滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

「那智黒」招き猫を迎えに

2009年01月21日 | 瑠璃光浄土

 那智黒石の招き猫を我が家に迎えたのは2年前のことだ。

 「右手を上げた猫は金を左手は人を集める」

 と云う話を聞いていたので家内と紀伊半島を周った際、那智大社に寄って、たしか8千円だったと思うが一番大きな那智黒石の猫を買ってきたのだ。当然に金を集めるのが得意な右手を上げた猫だ。(というより左手を上げた猫で大きなのはあまり売れないのか見当たらなかった)。

 福を招いてくれるのを楽しみに毎日待っていたのだが一向にその気配がない。どうもこれは一人で淋しいに違いない、つれ合いができたらきっと頑張ってくれるに違いない・・・。

 そんな折、小林建築から熊野速玉大社と那智大社に初詣に行くので一緒に行かないかと誘われた。これも何かの縁と猫探しの旅に出かけることにした。1月19日、前日の予報70%の降水確率に反して、雲一つないいい天気だった。喘ぎながら那智大社の石段を登って行くともう少しで本殿のある境内まで登り切るという時に、左手から猫の鳴き声が聞こえたような気がした。振り向くと大きな黒い猫が左手で招いているではないか!。。

 まてまて他にもっと立派な奴がいるかも知れん。とりあえず参拝をすませて、他の店も2,3軒廻って見たが立派な猫どころか、左手を上げた猫で大きい奴は見当たらなかった。また階段を戻って最初の店に行きその猫をながめていた。

  「お客さんまけておきますよ・・、ねえー、お父さんこの猫幾らでいいの?」  

 と、後ろで店の女将さんらしい人の声がした。 

 「おお、5千円でいいよ」
 奥で店の主人の声、
 「でも、値札は7千円だけど・・」
 「ああそれ、置いてあるだけだから」
 こっちは、値段にかかわらずこの猫を連れて帰ろうと思っていたのだが、まけてくれるというのに、わざわざ余分に出すことはない。
 「じゃあ、娘にも頼まれているから、そっちの右手を上げた中猫も下さい。」
 これには、2千5百円の値札があった。
 「うん、両方で6千5百円でいいです。」
 一瞬黒猫が微笑んだように見えた。 

  こうして、連れて帰ってきたのが写真の左側の猫である。家に帰って早速二人並べて速玉大社で戴いた「牛王宝印」に福を集めてくるように誓約させた。この神札は誓約事を実行しないと、熊野の神の使いのカラスが死んでしまい、誓約した者も血を吐いて死んでしまうという、バラク・オバマが誓約した、リンカーンの聖書にも匹敵する怖ろしいものなのだ。那智黒猫も頑張らざるを得ないだろう。

 今度こそ、必ずフクを集めて来ると思うと自然に顔が綻んでくる。。
  (=^ v ^=)(=^ v ^=)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日月潭で飲み放題 | トップ | もののけ姫の首飾り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

瑠璃光浄土」カテゴリの最新記事