米山公啓のブログ

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基準値を考える

2014年04月29日 09時00分06秒 | Weblog

人間ドック学会が、血液検査の基準値を見直してもっとゆるくすべきだと提案。

この基準がすぐに使われないようだが、だいたい、特定健診などで

使っている基準値も、どういうものか説明もない。

 

健康そうな人を集めて出した基準値であるから、そもそも健康というのは何かということになる。

1万人を集めて、100歳まで健康に生きた人の血液データを蓄積すれば、基準値も意味があるだろうが

まあ不可能に近い。

 

90歳の高齢者の血液検査の結果で異常があれば、すぐに薬を出すような医療はやめるべきだ。

95歳の骨粗鬆症というのもさすがにやめるべきだろう。

 

腰痛で整形外科に送ると、大量のくすりをもらってくる。

年齢、社会背景、その人の生き方など、考慮して投薬すべきだろう。

 

そのために基準値を年齢別のものを使うべきで、それができない特定健診はなんだろう??

 

少なくともいまの医療がいろんな意味でやりすぎであることは間違いない。

小児や難病という難しいところはあまり手をつけず、安易な健康診断で健康増進というのも

医療費削減といいながら何もできていない。

 

 

 

 

 

 

 


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