アルツハイマーには運動療法が効果的
研究チームは、アルツハイマー病にしたモデルマウスを次の4群に分けた。
(1)高脂肪食のえさを20週間食べさせた
(2)途中の11週目から「回し車」で自発的に運動をさせた
(3)11週目から運動をさせずに、普通食のえさに切り換えた
(4)11週目から自発的運動と普通食のえさを与えた
マウスの記憶力の変化をみるため、あらかじめ覚えさせていた水上迷路のゴールに泳ぎ着く時間を測定した(Morris水迷路試験)。
その結果、(1)の高脂肪食だけを食べていたマウスは約35秒かかったが、(2)の高脂肪食ながらも運動したマウスは約16秒だった。
(3)の普通食に切り換えたマウスは約25秒、(4)の運動と普通食を組み合わせたマウスは約17秒だった。
さらに脳内のアミロイドの蓄積量についても、運動した高脂肪食マウスでは、運動しなかった高脂肪食マウスの半分程度に減少し、運動と普通食を組み合わせたマウスと同じ程度だったという。
これらにより、運動療法の方が食事療法よりも効果的で、高脂肪食のままでも運動をすれば、普通食に切り換えた場合と同様な効果のあることが分かった。
アルツハイマー病については、生活習慣病や教育などの患者指導で、世界全体で50%ほど患者数を減らせるとの試算もある。
今回の研究成果は、運動と食事でどちらを優先して指導すべきか明らかにしたもので、米国の科学誌「The Journal of Biological Chemistry」オンライン版(4日付)に掲載された。
※なんかよくわからないけれど、昔からボケ防止は指先が器用な人はボケにくいとかいわれているし、双子の長寿者のきんさんは、90代の頃は中度の認知症患者でしたが、血流促進して改善された事で医学界でも注目されました。
健康はすべてではない。しかし健康を失えばすべてを失う!