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先日、ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」を読むと
その解説に「パッション」というキリストの最後の12時間の姿を
描いた映画の紹介があったので、
TUTAYAでDVDをレンタルしてきました。
この「パッション」という映画は、
なんでもメル・ギブソン監督が12年の年月をかけて
制作した大作なのだそうです。
彼は敬虔なカトリック信者でした。
噂には聞いていましたが、
あまりにも辛すぎる、残酷、悲しい!の一言につきます。
キリストの人間らしさがよく表現されていますが
むち打ちシーンや残虐な場面がしつこいぐらいに繰り返されているので
心優しい人は、途中で観れなくなるでしょうし、
心臓や体の調子の良くない人は観ない方がいいと思います。
そんなDVDであるのに、最後まで観てしまった私はなんなんだ!
・・という感じですが、
何度も目を背けそうになったし、心臓バクバク、涙ボロボロ
心身共にとても疲れたDVDでした。
(でも、あれほどむち打たれたら、実際には失神してしまうでしょうし、
それよりも死んでしまうよ。
そこが映画の強調というか、脚色のしすぎ!)
そこで、気がついた!
もしかして、この映画はキリストの苦しみを共感するための映画?
「キリストの苦しみを共感」なんて、すごくおこがましいけれど
これほどしんどくて、辛くて、悲しくて
体中が痛いような気がする?映画なんて初めてです。
しかし、キリスト教という宗教的基盤も理解も少ない日本で、
この映画はどれほど理解され、受け入れられるのだろうか
ちょっと疑問があります。
キリスト教というものへの理解、
イエス・キリストという救い主の存在を知らなければ
この映画は、とても残酷で惨いだけのものと感じてしまうかもしれません。
他に感じた事は、群衆心理の恐ろしさです。
間違っていることが、正しいと錯覚してしまう。
人はあれほど、残虐になれるのか、
正しいことって一体なんなのか、
正しい判断を下すこと、
真理を追究することの難しさを感じました。
いろいろ書いてきました。
この映画に関する意見は賛否両論あるでしょうが、
学生時代、キリスト教の学校で学んだ私にとっては
この映画はとても意義のあるものでしたし、
イエス・キリストの存在が身近に感じられ、それゆえに
彼の偉大さを深く知ることができたように思います。