北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

デンマーク経済減速!か?

2008-06-27 | デンマーク最新
デンマークの好景気に暗雲が漂い始める!
というニュースが、6月初旬から流れています。

つい先日、「デンマークの競争力は世界第3位」と書いたばかりなのに、
おりからのオイル高騰の影響などもあって、
GDPの伸びの鈍化とインフレの可能性があるとのことなのです。

デンマークのGDPの伸び率は2000年以降は1.0%と2.0%の間を行ったりきたり。
2005年には3.4%という高い数値を記録していますが、
平均的には、1.5%前後をうろうろといったところでした。

ところが、2008年の成長率は1.3%か、1.2%止まり。
2009年には、0.7%から0.8%に低下するであろうとの予測なのです。
といっても、正直なところ、ピンとこない。

コペンハーゲンなどでは、このところ、バブルとも言える不動産の高騰が伝えられていました。
市内から郊外に抜ける道路沿いには、築100年を超えるアパートが並んでいます。
建物には築年が書いてあるので、築150年になるものあったります。
「デンマークでは、建物は古いほど人気がある」ということを
お聞きになったことがあると思います。

それは本当に、
築100年のアパートでも内部をモダーンにリノベーションして住み、
おまけにコペンハーゲンの都市再開発によって、
共用部分の廊下をきれいにし、
多くのアパートにエレベーターも取り付けられました。
とても、快適に住めるのです。数件の家を訪問したことがありますが、
100㎡以上の広さが普通です。

市内にはレイク(人口湖)がありますので、ジョギングなども楽しめ、
白鳥にパンをあげることもできたり、自然にすぐ近いのです。
おまけに階下におりればすぐ目の前に、バス停。
環境のよさと生活の便利さが融合するコペンハーゲンのアパートは
1億に届くものも多くなっているとのことでした。

こうした好景気に陰りが見えてきたとのことなのです。
まあ、好景気は永遠には続きませんわな。
しかし、労働市場は堅調で、賃金アップも5パーセントはムリにしても、
3パーセントは大丈夫だろう、競争力もまだまだあるので、
輸出にも影響はないだろう、との予測を行った模様です。

ちょっとちょっと、先日、看護師たちは向こう3年間で13.3%の賃上げを
勝ち取りましたけどねえええ。

こうした経済減速の中で、公共部門の一部の賃金のみを上げることは
全体からみても、やや無理があるのではないでしょうか。

経済の減速は、税収の減少を意味します。
となれば、福祉にも大きな痛手が、あるデー。今日は、フライデー。
あしたは、サタデー。大阪から広島じゃけん。

ということで、福祉にも、経済にも、それぞれの先行きに注目していきたいと
思うデンばあでした。

ときどき覗いてくださいね。
デンマークだって、いいことばかりではなあいのでアリンス。


最新の画像もっと見る