北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

アイルランド一人当たりGDPは世界4位

2008-09-09 | 国際アイルランド
ふたたびアイルランド紀行の続きです。

先日、OECDの資料を見ていて驚いたのですが、
アイルランドの経済成長はめざましく、
一人当たりGDP(2005年)は、
ルクセンブルク(70,600米ドル)
ノルウェー(48,162)
アメリカ(41,827)についで、
世界4位(アイルランド 39,019)を記録しています。

1990年から2005年にかけての、毎年の成長率は5.3%で、
世界トップです。

ちなみに、2005年の日本の一人あたりGDPは 
30,777米ドルで、世界16位。
年間成長率は1.0%で、スイスの0.4%を除いては、
最下位レベルです。

これほどまでに経済状況が良いとは知らず、驚いた次第です。

そこで、この写真ですが、アイルランドからイギリス行きの
飛行機が空港のレーダー故障のためにキャンセルされ、
市内に戻ってきて、あと1泊しなければならなくなった日の夜、
市内に出て行った話はしましたが、
その時に路面電車「ルアス」にのって、終点まで行きました。

のどかな田園風景と住宅地を抜けて、終点で見たものは、
近代的な住宅群でした。写真がその終点の様子です。
住宅の1階にはおしゃれなブティックがあり、
眼を見張ったものです。

さてさて、、、、

アイルランドは、1922年にイギリスから独立しましたが、
その頃は貧困と移民による人口減に苦しんでおったとのこと。
西欧において、19世紀以来、人口が減少した唯一の国だそうです。

それが、1990年になると、アメリカ企業のヨーロッパ進出に伴い、
税の優遇策をとりました。安くて教育レベルの高い労働力や
英語がネイティブであることなどが手伝って、アメリカ企業にとっての
欧州工場、欧州拠点とまで言われるようになったのだそうです。

そして、1990年代には歴史始まって以来の経済成長を遂げ、
これは「ケルトの奇跡」「ケルトの虎」と呼ばれているようです。

また、1999年にはユーロが導入されましたが、
アイルランドは他の10ヶ国とともにその最初から参加し、
イギリスが参加しなかったことから、ユーロ導入国のなかでも
有力な「英語圏」国となり、アメリカのみならず、
諸国の金融機関の拠点がアイルランドに拠点を置くようになったのです。

2001年にはITバブル崩壊によって、経済は低迷し、ハイテク関連企業の
成長率が半減するなどしました。
しかし、その後も堅調な成長を続けているというのです。

以上は、主にWikipedia の情報によりましたが、
「この、プロテスタント野郎!」と、アイルランド人が呼んでいた
イギリスの一人当たりGDPは 32,896米ドルで、世界13位。
年間成長率は2.1%です。

蛇足ですが、デンマークは34,110米ドルで世界10位、年間成長率は1.8%です。

ケルトの血が流れるアイルランド。
しばし、その紀行を気まぐれではありますが、
続けていきたいと思います。