地状のニットを裁断して

ロックミシンで縫い合わせた

洋服のことです。

 

最近ではデザインも豊富になってきて、

商品の大半がカットソーの

ブティック等も増えています。

 

 

また、洋裁にも、

洋裁学校で習う作り方と

工業的な縫製方法があります。

 

工業的、というのは、

既製服の作り方です。

 

既製服は利益を上げることが目的ですので

極力、低コストと効率化をめざして

大量生産されます。

 

 

 ご自分で洋裁をするときも、

仮縫いをしない場合は、

 

最低限必要な縫い代を正確にとることで

切り躾やチャコなどでの印付け無しで

早く綺麗に作ることが出来ます。

 

ただこのやり方は

初心者の方にはお勧めしません。

なぜなら、正確な縫製が必要になるからです。

(簡単なのは別として)

 

カットソーと洋裁の違いについて

具体的な作り方等は、

次回にさせて頂きたいと思います。

 

お付き合いありがとうございます。


 

 

 生徒作品です。

これは吹上教室のTさんの

アレンジ作品です。

 

 

 

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Tシャツ(生徒作品)と、Tシャツの型紙について

2018年08月17日 | 洋裁とカットソーの違い

     おはようございます。  

   今日から教室が始まります。

 


 

 今回はTシャツの型紙、についてお話しします。

   

    少し難しいかもしれません。

  興味のない方はスルーして下さいね。

 

 

 

 カットソーご経験者ならおわかりかと思いますが、

    Tシャツの型紙は、襟ぐり以外は

  前身頃・後ろ見頃とも同じ形をしていますね。

 

       その理由は、

    カットソーは既製服の作り方で、

 効率的に出来るよう考えられているからです。

 

       ですが、

  前後見頃のAH(袖ぐり)が全く同じでは、

      着にくいですし、

  見た目が綺麗でなかったりしますね。

 

     型紙を修正する前は

  洋裁経験者の生徒さんからも指摘を受け、

 その都度、洋裁とカットソーの違いについて

   説明させて頂いてきました、が、

 

  なんとかならないかと考えました。

  

  しかし問題は、前後見頃のAHを、

  洋裁と同じように製図してしまうと

      袖も洋裁と同じく、

 内袖、外袖を作らなければいけません。

 

  カットソーの、袖の型紙は左右がなく、

   内袖も外袖もありません。

  その為、初めての方でも簡単で、

 短時間に出来上がる利点があります。

 

 考えた末、洋裁型紙ほどではありませんが、

   袖はカットソーのままで、 

  前後見頃の袖ぐりの深さを変え、

 私なりのTシャツの型紙を作りました。

  (10年ほど前のことですが。)

 *、ただし、カットソーの良さをなくさないため、

   洋裁ほどきちんとした型紙ではありません。

 


 ここまで見て下さった方、ありがとうございます。

 

   最後に生徒さん作品のご紹介です。

 

  どちらもOさんの作られたTシャツです。

   3回目の講習で作られた作品です。


   Oさんは洋裁ご経験も全くない方で、

  ロックミシンもお持ちではありません。

 

 下はフリーディで復習された作品です。

 

  教室の様子です。

 

 

     ありがとうございます。

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カットソーとは?カシュクール(生徒作品)

2018年07月03日 | 洋裁とカットソーの違い

        おはようございます。

  昨日は隣町から体験会に参加して下さったOさん。

 なら15~20分のところ、バスと電車を乗り継いで

  なんと、1時間以上かけて来て下さいました。

 

        余談ですが、

    関東の電車  の路線は殆ど、

   東京から放射線状に作られているため

    隣町でも電車で行こうとすると、

    迂回するように東京経由になり、

     車でないと不便なんです。

  すべて東京中心に作られているんですね。

 

  

       話は変わりますが、

     「カットソー、てなんですか?」

      Oさんにそう尋ねられて、

 「今、Oさんが着ておられるのがカットソーです。」

     そう答えると、驚いたOさん。

   

   カットソーとニット、洋裁の違いって、

  一般の方には区別がつきにくいですよね。

  

    今まで何度も書いてきましたので、

   ブログ読者の方はご存じと思いますが・・、

   

   曖昧なところもあるのですが一般的に、


      カットソーとは、

     生地状のニットを裁断して、

  ロックミシンで縫製した洋服のことを言います。

 

  

  余りに短時間で出来てしまうのに驚いたOさん、

  早速、今月から来て下さることになりました~。

 

    お洒落なチュニックが出来ましたが、

     忙しくて撮り忘れ~~!!

 

  

    代わりに生徒作品のご紹介です。

 

   これはウニクスカルチャーセンターの

     Kさんのカットソー作品です。

 

     綿ローンニットで作られた

     カシュクールTシャツです。

 

    とっても素敵な作品なんですが・・、

     迷カメラマン(私)のため、

     その良さが出ませんね~。  

     その辺を考慮して、ご覧下さい。

 

 

 

  

    ご覧頂きありがとうございます。

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