北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

デンマークCBSの学生食堂

2008-09-27 | デンマーク建築・まち
コペンハーゲン・ビジネス・スクール
(コペンハーゲン商科大学、CBS)の
ダルガス・ハーヴェ校舎は、
デンマークが誇る建築家ヘニン・ラーセンHenning Larsen
の設計です。

彼は、今年83歳になりますが現役で活躍しています。
アラブの国々にインスピレーションを受けた
設計が見られ、この校舎もその影響を受けています。

6月28日に、校舎正面を入ったところの玄関で
左右に伸びる廊下の様子を紹介しましたが、
本日は、学生食堂(キャンティーンCantine)の
様子をご覧ください。

全体に弧を描く形状になっていて、
高い天井、長く伸びるペンダントライト、
全体に無彩色のトーン、その中で際立つ椅子のブルー。

ため息が出すぎて、酸欠になりそうな空間です。

食事は、サンドイッチを中心に、
ミートローフや
フレスケスタイル(豚の塊を焼いてスライスしソースかけたもの)
などの温かい料理も日替わりで提供されています。
左部分が料理を買うところです。

アーネヤコブセンは「何がなんでもモダーン」と言いましたが、
デンマーク近代建築の真髄が息づいていることは、
素人目にも明らかです。
ブルーの椅子の色だけでアクセントをつけている点に
感動を覚えます。

しかも!!

その椅子はアーネ・ヤコブセンの「セブンチェア」であり、
ブルーの色は、よく見ると2種類のブルーなのです。

ディープなブルーとブライトなブルー。
粋やなあ。

この「セブンチェア」は、軽量でスタッキングでき、
世界の公共空間で最も多く使われている椅子だと
言われているようです。

アイルランドのダブリン・シティ・カレッジの食堂の椅子も
「セブンチェア(木目)」でした。
日本では、1脚5万円弱しています。高いですね。

この校舎へは、「合法侵入」できますので、
是非行ってみてください。
Frederiksberg 行きの地下鉄に乗り、
Dalgas Have 駅で降りれば、その右横にあります。

CBSとは、慶応大学が交換留学先として提携しているはずです。

以上、「土曜日の建築」でした。
よい週末をお過ごしください。