日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

自己責任の名のもとでの医療改悪は許せない!

2008年07月26日 02時33分00秒 | 国際・政治

(昨日からの続き)

三鷹医師会の皆さんとの懇談で勉強になったのは、4月からはじまった特定健診、いわゆる「メタボ健診」制度について…

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「メタボ(メタボリックシンドローム)」は知られる言葉となって関心も高いのですが、特定健診は、これまで行われてきた住民健診をメタボに矮小化し、それ以外の大切な健診項目を削減、

さらに健診機関への健診料金を大幅に引き下げる大問題があるのです



早期発見が必要な病気はメタボだけではありません

三鷹医師会の皆さんも、健診項目が減らないよう市や議会に働きかけ、これまでどおりの健診項目を確保…

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さらに、医療機関が責任を持って対策・相談をすすめるためのパンフレットや体制もつくったそうです

「医師の立場から絶対にはずせない原則は早期発見・早期治療。重症化すれば医療費だって増えてしまう。患者の命と健康のためにがんばることは医師の責任です」

三鷹医師会の皆さん、このことを何度もくり返していらっしゃいました



それにしても、国の機械的な社会保障・医療費削減路線が健診分野にまで及んでいるとは…

厚労省は、意図的に「生活習慣病」という言葉を導入するなど、「健康も自己責任」「重症化するのは国民の責任」だといわんばかりに、早期治療を遠ざける政策をすすめてきました

しかし、医療機関に気軽に行けるようにすることは、医療費の抑制にもつながります

映画「シッコ」でも描かれた、民間保険が支配するアメリカでは、お金がなければ医療を受けられない状況がつくられ、重症化する事例が続発…

結果、国民1人あたりの医療費は世界一!

日本は、崩されてきたとはいえ、まだ国民皆保険制度が維持されている…。医療機関の努力もあって1人当たり医療費は世界的に低い水準です



「医療も市場にゆだねればいい」

「公的責任は後退させて構わない」

財界が旗をふり、自民・公明政権が持ち込んできた社会保障削減路線は、何としても撤回させなければなりませんっ!

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機械的な社会保障費の削減が生み出したもの

2008年07月25日 22時33分20秒 | 国際・政治

報告が遅れましたが、22日(火)、厚生労働省の派遣法改正のレクチャーを受けた後、谷川智行・東京比例ブロック予定候補岩田康男・三鷹市議とともに、三鷹医師会の皆さんとの懇談にのぞみました

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三鷹医師会との懇談は去年に続いて2回目…。さらに、会長さんは三鷹革新懇の医療シンポジウムにもパネラーで参加いただき、この間、何度か交流の場を提供していただきました

今回は、現役医師の谷川さんも参加したとあって、医療現場をめぐるリアルな状況も出し合っての交流となりました

一致したのは、小泉首相がレールを引き、安倍・福田内閣と今も続けられている2200億円の社会保障費削減の路線が、医療現場にかつてない苦難を強いているということ

医師会の角田会長がおっしゃったことは印象的でした

「個人的には、かかりつけ医制度など後期高齢者医療制度には必要な部分もあると思う。しかし、今回の制度は年2200億円の削減をいかにすすめるか?医療費節約のために導入するという発想はおかしい」

「医療も介護も支えているのは人間。無駄をはぶく努力は必要だろうが、一方的な社会保障費抑制は人を削ることになる。人件費抑制で職場をやめざるを得ない人、少ない人数でがんばっている職員を見るのは忍びない」

後期高齢者医療制度が導入されて以降、高齢者だけでなく、すべての年代の患者さんの数が減っているそうです

国民から求められている医療をどう実現させるか?という立場でなく、ただ金額を節約するために福祉や医療を削る…。こんなにも乱暴な話はありません



しかし、医師会の皆さん、政府がすすめてきたこの医療への攻撃に、ただだまっているわけではありません

24日、日本医師会など医療関係40団体が2200億円削減の撤廃を求める決起集会を開催しました

さらに、日本医師会は、療養ベット削減に反対し、小児救急医療充実を求めるCMも作成

7月15日には「社会保障費抑制をやめさせるため、国民の皆さんとたたかいます」という新聞広告まで掲載!

年間5兆円という軍事費や大企業・大資産家向け減税には節約などと一切言わず、社会保障と聞けば節約・節約…

自民党・公明党がすすめてきたこの路線が、政治的立場の違いも超え、猛烈な怒りとなって広がっていることを実感させられます

(明日に続く)

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派遣労働者を保護し正社員化すすめる重要な回答も

2008年07月24日 01時07分00秒 | 国際・政治

(昨日からの続き)

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同時に、明らかにされた重要な点がいくつかありました

●派遣労働者を派遣先で簡単に長時間労働させることはできない

「山奥まで車で運ばれ、予定時間が終わったら『帰りたければ歩いて帰れ。送ってもらいたかったらもっと働け』と長時間労働を強要された」

今回も、派遣労働者がただ働き含め違法に長時間働かされている実態が明らかに…

そもそも8時間を越える労働時間には割り増し賃金・残業代の支払いが義務づけられています

今回、厚労省側は「派遣元が36協定を結んでいなければ派遣先の協定に従う必要はない」と言明!

36協定とは、労働基準法36条で定められている規定…

1日8時間・週40時間という法定労働時間以上働かせる場合、過半数の労働者代表か労働組合の同意を得て協定を結ぶ必要がある、というものデス

日本の異常な長時間労働の原因になってきた規定ですが、たとえ派遣先にこの協定があっても、派遣元企業で協定がなければ従う必要がない…

つまり、法定時間以上は働く必要がない!

派遣労働者の異常な長時間労働を規制する根拠となる回答でした

●親会社100%出資の子会社であっても、仕事を請け負わせた以上、指揮・監督すれば偽装請負になる

厚生労働省側は、「同じ資本であっても子会社は別の法人」「指揮・監督には会社そのものが派遣登録をする必要がある」と言明…

つまり、子会社に仕事を頼み、その内容を親会社の社員が指揮・命令すると、偽装請負となってしまう…

私の記憶でも、厚生労働省側がこの問題でこれほど明確な回答をしたのははじめてです

多くの大企業が、同一グループの子会社の社員や非正社員に仕事を投げながら指揮・監督する状況が氾濫しているだけに、この違法状態を正して正規雇用を広げる力になる回答です

●正社員と派遣労働者の均等待遇をすすめる議論が研究会ではじまっている

同じ仕事なのに違う賃金・違う待遇…

差別的な扱いが支配している派遣労働者にとって、その職場環境を抜本的に改善させる流れが生まれつつあります

●無制限の派遣労働を強いられている26業種労働者の正規化の道が見えた

事実上、無制限の派遣労働が合法化されている26業種の分野…

今回のやりとりで、この26業種以外の仕事を一定量させると(労働時間の1割以上)、最大3年の期限つき派遣労働者として扱わなければならないと明確な回答がありました

つまり、これ以上の期間働いている派遣労働者には、正社員化の申し入れ義務が生じるのです

お茶くみ、業務に関係ない書類のコピーなどなど、26業種以外の仕事も含め正社員と同じ仕事を無期限にさせられている派遣労働者の皆さん…

この皆さんの正社員化を勝ち取る力となる回答です!



今回のレクチャーの全体にも、働くルールを崩す流れからつくりあげる流れへの変化を感じました

人間らしく働ける社会をめざし、この回答も力に、さらなる改善をすすめたいっ!

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交通費は自腹?ひどい派遣労働の実態

2008年07月23日 19時52分59秒 | 国際・政治

昨日の午前中、現在、政府内の研究会ですすめられている派遣労働法改正の内容について、厚生労働省の皆さんからレクチャーを受けてきました

主催は、日本共産党東京都委員会日本民主青年同盟東京都委員会!

私も含め、多くの予定候補者の皆さんも参加しました

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全国で広がる違法派遣・偽装請負を告発する運動の広がり、2月の志位委員長の派遣労働問題の質問なども力に政府も野党も「日雇い派遣禁止」で一致…

労働者派遣の規制緩和の流れが、規制強化へと変わりつつある…

こういう形でレクチャーを受けられること自体、この間の情勢の変化を感じマス




やりとりで話題になったのは、派遣労働者の交通費の問題…

「場所によっては1000円かかるのに交通費はまったく出ない」

「『2000円を超える分だけ交通費は支給する』と言われたが、超えたことはない。募集要項には『交通費支給』とあるのに…」

「給与を事業所にもらいに行くときの交通費は自腹」

派遣労働者の給与は、半日で3~4000円、1日で6000~8000円ほど…

交通費の自腹は、事実上の給料ネコババと言える行為ではないでしょうか?

私も驚かされたのは、交通費支給を義務づけるルールが何もない、ということ…

研究会の議論でも、交通費問題は話題になっていないそうです

「声をあげて改善をすすめよう」~ 参加者は決意を固めあいました

明日に続く



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日本共産党86周年記念講演会レポート!

2008年07月22日 23時43分14秒 | 国際・政治

今日は、日本共産党創立86周年記念講演会に参加してきました

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開場30分前に到着したにも関わらず、会場前は参加者でいっぱい!

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整理券を受け取ると、私の番号は559番でした(>_<)

毎年のことですが、この記念講演をどれだけの方々が楽しみにしているのかがわかります

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開場後、席に向かうと、開会30分以上前にも関わらず一階席は満席に…

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今回の講演は、全国にCS中継されます。まさに、日本共産党に期待する全国の人々が心一つに集う講演会デス



演説会は、全国に9人いる日本共産党首長のうち3人が登壇…

「対話を大事に出された要望に100%こたえるつもりでがんばってきた。生まれる人より亡くなる方が多い村の状況を変えようと、妊産婦検診への補助、高かった保育料値下げを実行。不要不急な公共事業中心に12%、村長給与も3割カットして財源をつくった」(長野南牧村長・菊池さん

「『共産党員町長は中央のいいなり』『国とのパイプが細くなる』と攻撃されるが、党員だからこそ、町民が主役・町民とのパイプを大事にした町政運営ができる。それが4期目の無投票当選につながった」(兵庫・福崎町長の嶋田さん

「国からの地方財源カットに直面して市民5千人と対話しながら行革をすすめてきた。その中でも市民に依拠した町づくりをすすめ、防犯パトロールは市民1300人が参加。東京一安全な街をつくることができた」(狛江市長・矢野さん

3人に共通していたのは、徹底して住民の声から出発し、住民参加の自治体づくりをすすめてきたこと!

「共産党員だからこそできた」という言葉、実際の街づくりの実績があるだけに、うれしく、説得力あるお話でした



続いて、志位委員長が1時間半ほど講演

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時間がたつのも忘れるほどの感動的な内容でした

印象的だったのは、17年前のブッシュ大統領(今の大統領のお父さんデス)が、ソ連崩壊の直後に演説した内容…

「神のちょう愛によって米国は冷戦に勝利し、西側の指導者から世界の指導者になれた」

神まで持ち出して世界の指導者になれたのだという、何ともすごい発言をしていたんですね~

一方、日本共産党は、「歴史的な巨悪の崩壊をもろ手をあげて歓迎する」と、ソ連崩壊の直後に声明を発表

さらに、妨害物がなくなったことは、世界の運動の前進につながることになるとも述べたのです

それから17年…

イラク戦争・アフガニスタン戦争の泥沼化、

ヨーロッパでも、「アメリカの裏庭」と呼ばれた南米でも広がる対米従属を断ち切って自主独立の歩みをすすめる流れの広がりなど、

世界は米国一国では動かせない、すべての国が主人公とも言える世界になりはじめています

さらに、「資本主義は限界か?」という特集が日本も含め世界各地で組まれるまでの状況の変化も…

私も、民青同盟や日本共産党に入って活動をはじめた時期と重なる話だっただけに、改めて世界の変化のすさまじさを実感させられました

アメリカが高らかに宣言した、「世界の指導者になる」、「資本主義は勝利した」という宣言は、もろくも崩壊しました

一方、日本共産党の当時の宣言の立場が、今の世界で実証されつつある…

「正義と道理に立つものは未来に生きる」(志位さんの講演タイトル)

正義と道理が社会を動かす時代なのだと、とても励まされました




演説会の様子は日本共産党中央委員会HPで見ることができます

ぜひご覧下さい♪

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