健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

3枚の写真

2009-06-25 11:05:50 | 日記・エッセイ・コラム

今日は奥様は出勤、私は一人、自宅でリハビリを兼ねて療養中です。
昨夜はレンドルミンの助けを借りることもなく、ぐっすり眠りにつくことができました。
やっぱり家がいい、奥様の横で寝るのが一番です。

さて、昨日のブログで、「もう一つの理由」というのを書きました。そうしたら、ある写真を見たくなって高校のアルバムに挟んであった3枚の写真を取り出してみました。
それは、M君の奥様からいただいたM君の写真です。M君のことを忘れないように、と手渡されもので、私の勤務する会社の近くの病院でM君が勤務していた頃の写真を頂戴しました。

ふと窓の外を見ると梅雨時とは思えない青く高く澄んだ空が広がっています。あの空の上からM君はきっと、「お前のは俺のとは違う、大丈夫だぜ」と言っているに違いない。
でもさぁ、どうして正直に会いに来て欲しい、言ってくれなかったんだ?
私は、ずっと、電話をしなかったことを悔いているんだ、メールじゃなくて、電話を。君のことだから会うのを拒否したかもしれないけどさ。
でもその後悔は、残された者にとってはずっと続くんだよ、M君。。。

。。。ごめん、M君。君を攻めちゃったようだ。君は悪くない、闘病中の自分の姿を私が見ることで私が辛くなることを察したんだろうね、きっと。いや、僕が重い腰を上げて電話をしなかったのが良くないんだ。でも、もう終わりにしよう、5年も経つんだ。君は空の上から見守っていてくれ。だって、君は優秀な医者だろ、科は違うけど(笑)。でも確か、脳外も候補って言っていたような、記憶違いかも知れないけど。。。

ココは君が学んだ場所だ、若手の医師たちに若い頃の君の姿を重ね合わせていたよ。白い巨塔の時も、ふと君がそこにいるような気がした。廊下で歩いているときに、ふと君とすれ違ったような気がした。あの写真の中に写っている君のような真っ白い白衣と首にかけた聴診器。。。

5年前のM君のこともあり、私は、みんなに会いたかった、話をしたかった。
だから、会えてうれしかった。会いに来てくれて本当にうれしかった。会いに行く、って言ってくれるだけでうれしかった。そんなメールをくれてうれしかった。手術に出発する直前まで励ましのメールを送ってくれて、うれしかった。涙が止まらなかった。会いに来てくれた方が帰られた後、一人で大泣きしました。
でも、最後ではありません。これから何度も会えます。美味しいものも一緒に食べます。そのために治療を続けます。

Iさんがお見舞いに来てくださった時、「メールに会いに来て欲しいと書いてあった」とおっしゃいました。やられた!と思いました。
メールにはそんなこと、書いてませんよ、と言いましたが、完璧に見透かされていました。「少なくとも、会いに来て欲しい、そう見えた」いやー、さすが歳の何とやら(失礼!)。。。

Iさん、今日のブログを先読みされていたのでしょうか???


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