北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

健康にいい?甘味と煙草にさらなる課税?!

2009-02-25 | デンマーク最新
皆さんは、甘いものお好きですか?お好きですよね?
本日は、このスイーツとたばこに対して、さらに課税していくという政府案が国会に提出されたという話題です(現在の消費税VATは、25%です)。

デンマークにおける2009年の税制改革について先日よりお伝えしていますが、
「税制審議会」からの報告書はすでに出され、
2月24日にはアナス・フォー・ラスムセンが政府としての新しい税制リフォーム案を提出いたしました。
(名前が覚えにくいけど、覚えたい!デンマーク愛好家の方には、
 「あんた、ニャー、すんねん」と覚えてください、とおすすめします。)

「アナス・フォー・ラスムセン」とは全く違いと思います。
デンマーク対して失礼だと思います。

ちなみに、この首相は2001年の社会民主党から自由党への政権奪回を成し遂げた人であり、かなり人気が高い人であります。しかし、それは過去形になっているかもしれません。
現在NATOの事務局長の仕事をしてくれまへんか?
と依頼を受けそうな気配になっており、本人としてもまんざらではないらしく、
後任を自由党(Venster)の副総裁のラース・リュッケ・ラスムセンに任せて
新しい仕事でひとふんばりしたい!もし、乞われれば、、、と考えているのでございます。

税制改革のさなかに大丈夫?でしょうかねえええ?

「病気です」「他の方がされたほうが、、」と突然辞任したり、「支持率10%なのにその座にしがみついている」国よりはマシですが、このラース・リュッケ・ラスムセンにはあまり人気がないようで、彼にやらせるぐらいなら選挙だあああと、国民は考えているようです。

さて、政府から出された税制改革案の中に、
「煙草、キャンディ、飽和脂肪への課税を増加する」というものが含まれています(飽和脂肪とは、肉や乳製品に含まれる脂肪でコレステロール値を高める)。

具体的には、たばこ、キャンディ、アイスクリーム、チョコレートなどが含まれますが、この増税案に国民が納得するでしょうか?
もちろん、まだ国会を通ったわけではないので何とも言えませんが、政府は野党とのネゴをすでに始めており、野党デンマーク国民党は賛成の意思表示をしているようです。

たばこの場合、現在20本入り1箱30-40クローナについて3クローナの値上げが予想されています。

写真は、デンマークのヴィーナ・ブロ(ウィーンのパン)で最もポピュラーなものです。これに含まれるオイルにも1キロ20クローナが新しく課税されるので価格への反映は明らかでしょう。

甘いもの好きのデンマーク人にとっては、耐えられない今回の政府案ですが、保健省の大臣は、
「砂糖が脂が原因で起こる心臓病や糖尿病の予防になるし、生活スタイルの改善にもなっていいんでないの?」

「とくに、たばこが高いと若者の間での消費が減り、なによりも高いから買えないという理由で喫煙を始める若者が減ることが何よりも歓迎できる」
と賛成の意向を表明しました。

本日の内容は、税制改革の一部をご紹介したのみで、その骨格には触れていません。
税負担層が減り、年金受給者が増えるこれからの正念場の10年間&それ以降についてどのようなビジョンで臨むのか、つづけてお知らせしてまいりますよってに、待っていておくれやして、おくれやっしゃ。






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