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鎌倉を歩く20 鎌倉称名寺の不動滝

2014-07-01 11:29:20 | Weblog
鎌倉を歩く 20 
           鎌倉称名寺の不動滝

                      (写真はクリックして見てください)

 「おや、どうしたの?歩き方がへんだ」「神経痛だ。今日はお手柔らかに頼む」「そうか、
お前も神経痛になるのか」「年だからなあ」「オレが昨年、足が痛むと言ったら何と言った」
「何か言った?」「鍛え方が足りん、と言った」「そうか、そう言ったか」「1年ガマンす
るんだね」「1年もか」「しだいに、痛みは消える」「そう?」

 「バスに乗って滝を見に行こう」「え?鎌倉に滝があるの?」「変な顔をするなあ。鎌倉
には陰陽の滝、三郎の滝など、いっぱい在る」「ほんと?」「いっぱいは冗談として、今日
は陰陽の滝を見に行こう」「とにかく…」「お手やわらかに、だろう?」「頼む」

歩く:大船駅のバス乗り場 鎌倉湖畔循環バス 今泉不動下車

 「静かだ、車は通るが人影がない」「観光名所ではないからだろう」「登り道か」「歩い
て3分だ」「おや、この工場は?」「ゴミの焼却場」「なるほど、ふさわしい場所だね」「そ
う言ってるうちに着いた。案外、歩けるね」「筋肉が暖まると歩くのがラクになる」

 「看板がある。今泉山一心院称名寺とある」「右側に行くとゴルフ場だ」「そうか、そっ
ちに行ってみよう」「今日は滝を見に来た」「そうだった」「話しているうちに、六地蔵の
前に来た」「いい感じのお地蔵さんたちだ」「それにしても、静かだね。ちょっと休もうか」

 「案内書には、伝説によると弘法大師が老翁老婆に出会い、水が乏しいことを聞かれて
陰陽の滝を流されたので、今泉山というようになった、とある」「そう」「鎌倉時代には
源頼朝をはじめ、歴代将軍や北条氏の参詣もしばしばだったと伝える」「なぜ、頼朝は
ここを訪れたのだろうか?」「その話はあとにして、先に陰陽の滝を見よう」

 「おや、これは、いい滝だ」「案内してよかった。大師が二つの穴を掘られて男滝と
女滝になったと案内書にある」「滝修行ができそうだ」「大正の初めころ修行者のおこもり
堂があったが関東大震災で倒壊したそうだ」「水のある景色はいいねえ」

 「この石段を登って不動堂へ行く?」「脚が痛むから、いやだ」「そうか、元の道に戻っ
て、散在ケ池森林公園へ行ってみよう」「登り道か?」「もう少し歩かないとビールが美味
くないよ」「歩く、あるく」

 「こんなところに池があるとは知らなかった」「池というより湖の感じだ」「けっこう、
広い。鯉がいる」「静かで別世界の感じ」「鶴岡八幡宮の前の雑踏とこの静かな池が同じ
鎌倉に在る」「その雑踏にもどって飲(や)るか」「もう、少し歩こう」「まだ歩かすのか」
「せせらぎの小径を案内するよ」「お手柔らかに、頼む」「小径を通ってバス停へ出よう」

 「頼朝のころ、この池があったの?」「案内書には池が出来たのは幕末の1864年。大船、
岩瀬、今泉の村でたびたび水争いとなり、馬草の入り会い地を用水池としたとある」
「なぜ、頼朝がたびたび、称名寺にきたのか、話したいのだろう?」「そう。称名寺とい
う名の由来についても」「飲りながら、珍説、いやご高説を承りましょう」「そうか、それ
なら駅前へ急ごう」



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1 コメント

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残暑見舞い御礼 (chiku39)
2014-08-20 06:22:24
本日(2014-8-20)、残暑お見舞いのお礼のメールを発信しました。
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