いて座 M75球状星団
画像①UV IR-CUTフィルター使用、トリミングなし(そのため追尾誤差による周囲に黒い縁が・・・)
いて座の観望予定も残り3つ。月が出る前に終わらせたいと、赤道儀化AZ-GTiにFMA135+Ceres-Cを乗せ、電視観望に取り組んだ。
アンタレスで1スターアライメント。M75は順調に導入観望できた。メシエ天体の球状星団としてはもっとも小さくいつもの私の星雲状の球状星団になってしまった。焦らず一歩一歩前進していこうと思う。
なお、天の川銀河内のメシエ天体としては、もっとも遠く、もっとも密度が高い部類に入り、小さい割に明るく、眼視では口径40cmでも星には分離できないとのこと。存在確認できただけで十分だったようだ。
画像②SharpCapProによるプレートソルブ、アノテーション
画像③ステラナビゲーターLiteによる観望位置
月(8月4日午後9時半頃 月齢ほぼ17.8)
画像④マイクロソフトフォトによるトリミング(1500×1500)、彩色
夕食後、いて座最後の観望予定天体に挑もうと思っていたが、藤井竜王名人と豊島九段の王座戦挑戦者決定の将棋から目が離せなくなり、ベランダに戻ったときには月が出始めていた。しばらく雲が月を隠してくれていたので、どうにか残り3つの2つめをゲットできたが、最後の天体は惨敗。赤道儀化AZ-GTiを片付け、130PDS+VirtuosoGTiでの月の観望に切り替える。
今回のテーマは、ピント合わせと白飛びの回避。30枚のスナップショットと300フレームのAVIファイル2つ、今夜のデータ総量は11.5Gbyteとなった。MacbookAirのWindowsの空き容量が40Gbyte程度なので、もう少しフレーム数を増やせる。
低空での撮影の為か(?)、月の縁が白くなっているが、まあ私としては十分な成果が撮れた。
画像⑤Autostkkert!によるスタック(50%)、RegiStaxによるウェブレット処理後
画像⑥この日の様子、iPhone7で撮影
もう少しで電線地帯を脱ける
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
6)根本泰人監修 渡邉耕平著「月・惑星撮影 実践ガイドブック」株式会社サイトロンジャパン
8)星座八十八夜 #12 銀河中心方向にある星座「いて座」~AstroArts
電視観望の記録等関連Blog
01)電視観望の機材07(機材一覧表)
05)電視観望の記録106(いて座 M24/IC4715 Star Cloud)
06)電視観望の記録107(いて座 M20三裂星雲、M21散開星団、M8干潟星雲)
07)電視観望の記録114(いて座 球状星団M22、M28、M55)
08)電視観望の記録115(いて座 M17オメガ星雲、M18散開星団)
09)電視観望の記録120(いて座 球状星団 M69、M70)(130PDSテストショット)
11) 電視観望の記録123(いて座 NGC6596散開星団+2)