Dear Happy Days*

何気ない毎日に
しあわせいっぱい探そう♪

「パッション」を観て・・

2006-03-30 | 映画
パッション

東宝

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先日、ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」を読むと
その解説に「パッション」というキリストの最後の12時間の姿を
描いた映画の紹介があったので、
TUTAYAでDVDをレンタルしてきました。
この「パッション」という映画は、
なんでもメル・ギブソン監督が12年の年月をかけて
制作した大作なのだそうです。
彼は敬虔なカトリック信者でした。

噂には聞いていましたが、
あまりにも辛すぎる、残酷、悲しい!の一言につきます。
キリストの人間らしさがよく表現されていますが
むち打ちシーンや残虐な場面がしつこいぐらいに繰り返されているので
心優しい人は、途中で観れなくなるでしょうし、
心臓や体の調子の良くない人は観ない方がいいと思います。

そんなDVDであるのに、最後まで観てしまった私はなんなんだ!
・・という感じですが、
何度も目を背けそうになったし、心臓バクバク、涙ボロボロ
心身共にとても疲れたDVDでした。
(でも、あれほどむち打たれたら、実際には失神してしまうでしょうし、
それよりも死んでしまうよ。
そこが映画の強調というか、脚色のしすぎ!)

そこで、気がついた!
もしかして、この映画はキリストの苦しみを共感するための映画?
「キリストの苦しみを共感」なんて、すごくおこがましいけれど
これほどしんどくて、辛くて、悲しくて
体中が痛いような気がする?映画なんて初めてです。

しかし、キリスト教という宗教的基盤も理解も少ない日本で、
この映画はどれほど理解され、受け入れられるのだろうか
ちょっと疑問があります。
キリスト教というものへの理解、
イエス・キリストという救い主の存在を知らなければ
この映画は、とても残酷で惨いだけのものと感じてしまうかもしれません。

他に感じた事は、群衆心理の恐ろしさです。
間違っていることが、正しいと錯覚してしまう。
人はあれほど、残虐になれるのか、
正しいことって一体なんなのか、
正しい判断を下すこと、
真理を追究することの難しさを感じました。

いろいろ書いてきました。
この映画に関する意見は賛否両論あるでしょうが、
学生時代、キリスト教の学校で学んだ私にとっては
この映画はとても意義のあるものでしたし、
イエス・キリストの存在が身近に感じられ、それゆえに
彼の偉大さを深く知ることができたように思います。



花の美♪

2006-03-28 | はっぴぃdiary

1週間前に生けたフラワーアレンジの花が、そろそろ終盤に近づきました。
枯れてしまった花を取り除き、
まだ頑張って咲いている花を、
今度は一輪挿しや、キューブ状のガラスの器に生け変えてあげました。
そしてじっくり鑑賞♪
薔薇は、花びらが幾重にも重なっています。
薄く透明感のあるベールのような花びらがとっても素敵で
うっとりと眺めてしまいます。




白い花も大好きです。
特にグリーンと白の組み合わせって
とても清潔感があって、ピュアーな感じがします♪
こちらはガラスキューブに生けてみました。

少しずつ、小さな器に可愛い花を生けるだけで
一気に家の中が華やかになった気がします。
家の中で一応紅一点の私。
なので私が1人で頑張って華やかに?しようと思っているんですが
それにも限界が!!
なのでお花さんに助けてもらいましょう♪


李陵・山月記~中島敦

2006-03-27 | 読書ノート
李陵・山月記

新潮社

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今日は、シブイ渋い本のお話です。
息子(この春より高二)の春休みの課題図書の一冊に
中島敦著作の「李陵・山月記」が指定されています。
中島敦?誰?それ?・・という感じで
お恥ずかしいことですが、
私は今の今までそのような作家さんを知らず・・
新潮文庫から出版されている、めっちゃ渋い感じの表紙の文庫本を
手にしたのです。

まず1行読んで「?」
2行読んで「??」
頑張って3行読んで「???」
なんじゃこれ?さっぱりわからん?
というか、これって何語?
古典でもなく、漢文でもなく、かといって現代文でもなさげ・・。
それにしても、1行読んで挫折しそうな本
・・ちゅーのも生まれて初めてだワ。

結構本好きの私でも、数秒で嫌気がさすぐらいなので
本嫌いの息子はますますテンションが急降下。
本離れ傾向の高校生にこんな本を読め!という国語教師もどうかしている。

これじゃ、さらに本嫌いが進むー!

どうせなら、なんでもいいから興味を持った本を一冊読んで感想を述べよ!
という方が、それをきっかけに本を読み始めるかもしれない。
どうしても指定したかったら「国家の品格」(藤原正彦)などいかがなもんでしょう?
(誰に提案しているの??)
とても読みやすいし、今の日本に欠けているものや
日本古来の伝統や日本人として、どのように世界と関わっていくかということが
とてもわかりやすく書かれているので、私はお勧め♪

それはさておき・・ちょっと話はそれてしまったけど、
最初に戻って、「李陵・山月記」のお話。
今度は夫がパラパラめくって、
「注釈を参考にしながら、読めば良いんじゃない?」と提案。

ふんふん、注釈ね・・。

文末の注釈を見ていくと、なんと、この本の3分の1ぐらいが注釈なの。
つまり、文章の言葉の中ににたくさんアスタリスクマーク「*」があって、
その*マークにそれぞれ注釈が文末に書かれているわけ。
それを交互に目を忙しく動かしながら、読んでいくと
話の内容がわかってきた!
要するに「訳がわからない!」と理解できなかったのは、
古代中国の地名であったり、中国独特の言い回しやことわざ
ものの名前だったのです。
そこさえ説明してもらえば、話はとてもわかりやすく、
むしろおもしろい!
いろいろな事が奥深く象徴されているような
寓話っぽい感じの話でした。

なんでもそうだけど、最初の思いこみで「ダメだ」と早くにあきらめてしまうのではなく、
ちょっと見方を変えたり、やり方を違えてみる
思わぬ解決法が見つかったりするものですよね。
今回で言うと、最初なんだかわからない難解そうな?文章が
注釈を交互に見ていくと、
モヤがかかった空がすっきりと晴れ渡るように
内容を把握することができました。
なんだかそれがすごく嬉しい!と思った私でした。

息子?息子はまだ読んでいません。
どーするんでしょう、この本との対決!


サボテン♪

2006-03-26 | はっぴぃdiary

ホームセンターでサボテンが売っていたので、買ってみました♪
直径10cmほどの幅の素焼きの植木鉢の中に
3種類のサボテンちゃんが寄せ植えされているんですよ。
のっぽのサボテンと少し背丈が低く太めチャンのサボテン、
そしてピンクの花をチラホラ咲かせている丸いサボテン♪
まるで私達家族を象徴するような組み合わせなので、
とても愛着を感じました。
もちろん、私は可愛いピンクの花を咲かせるサボテンですよー!

「愛と死をみつめて」~ミコさんからのメッセージ

2006-03-23 | 読書ノート
愛と死をみつめて ポケット版

大和書房

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若きいのちの日記―「愛と死をみつめて」の記録

大和書房

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「マコ、甘えてばかりでごめんね。ミコはとってもしあわせなの。」

私が幼き頃、母がこの歌をよく口ずさんでいたことを覚えています。
なんとも淋しく、悲しくなるようなメロディーで、
私はあまり好きではありませんでした。
これはその当時放映されたドラマ「愛と死をみつめて」の主題歌だったそうで、
私は最近まで、その時流行ったフィクションの恋愛ドラマだと思っていました。

しかし、これはれっきとしたノンフィクションです。
阪大病院で、軟骨肉腫と呼ばれる難病のために、左半分の顔を失い、
短き命を生きようとする大島みち子さんと、
そういう彼女を受け止め、愛し、心から支えた河野実さんの
文通を通しての3年余りの間の純愛の記録です。
今、何十年という時を経て、
リメークされた「愛と死をみつめて」(広末涼子&草なぎ剛がミコ&マコ役)
がドラマ化された事に大いに興味を持ち、
是非本書を読んでみたいという欲求にかられた次第です。

母から聞いた話ですが、
マコさん(河野実さん)がみち子さんの死後、
数ヶ月でこの本を出版し、まもなく結婚までしてしまった・・
ということから、マスコミからの非難が絶えなかったそうです。
また、当時この本がベストセラーとなったために、
「2人の清い交際を売り物にして、印税でお金儲けをしている」とか、
「結婚は、亡くなったみち子さんへのうらぎり行為である」とされ、
世間のマコさんへの風当たりはとても厳しいものだったようです。

しかし、実際この手記を読んで、
それは大いに間違いであることに私は気づきました。
みち子さんは、マコさんへの手紙の中でこう語っています。

結婚に関しては、

「マコ、万一の場合、男らしくあきらめて、
また新しい人生の幸せを探して下さい。
マコを幸せにしてくれる人を一生懸命さがして
うんと幸せな家庭を築いて下さい。」


と書かれています。
そして、ドラマの中でマコさんと結婚した奥さん(小雪)がマスコミに語ったように、

「私も、実さんも、そしてみち子さんも、
誰かの支えがなければ、生きてはいけない弱い人間なんです。」


というセリフにも主張があるように思います。
残された者は、生きていかなければならない。
どんなに辛くても、生き抜かなければならない。
マスコミは、一生マコさんに、みち子さんの思い出だけを背負って
独身を貫けとでも言うのでしょうか?
人間は弱い者です。
弱いが故に、誰かを愛し、
お互いを支え合いながら生きていくのではないでしょうか。
そんな事もわからない、当時のマスコミに憤りを感じます。

本の出版に対しては

「(中略)こんな愛情も存在し得るのですと証明するのに、
本にすることは役立つかもしれません。
(中略)私は~マコのようなすばらしい愛を持った男性がいることを
世に知らせたい~」


とあるように、本を出版することは生前のみち子さんの希望でもあったことが
伺われます。
また、本を出版することによって、希望を与えられ、
力づけられる人もいるであろうことも述べられています。
ベストセラー云々は、あとからついてきた、あくまでも結果でした。

人はマスコミの報道や人のうわさに惑わされやすい傾向があります。
そして憶測や思いこみで、人を判断したり中傷したりします。
それはとても罪深いことであるし、悲しいことだと思います。
物事を鵜呑みにするのではなく、
真実を知ること、知ろうとすることが大切だと思いました。

「生活については、常に満足せよ。
しかし、自分自身については、満足するな」(G.J.ネーサン)


これは、みち子さんが自らの日記に記したG.J.ネーサンの言葉です。
変えられない環境や生活に対しては、感謝の気持ちを持ち、
自分自身に対しては、いつも満足することなく向上していく努力をする。
とても深く心に残るメッセージでした。

また以下のようにも記されています。

「マコ、こまったときこそ、じぶんがいきていることにかんしゃし
じっくりかまえましょう。」


「苦しみのない人は喜びも小さいと思うのです。
健康な人が健康がありがたいと思わないのと同じように、
いつも幸せな人は幸せというものをかんがえないでしょう。
私はどんなちっぽけな幸せや喜びでも大事にしたいと思うのです。」


「私たちは身近にあるものを、あまりに遠くかけはなれたところでさがしている。」

長い年月を経て、みち子さんから受け取ったメッセージの数々・・
深く心に刻んで、人生を歩んでいく上での指針としたいです。




シナモン&レーズンパン

2006-03-21 | 手作り
久しぶりにシナモンの渦巻きパンを作ってみました♪
レーズンもふんだんに入れて、ちょっとリッチな気分!
このパンは昨晩、夕食と同時進行に作ったので
今朝はパン・ウォーマーという代物を使ってレンジで数秒あたためて頂きました。


キルティングでできているフタ付きのボックスのようなもので、そこにロールパンぐらいの大きさなら4個、食パンなら2個入れられます。
そしてフタをして、数秒レンジでチンします。
そうするとフワフワ・ほかほかのパンの出来上がり♪です。
先日、ホームセンターで、この「pan warmer」なるものを発見して、ためしに買ってみたのですが、なかなか良い感じですよ。
これで安心して、夜にパン焼きができます。もちろん出来たてのパンに勝るものはありませんが・・。

フラワーアレンジ♪

2006-03-19 | はっぴぃdiary

フラワーデザイナーの友人から、数ヶ月に1度の割合で
フラワーアレンジを習っています♪
今回のお花は、春らしく薔薇とチューリップをふんだんに用いて
少しシャープな感じのデザインです。
向かって左側に緑ばかりをかため、右側から花々がシャワーのように
こぼれ落ちるようにイメージして生け込んでいます。

花にはいろいろな色、形、大きさのものがあるように、
緑にも同じように様々な色合いと形のものが存在します。
どの植物にも個性というものが、ちゃんとあって
こうして一つの形の中で、お互いの美しさを引き立て合っているように思います。

ダ・ヴィンチ・コード

2006-03-18 | 読書ノート
ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット

角川書店

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めっちゃ、おもしろい!はまる~!

ダン・ブラウン作の「ダ・ヴィンチ・コード」の文庫本が発売されました♪
昨年、単行本が出版された時に、図書館で予約をしていて
もう半年以上待っているのに、一向に自分に廻ってこず・・
5月20日には、トム・ハンクス主演の映画がロードショーされるということで
もう我慢できず!?文庫本発売と共に買ってしまいました。

今まで、外国版のミステリーは苦手で、
(カタカナの名前が覚えられない・・
ほとんど読んだことがなかったので、
この本も果たして読み切れるかどうか・・

でも、すっかりはまってしまったんですよねー!
おもしろくて、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
でも、人によって読後感はかなり違うと思います。
この本が自分にとっておもしろいかどうかということは
美術、キリスト教、中世世界史に対する興味に比例するかも。

ストーリーはとてもよく構成されていると思います。
「最後の晩餐」の秘密は、ゾクゾクするほどの興奮を覚えました。
キリストの生涯、マグダラのマリアの存在、聖杯伝説の謎、
ひとつひとつの要素がパッチワークみたいに構成されていて
ひとつの作品を作り上げている感じです。
ただ、最後のエンディングが少し期待はずれでした。
どちらかと言うと、エンディングに導く過程が楽しく、おもしろい作品だと思います。

もっといろいろ書きたいけれど
あまりにもスケールが大きすぎて、私には表現できません。
うーん、ミステリーっておもしろいかも!

チョコパン

2006-03-17 | 手作り

本日のパンは、チョコパンです♪
といっても見た目では、よくわかりませんが、
中に、チョコレートのキューブが入っているんです。
1個ずつ、セロファンで包装されているチョコレートってありますよね。
それをそのまま、パン生地の真ん中にぶち込んで!?オーブンで焼くだけです。
今回はアクセントにクルミもトッピングしてみました。

食べるときは必ずレンジで少し温めてから!
そうすると中のチョコがとろけて、おいしいのです。



藤原正彦の本

2006-03-16 | 読書ノート
若き数学者のアメリカ

新潮社

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藤原正彦さん著作の本にはまっています。
彼の最新新書「国家の品格」はベストセラーとなり、
ここ数週間ずっとランキング1位を獲得しています。
話題の本は、できるだけ読んでみたい!というタチなので
昨日、この本も書店を3軒はしごしてやっと見つけてきました。

でも今日はこの本に対する感想ではなくて、
数学者の藤原氏が1970年代にアメリカの大学に
期限付きの助教授として赴任した時のことを描いた、
「若き数学者のアメリカ」についてです。

時代は今から随分さかのぼる話なので、
現代のアメリカとは多少社会構造、経済状況、そして大学のシステム、
教授や学生の質は異なっているかもしれませんが、
とてもおもしろく読ませて頂きました。

また、アメリカという国、アメリカ人という種族、
そこで出会った人々とのふれ合いが
たった1冊の本に、これほど端的にわかりやすく書かれているなんて
少し驚きです。
数学とは無縁の私ですが、違和感なくのめり込んだ・・という感じです。

驚いたのは、数学者でありながら、文章表現の豊かなこと!
実に文学的、情緒的で、
あらゆるイマジネーションが五感を駆けめぐっていきました。
またアメリカで生活することによる、独特の劣等感、
その裏返しの優越感、日本への哀愁・・
数え上げたらキリのないぐらい、豊かな内容が
著者のユニークな人柄が滲み出る文章で描かれています。

後から知ったことですが、著者藤原正彦氏の父は
あの有名な作家、新田次郎さんであり、
母は藤原ていさんでした。
藤原ていさんも、確か本を出版されています。
どうりで、文章が美しい筈です。
想像力が掻き立てられるような表現であるはずですね。

また、著者が結婚後、婦人と子供を連れて、
イギリスのオックスフォード大学に赴任したエピソードを語る、
「遙かなるケンブリッジ」も、おもしろかったです。
ただ、私の中では、「若き数学者のアメリカ」の方が
数倍心に残っているのは、否めません。

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス

新潮社

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