北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

え?地頭力

2008-04-05 | デンマーク最新
食事時にクローズアップ現代を見ていたら、
「最近、地頭力(ぢあたまりょく)という能力が話題になっている」とのこと。

何でも、コンサルティング会社が入社時の能力判定につかっているらしく、
知識や経験にたよらずに問題を解決する力らしい。

0から1を生む力。
raw intelligence(生の知性)と、言われるもの。

全体をとらえて大胆にシンプルに仮説を構築して、かつ論理的に説明できる力。
というようなものらしい。

あなたなら、富士山をどのようにして動かしますか?
日本では、1年間にいくつの鍋が売れますか?

採用の現場ではこのような問いを発し、その答えで能力をみるらしい。

鍋の場合、一人の人間の生涯の鍋の購入個数で計算をする。
女性は男性の5倍の鍋を買うと仮定。
人口をかけて、一人の人間が生涯に買う鍋の数を出す。
これを、平均年齢の80で割る。というような計算をしていた。

これを聞いていて、
ふと、昔、食べ物屋に入ったら、かならずその店の売上高を計算する
友人のことを思い出した。なつかしいなあ。

まず、席数を数える。次は回転率を予想する。
さらに、客単価をメニュー表と実際に客が食べているものから導き出す。
そば屋で20席あるとする。回転率が8回転。客単価が、750円。
1日の売上が12万円。月に4回休みとして、月商312万円。年商約3,700万円。
この計算を瞬時にやってのける。

一緒にいた時間が長かったせいか、
そのクセが移ってしまったようなところがある
(はい、まだ抜けてません。このクセ

ちと、話の趣旨が違うように思うが、教科書や本から学んだ知識ではなく、
人を通じて学んだ「知恵」のようなものは、
ものごとを考えていく上で、結構役に立っているように思う。

一番よく教えてくれるのは、何気ない生活であり、きびしい自然であり、
まわりにいる人であり、、、そんなものだと思う。
それから、「何としてもこの状況をのりこえなければならない!」という
悲壮感のようなもの

悩んで、悩んで、悩みきって、もうあかん!
いやいや、最後にもう一度考えてみよう、再挑戦してみようとして、
行動を起したときに、それまでの蓄積がふっと奇跡をもたらしてくれる
ようなセレンディピティに通じるもの

もちろん、家族や友達の助けはうれしいし、力にもなる。
でも、一人でなんとかせなならん、という時は多い。
そんな時に発揮できる力のことなのかなあ

0から1を生み出す力。独創力。大胆さ。

糸井重里が「こうした能力を新人に求めるところに、企業側の悲鳴が聞こえるよう」と皮肉っていた。
知識や経験を蓄積していても、それらをいったんかなぐり捨てて、
発想できることの難しさを示唆していたんだろう。

「裸になる=謙虚になる」「素で見る」「地で考える」ことは、とっても大事だよね

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3 コメント

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ぢあたまりょく (茶柱)
2008-04-06 11:29:42
「ぢあたまりょく」
私は獲得した情報量の上に、観察力・分析力のトレーニングの結果が「地頭力」と思いたいな
「素」で持っているものというより、蓄積した力の現在の頭の能力でしょうか
解釈が違うかもしれませんね
返信する
ありがとうございます (デンばあ)
2008-04-07 08:33:41
拝啓!茶柱さま

初めてのコメント、ありがとうございます。
私も、茶柱さまの言われる「地頭力」説に賛成です。

でも、私の場合、そうした情報や経験にがんじがらめになっていることもあります。

これまで通りのやり方や、世間一般に通用している通念を横においておいて、真っ白な状況(素)で考えるというのは、逼塞状況に陥った時に、かなり有効ではないか?と、思いました。

よく壁にぶつかるデンばあなのです
でも、基本的には茶柱さまのおっしゃることに大いに賛成です。

また、コメントをお寄せくださいませ。


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なるほど (茶柱)
2008-04-07 11:57:39
一般通念や経験に左右されない発想力ということでしょうか。なるほど、と思いました
そういう能力も必要な時代なのでしょう?
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