Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

心で感じる杭州へ -2/2-

2011-09-28 01:54:39 | 旅行 -China-
9月15日(木)~16日(金)杭州2日目~最終日

朝食をホテルの食堂で済ませ(おかゆに刻みザーサイ、何にも入っていない肉まんの皮だけ、焼き芋、パン、スイカ、コーヒー、紅茶など)、この日は、メインの西湖へ。

小さいホテルだけど中々頑張ってます。

バスに乗り街の繁華街に出る。
偶然にも西湖の「音楽噴水」の所に出て、タイミングよく上演中。
音楽に合わせた噴水アートショー。

うっぐ、くぎ付け!

あまりにも迫力ある水に量にうっぐ真剣な顔をして「あんなに水使ったら湖、溢れちゃうよね...」と・笑

久々のヒット!

何もしてないのにもうお腹空いたと言うので、適当なところに入り軽めのランチを。

手前は、ロンドンの中華街でよく食べた生春巻き(?)、大根や野菜の揚げ物。
まぁまぁ美味しく頂きました。

この日も本当に暑い!

木陰を探して歩く。

西湖天地の近くに大きな水牛が...

札を読むと(英語の記載あり)西湖の湖底には黄金の水牛が住んでいて、昔西湖の水がかんばつで無くなった時、この水牛が水を出してくれた伝説があるのだそう。以来、湖は干上がる事もないし、この黄金の水牛も姿をみせる事はないそう。湖の守り神ってところだろう。

湖畔の柳が風に揺れると、かすかだけど涼しく感じられる。

遊歩道もこんな彫り物が。


それにしてもあまりにも暑くて歩くのが大変なので、私達は自転車を借りる事にしました。
自転車を借りる為には、専用のICカードを購入しないといけない。
ICカードを購入できる場所は何箇所があるらしいけど、一番分かりやすいのが、西湖十景にもなっている「柳浪聞鶯」の近くの南山路沿い。

ついでにこの「柳浪聞鶯」を見てから自転車を借りる事に。
この時期鶯はいないけど、実際鳴き声が聞こえたらもっと素敵なんだろうな...


ここは、歴代の皇帝が西湖でのボート遊びに使った桟橋。

蒼色が立派。

地元の人も柳の下でおしゃべり。


200元デポジット+100元チケット、計300元/人現金で支払い、ICカードをもらう。
これをスロットがついたパーキングにかざしてロックしたり解除したり。
自転車を返すのは、スロットがある所だったらどこでもいい。
もう使わない場合は、ICカードを購入できるところでしかった分だけ差し引かれ、デポジットの200元は戻ってくる。
それにしても2人で600元は大きな出費。
慌てて現金を近くのATMで下ろしに行く。

調度、チャイルドシート付きのがあったので、それを借り、サイクリング開始~!

やっぱり楽だね~。気持ちもいい。


ここからは湖畔を離れ、ちょっと山の方へ。
登り道の休憩がてらお寺に入ってみる。

なんとも可愛らしいこま犬(?)

一通りお寺を見る。地図に載ってないから名前は分からない。


そして、再び湖畔へ。



太陽が湖に映っていて綺麗...

途中で夫とうっぐが乗っている自転車の後輪がパンクしている事に気付き、自転車を返しに、前の日に行ったスターバックスの近くまで行く。

ついでにまたここでお茶をする。
ここは本当に落ち着くスタバ。生き返る~

夕飯は、またホテルの近所で頂き、満腹、満足。

中国に来て初めてビールを飲みました「緑雨」。

うっぐも家から持って来たお箸でよく食べました。


食後の散歩にまた出て、月を見る。

鏡の様に綺麗に映ってる...
静かな一時...



こうして、心休まる杭州の旅も最終日となりました。

ホテルをチェックアウトし、お気に入りのコースを通る。
朝靄の中の静寂...

遠くに見える山々が霞んで綺麗...

途中から観光バスに乗り、最後に西湖十景の一つ、「断橋残雪」へ。


ここから運良くチャイルドシート付の自転車があれば、それに乗って、ICカードの返金をしに行きたかったけど、見つからず、結局タクシーで「柳浪聞鶯」へ(11元)。
前の日、4時間位借りて一人6元使用しただけ。
ちゃんと588元戻ってきました。

最後にもう一度、アイスクリームを食べながら湖畔に出る。
 


3日間、本当に暑くて体力消耗したけど、静かな時間が沢山持てて、心の洗浄が出来て、今回は本当にいい旅になりました。
中国楽しんでみる気になってきました!

心で感じる杭州へ -1/2-

2011-09-28 01:37:15 | 旅行 -China-
9月14(水)~16日(金)。
西安でのハプニング続きの旅の疲れも癒えぬまま、翌日から杭州(こうしゅう、Hangzhou/ハンヂョウ)へ。

上海から南西に150キロ、銭塘江の畔に開けた街、杭州。
12世紀頃、マルコ・ポーロが訪れて「地上の楽園」とよんだ街。
観光の中心は何と言っても、西湖。
私達のホテルも湖畔のそば(なんとアマンの近くだから期待できる)。
溜まった疲れを取り除きに行く旅へ。

お昼前に家を出発。
今回は、上海虹橋駅から出発する高速列車に乗って杭州へ(約1時間40分、78元/人)。

乗った列車。

こっちは、隣にいた列車。日本の新幹線500系に良く似ている...。


駅のケンタッキーでテイクアウトして列車の中でランチ。

ここまでスムーズの様に思えるけど、実はまたすったもんだありました...
最初にいつもの様に上海駅に行って一番早い便のチケットを購入したんだけど、なんと3時間後の出発だった。
上海には、他にも2つ列車の駅があって、上海南駅と上海虹橋駅だ。
上海駅から杭州へは、1日5便に対して、上海虹橋駅からは57便も出てる事が後から分かり、また窓口に並び直して、虹橋駅から乗りたいからこのチケットをキャンセルしたいと言ってもキャンセル出来ないと言う。

怒った旦那はそのチケットを破り捨て(93元x2が無駄に...)、こうして上海虹橋駅に来ていたのです。
あ~~~もうこれ以上ゴタゴタは嫌だな...何も起こりませんように...

無事に杭州に到着。
外に出た途端、空気がもわ~~っ
暑い!湿度98%って感じ!
杭州は、年間の平均湿度が70%越えてるんだそうです...。

ガイドブックによると駅前バス停から西湖方面へY2番(観光バス)が出ていて、私達のホテル近くまで行くのでこれに乗る事に。

この木目調のバスに大喜びだったうっぐ、気がついたら寝てました...
調度いい昼寝

西湖の湖畔で結婚式の撮影。


西湖をぐるっと半周して「茅家埠」で降りる。
バス停向かいに鳥居があり、その中は、お店が並ぶ。
行ってみるとすぐに私達が予約したホテルが見つかった。

昔ながらの建物を再現した感じのいいホテル。
またしても全く英語が通じない受付に少々時間がかかりましたが、部屋に通され、ほっと一息。
清潔で明るくていい感じの部屋。


時間は16時前。早速辺りを散歩。

運良く、私達のホテルは繁華街とは西湖を挟んで反対側にあるので人も少なくて静か。

西湖一帯が世界遺産として登録されているのもあって、町は本当に綺麗。
そんな湖畔を気の向くまま散歩。

もう夕方だと言うのに日差しも強く、息苦しい位に湿気があるけど、どんどん心が洗われていくのが分かる。


うっぐも嬉しそうに湖畔を散歩。
くねくね道あり、橋あり

湖には時々ボートも通るし、楽しい散歩道で良かった~。


そしていつしか西湖十景のうちの一つ「曲院風荷(チュウエンフォンホー)」の敷地内へ。

ここは、蓮の花の名所で昔は、宮廷用のお酒を醸造する所で、この蓮の花とお酒の香りが周囲に漂っていた事からこの名前がついたそう。今でも利き酒体験が出来るみたいだけど、うっぐ隊長がひたすら歩くので、ひたすら散歩しました。

暑苦しいけど、本当に静かで気持ちがいい。


ちょうど日が落ちていくのが見れました。


かなり歩き、うっぐも汗でビショビショ。私達もクタクタ
ここは、中国の龍井茶の産地。
美味しい中国茶でも飲みたい気分だけど、開いてない...
すると敷地内になんとスターバックス発見。

うっぐもひたすらスターバックスを目指す。
中国、初スタバです!

ドアを開けると冷房が効いていて静かな音楽が流れている。
お客さんは、本を飲んでいる女性が一人...
なんとも静かな空間。
うっぐもヨーグルトを食べ、満足。

しばしここでまったり。

充電した私達は、この庭園を出て、メインの西湖まで足を伸ばす。

やっぱり大きい~。


こんな景色に見とれていたら、うっぐ、「ボートに乗りたい~」と言い出す。
そうだよね、乗りたいよね...
でももう暗いし、発見所閉まってるし、と言っても聞きやしない。
結局、モーター付きのボートが行ってしまって諦めたところ手漕ぎボートがやって来た。

女性一人がその船頭さんに話しかけたけど乗らなかった。
よく見るとその女性、スタバで本を読んでいた女性だった。
夫が英語で話しかけたらどうやら1回180元だから、一人じゃ高すぎて乗らないんだ。と言う。
なら、私達と一緒でよければ、と言って、結局乗る事に。
うっぐもこの喜びよう!

良かったね~

手漕ぎボートの船頭さんが色々説明してくれてるけど私達には分からない。
彼女も約してくれる訳でもなく、なんとかくその船頭さんの声と水の音が心地いい。
また静寂な時間...

30分は乗っていたかな...
やっと涼しくなった空気が西湖の水面で更に冷やされ、頬をなでる風が気持ちよかった。
この時ばかりはうっぐも静かに楽しんでました。
時々、「あ、お星様☆」「こうもりだ」とか言うけどヒソヒソ声。

夢のような時間でした。

ボートを降りてからは、バスでホテルまで戻って隣のレストランで夕食。
外の感じも良し、中もいい感じ。

料理は、お豆腐のスープや、野菜の春巻きと小エビの入った麺類など。

健康的で胃に優しいものばかりでした。
これだけ食べて1500円もしませんでした。美味しかった~。

食べ終わってまたちょっと湖の方まで散歩しました。

満月がちょこっと欠けてるけど、すごく綺麗...

なんだかこの世とは思えない位、静かで神秘的な夜。
こっちに来てから毎日ドタバタドタバしていたのが嘘の様。

久々にゆっくりした気持ちで眠りにつきました...

西安への旅 -3/3-

2011-09-27 13:10:03 | 旅行 -China-
9月12(月)~13日(火)西安3日目~最終日

最終日は、朝9時の便で上海に戻って夫は、学校に直行の予定。
...と言う事で実質、西安最終日のこの日は何をしようかと考えるにもこの雨じゃね...

しかも午前中は、夫の就職の関係でシンガポールから電話でのヒアリング。
夫は天気が良かったら、西安市内から出て、近郊の山、華山に行きたいと...

朝10時に掛かってきた夫のヒアリングが終わり、外を見てみるとようやく雨が上がった模様
早速、散歩しがてら街の中心の観光案内所を目指す。

地元の人もようやく雨が上がり喜んでる様子。

子供達は、道端でバドミントン。歩き始めたばかりの赤ちゃんも嬉しそうに歩いてる。

ホテル近くの城壁の門「朱雀門」を出て、お堀の周りにある遊歩道を歩く。

気持ちがいいね~

メインの門、南門に来て中に入れる事が分かり、せっかくなので中に入ってみる事に(入場料:40元/人)。

西安の城壁は1374年から4年かけて築かれ、現存する中国の城壁の内、最も完璧なものらしい。
シルクロードの起点として西門がとても有名で、あの三蔵法師もここから旅立ったという。
昔、中国の絹はここから運び出され、西の品々もここの門を通って中国全土に伝えられて言ったと思うと、やっぱり中国すごい!と思わずにはいられない。

ここにも兵隊さんが。

うっぐもなんとなく楽しげ。

どっしり構えた門は本当に立派。

城壁の上は歩けるようになっていて、うっぐもこの広さに喜び、走る、走る!

パパにも「Let's run, papa!」

南門を楽しんだ後、街の中心にある鐘樓の横の観光案内所を目指す。
ここで、「華山」に行きたいと言うと半日では無理だし、小さい子供には危ないところだと言われ、手頃に山景色を楽しめる所を紹介してもらう。

すると「翠華山」と言う国家地質公園にもなっている所を勧められ、行き方を教えてもらう。
市内バス600番で市内を出て、905に乗り換えてそのまま山まで連れて行ってくれるからと。
所要時間名は1時間強。半日遠出には調度いい距離。

...と楽しい気分でいられたのもここまで。

今思えば、ここでお昼を食べずにバスに急いだのが全ての始まりだったのではと思う。
また、あんなに寒かった西安にもようやく日差しが出てきて結構な暑さ。
喉が渇き、売店でミネラルウォーターを買い、がぶ飲みしていたのも行けなかった...

600番のバスが来て乗ろうとするけど満員で乗れない。
2,3分してまた来たから、今度こそは、と乗る。
激混み!
でもうっぐがいるので席を譲ってくれる。ありがたい。

15分位乗っただろうか。
急に私がムカッと気持ち悪くなった。どうやら水にアタッタらしい...
ペットボトルを見ると「飲用鉱物系水」と。
ホテルにあったミネラルウォーターと同じなので安心して飲んでた。
上海では、気をつけて「飲用天然水」を選んでいたのに、迂闊だった...

目的地(バスの乗換え地点)までは何とか我慢。
陝西電視塔(Shaanxi Television Tower)付近。
次に乗る905番バスの停留所を確認して、急い近くの電気屋に駆け込みトイレへ...
大変でした...

その後、ランチをする場所を探すも手頃なところが見つからない...
仕方ないので立派な門構えのレストランに入る。
街からちょっと外れると英語も日本語ももちろん全く通じません。
メニューの写真を差して「これ下さい」と言ってもなんかかんか言われて注文できない...
他に食べれそうな物がなかったのでこのレストランは出る。

隣のレストランに入り直して、同じ様にメニューの写真を差して麺を注文。
しかし出てきたのは、サイズが違ったり、辛くて食べれなかったり...
仕方ないけど、これで済ませ、バス停へ急ぐ。

ところがすごい人!!

905番が来た!1時間以上も乗るのだから、長距離バスかと思いきや、普通の路線バス...
そして既に人がいっぱい!
更に乗り込もうとする人!
とてもじゃないけどうっぐもいるし、無理!

なので次を...と思ってもずっとそんな感じ

観光案内所では、905番の方が本数が多いからと勧められてここまで来たけど、バスターミナル発のバスも紹介されていたので、バスターミナルまでタクシーで向かう(8元)。
城南客运站(Passenger Transport Station of Chengnan)

バスターミナルで、観光案内所の人が中国語で書いてくれた行き先を見せながらバスを探す。
休憩中の運転手さんに聞いたら、「あのバスだよ」と教えてくれて、そのバスの運転手さんに話しかけたら、その会話を聞いていた乗客の女の子が「そうよ」と久しぶりに聞く英語で教えてくれてた。運転手さんにも私達の行き先を伝えてくれた。

これで大丈夫!山に行ける
でもやっぱり普通の路線バス。
しかも観光案内所の人が教えてくれたバスとは違う923番バス...
いいのだろうか...
ここでも学生の男の子がうっぐに席を譲ってくれた。
これから約1時間バスに揺られるんだもんね。本当にありがたい

なんとか出発。
バスの料金は、運転手さんとは別のバス料金徴収係へ。
1時間以上も乗るのに、たったの4元/人!

二つほど停留所に停まるともう、ぎゅうぎゅう詰めの満員!
バス料金徴収係も必死で料金を集め、お年寄りや子連れが乗って来たら「はい、キミ、席譲って!」とドンドン仕切る!!
見事な客さばき!!しかも女性です。

バスは、私達が最初に905番を待っていた停留所(相変わらず人であふれ返っていた)を過ぎ、どんどん街を離れます。
どんどんローカル色が強くなって行く...
この中で外国人は私達だけだよな...

どんどん田舎景色へ。
道路も整備されておらずガタガタ道。
バスは、それでもどんどん人を乗せて行く...
よく見ると学生が多い。
学校帰り?
もうそろそろ1時間は経とうとしてるのに私達に席を譲ってくれた少年は、まだ乗ってる。1時間も乗るのに席を譲ってくれた優しさに改めて感謝。
最初に「このバスよ」と教えてくれた女の子もまだ乗ってる。
皆、いったいどこまで行くんだろう??

と、突然道が開け、皆どーっと降りる。
運転手さんにも「ここだよー!」って言われ、どうやら終点らしい。
でもここは幹線道路の交差点...
周りに何も無い。

山はまだ遠い...

「ここはどこ?」なんて辺りを見回していたら、人力車に毛が生えたような三輪のバイクのタクシーみたいなのに囲まれていた。
一緒に降りた皆は、どんどん、乗合いしてこのタクシーに乗って何処かへ消えていく...

すると親切にも私達に英語でこれに乗って山に行くしかないと教えてくれて、値段の交渉までしてくれる。
しかも一緒に山の入口まで来てくれると言う。
なんと親切なんでしょう
もう涙が出てくる位ホッとした。

出発するとタクシーは、どんどん山道を登って行く。
 
うっぐもこの喜びよう!

道中、彼女に色々話を聞くと、この山の麓に学校があり、みんなそこに行くからこの時間はとっても混むんだとの事。
毎日通う訳ではなく、週末から1週間学校にこもるんだと言う。
彼女の専攻はフランス語。
英語も上手なのに頑張ってる!

到着してタクシーは私達を降ろし、彼女は学校へ向かってまた山を降りていった...
←私達が乗った三輪タクシー
本当に心温まる出会いだった

すぐそこに帰りの905番バスが停まっていて、バス停の位置は確認して、山の入り口へ向かう。

もう既に16時を回っていた...。

しばらく山道を歩く。


すると入場料を払う所に出た。
ここで、念の為帰りの最終バスの時間を確認をする。
筆談と英語でなんとか話が出来、なんと17:30と言う事が判明。
もう1時間も無い事が判明。

もう時間がない。

せっかくここまで来たのに...
がっかりする夫...
門の入口まで行って雰囲気だけ味わって、またバス停へ戻る。


ところがバスターミナルと言うのに人がいない...いやな予感...
905番のバスが2台あるけど、サビ付いていて動きそうにもない。
まだ17:30まで30分はあるのに...

これから車に乗り込もうとしているバス会社の社員らしき人にこの「バスはまだ動いてる?」「17:30にバスは来るの?」と筆談と英語で話しかける。
すると、ここには来ないよ、と言われた。
どうやら途中まで山を降りないとないらしい...

どうやって行くんだ???って途方に暮れているとこの人も親切にもその停留所まで送ってくれると言う。
なんて親切なの~

ボロボロの車に乗っけてもらって山の途中で降ろしてもらう。
本当にボロボロの車...ドアは外側からしか開かないし、シートも破れる...
でもとってもとっても親切だった。


バス会社の人とはここでお別れ、バス停も何もない交差点で待つ。

ここでも言葉は通じないけど人に助けられ、いいとこあるね、中国!
これで安心して帰れる~。

来る時に降ろされた交差点。三輪タクシーがずらりと並んでる...


山を離れ、トウモロコシ畑の中をしばらく走ります。


帰りもどんどん人が乗って来てまた女性バス料金徴収係は大変な事に。

「はい、そこの人、もっと詰めて!」「おばあちゃんに席譲って!」と。
すごいパワーだ!

この様な村を通り抜け、


順調に西安の街に向かってると思ったらなんと小さな村で渋滞にはまり、なんとここで1時間!!
うっぐも途中で「トイレ!!」と。
途中で降りれる訳にもいかず、幸いにも空いたペットボトルがあったのでラッキー
うっぐもスッキリ!

渋滞した村は本当に小さな村でTVはあるの?って言う位決して裕福な感じじゃないけどみんな携帯電話は持っている。しかもスマホを持ってる人までいる。
でも屋根の上に立ってこの渋滞を楽しみながらラーメンを頬張ってるおじいちゃんとか見てる方が衝撃的だったけどね...

帰りは2時間かかりました。
やっと西安に戻って来て何処かで西安の料理をと思ったけど探す意欲もない。
うっぐはしきりに「ナゲットが食べたい」と言うので、最後にライトアップされた鐘樓のふもとでマックに入りました。



こう疲れた時は食べなれた物が一番美味しい。
うっぐもたっぷり食べました

この日もとんでもない一日になってしまったけど、めったに味わえない体験が出来て、人の温かさにも触れたし、無事に帰って来れたし。
終わりよければ全て良し



翌日は、ホテルに朝6:30にタクシーを用意してもらい空港へ(130元)。
チェックインを済ませ、後は飛行機を待つのみ。

ところが飛行機が来ない...
結局、3時間遅れで上海に到着したのは14時近く。
夫は授業があったので、飛行機を出た所で別れ、私とうっぐは、ゆっくり荷物を受け取ってリニアモーターカーに乗って帰ってきました...

実はこの日は、マンションの清掃の日。
飛行機が遅れて間に合わないからキャンセルしてと西安から例の大家さんに電話&smsを送るもつながらない。
可愛そうに...ずーっと待っていたかもと思うと申し訳ない...
ホント、連絡のつく電話番号教えて欲しいわ~~~。


...と色々あった西安。
「生の中国」に触れられた旅になりました。
それにしても疲れた~。

ここまで長々と日記にお付き合い頂いた皆様にも感謝です。
ありがとうございます。

西安から戻った翌日からは、今度は、杭州に旅行です...
こちらもお楽しみに♪


補足

私達が行った山の概要:
翠華山国家地質公園は、山崩れによってできた地質遺跡。
この断層は今でも活動が見られる。
この山崩れの景観が見事で、「山崩れの地質博物館」と称されている。
重要な観光、科学普及と地質遺跡保護の面でも価値がある。
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西安への旅 -2/3-

2011-09-26 10:18:34 | 旅行 -China-
9月11日(日)~西安2日目

中華料理のビュッフェ式の朝食を済ませ(うっぐも私もあまり食べれず)、9時に予定通り一日観光ツアーのお迎えが来ました。

この日も大雨
でも車は、綺麗で大きいワゴン車。うっぐは、今回日本から持って来た「しまじろうカー」と同じ型と喜ぶ
同乗している中国人が感じのいい女性の二人組みでホッとする。
ドライバーも英語が出きるみたいだし、この日は、肩の力を抜いて観光できそう

ホテルを出発し、西安市内の城壁を出てあっと言う間に高速道路へ。
約1時間位、大雨の中走ったでしょうか。
やっと、第1の目的地『秦始皇陵兵馬俑博物館』に到着。


駐車場は車とバス、観光客とその人達を誘うガイド達でごった返してる。
私達も車を降りるなり、日本語を話すガイド「日本語のガイドいらないか」としつこい
私達と一緒に来た中国人2人は、あっさり中国語のガイドと契約(この一日観光ツアーの料金には含まれてない、150元程払ってかな?)して話がまとまっていた。

入場券をドライバーからもらい2時間後に駐車場で待合せ。
なかは相当広いらしく建物も4棟位ある。
結局、私達も中国語の説明は分からないけど、迷子になりたくないのでこの人達と一緒について周る事にした。

入場口で手荷物をセキュリティーにかけようやく入場。
ここから更に土砂降りの中、20分位公園を歩く。
本当は、この入場門からミニバスがあってその乗車券を買った(買わされた)のだけど、あまりの長蛇の列で歩く事に。
一人5元のチケットあっさり無駄に...

綺麗に整備された遊歩道もあまりの大雨で川と化していて私達の靴はビシャビシャ
うっぐもレインコートなど持ってる訳もなく、ビシャビシャ
でも結構喜んで歩いてくれたから助かった!
こどもは雨の中歩くの好きだもんね~。

ようやく到着。
あの体育館のような建物の中に兵士がいるらしいけど、周る順番があるらしいので2人組について行く。


この大発見がある前はこんなのどかなところだったらしい。

1974年、地元農民が井戸を掘り始めたところ、偶然にも見つかった変わった陶器の破片。これがきっかけで7000体にも及ぶ赤土でできた兵士や馬が出てきて約2000年ぶり蘇った始皇帝の地下近衛軍団。世界遺産に登録されてます。

これは青銅でできたもの。


そしていよいよ7000体の兵士とご対面。

迫力あります!
かつての西安、始皇帝の権力に圧倒されます。
顔の表情はそれぞれ異なり、身分により服装もまちまちだけど、共通しているのは、いずれも手に武器を握っている。
一部の俑にはまだ色彩が残っている。
そして皆、東に向かい整然と列を組んでいる。

まだ発掘の途中でもある為、後ろの方は組み立て中の兵もある。


窓の格子も兵士。


こちらは、別の棟の物で、人数は少ないけど始皇帝に近い人達の集団。

殉死制度のあった時代に人間に代わって陶製の人形を殉死品とすることから、人類文明の進歩を感じられる。

最後にお土産屋さんに通され、ガイドブックの販売コーナーには、この壮大な文化遺産を発見した農夫が、ガイドブックにサインしたり、観光客と記念写真を撮ったりしていました~。今は農作より、ここに来てサインして写真を撮られるのがお仕事なのかな?

そう言えば、映画『ハムナプトラ3』はエジプトのファラオじゃなくて、中国のこの兵士達が蘇る話だったのを思い出した。
まだ観ていないから、今度観てみよう。

あっと言う間にお昼。
車に戻り「Noodle OK?」と言うドライバーの声にうっぐも反応。
「Noodle OK!」と。

次の目的地、温泉「華清池」のそばのドライバーお勧めの地元麺料理店。
同乗している中国人2人組みに誘われ同じテーブルについてお勧めの麺を注文。
夫は更に春雨炒めを追加。

色的にはからいのかなと思いきや、そうでもなく、うっぐなんかスープを全部飲む干すほど。美味しかった~♪
麺は6元。春雨は16元。
なんと同じツアーの人がおごってくれました~!ラッキー!!
本当に美味しかったよ~。

雨で冷えた身体も暖まり「華清池」に到着。

ここは、2700年前に発見された温泉で宮殿内にあり、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンスの地としても有名です。楊貴妃が使った太子湯や蓮花湯などの遺跡も残っていて、今でも入浴でき、リューマチや関節炎に効果があるという。

それにしても本当に朝から土砂降りの雨!!
傘さしてる意味もないよ~~。
傘をさしてるってこんなにも大変な事だなんて、雨の降らないスペインにいてすっかり忘れてしまってました...
入口も大騒ぎ!


でも中に入るとなんとも風情ある空気に変わる。

翌日の中秋のお祭りの為の準備でしょうか?
池に照明が準備されてるけど、山にかかった雨雲がなんともいい水墨画の様な雰囲気を出してます。

でもこの雨雲じゃ、お月見は出来ないだろうな…

そして楊貴妃が入っていた温泉に。

あまりにも冷えるので温泉は大人気。

うっぐも負けずに。「温ったかい~~~

本当にすごい雨

この洞窟の中に入って足浴でもしようかと思うけど、ここも人でごった返してるのでやめる。


うっぐも体が冷えて何度もトイレに行く。
もう下着まで濡れてる...

屋根の下で下着から着替えさせてやっと元気になる。
仕方ないので、後はパパに抱っこしてもらって周る。

でもここの屋根つきの通路では元気に走り回ります!


1時間位見て、出店のホクホク焼き芋(8元)を買って車に戻る。

そして最後の「半坡遺跡」へ。

1953年に発見された、新石器時代の村落の遺跡をそのままドームで覆って博物館にしたもの。6000年位前のこの遺跡は居住区と墓葬区に分かれていると言うから人類はそんな昔から「死」と言うものから何かしらの宗教的な物を感じていたんだ...

火を焚く所などちゃんと深くなっていたりして中々興味深い。

出土品には、今でも通用するような「文字」があったりする。

そして、陶器に描かれた絵には、なんと「人面魚」の絵が!


うっぐもスペインのサンタンデールに行った時に見たアルタミラの洞窟の壁画や人々の暮らしを覚えてるみたいで、「スペインで見たね~!」と楽しんでました。
こうして時々、スペイン滞在中に行ったところを思い出す。

アルタミラの壁画は、15,000~10,000年前の旧石器時代のものだからもっと古かったけど、新石器時代になるとここまで進むんだ...すごいね...

ここを見終わってもう17時を回ってました...見事に一日中雨
うっぐも帰りは寝てしまい、最後に中には入らなかったけど、西安の「大雁塔」の傍を通ってくれた時は、私も動けず、夫に写真を撮ってきてもらう。戦争などで当時の10分の一の大きさしかないようだけど本当に立派。


ホテルの前で降ろしてもらい一日大雨で大変だったけど、何事もなく2日目が終わった(ホッ)。
部屋に戻り、死んでしまっていた金魚もいなくなり、スッキリ。

夕飯へはデパート内のフードコートへ。
適当なお店で食べ物を注文するがお金を出しても買えない?
周りを良く見てみるとカードを購入して現金をチャージする仕組み。
受付で20元分のカードを買い、ご飯物と麺類、点心を一つ。
どれもイマイチ
ケンタッキーでナゲットが食べたいと言い張るうっぐにつられ、私達もお茶をする

うっぐも雨の中本当によく頑張った
後は、暑いシャワーを浴びて風邪だけ引かないように!


今回の一日観光ツアーで訪れた場所の入場料(ツアー代に含まれていたので直接払ってませんが…):
1.兵馬俑:110元/人
2.華清池:70元/人
3.半坡遺跡:40元/人

西安への旅 -1/3-

2011-09-24 18:08:51 | 旅行 -China-
9月10日(日)~13日(火)

9月12日は、中秋のお祭り(Mid-Autumn Festival)で連休。中国、西安(せいあん、Xian/シーアン)に3泊4日の旅に出掛けて来ました。

本当は、夫の授業がこの週入っていないので旅行の予定を入れて、後から連休だと気がついた...
こっちに来てからスターバックスに「月餅」のポスターが貼ってあるのを見て、「中国らしいな~」と思っていたけど、きっとこの中秋のお祭りにあわせてあったんだ...

さて、こっちに来てから初めて飛行機での移動
上海浦東空港の国際線口を通って驚いたけど、鹿児島行きや広島行きなど日本各地への便が沢山!
鹿児島だったら2時間弱で帰れちゃうんだろうな...
日本に帰りたい気持ちを抑えながら国内線受付に向かう。

かつて世界最大の街だったと言う西安。
中国の歴史を感じられ中国を知るにはここを見ないと、と言うので夫が選んだ(申し訳ないけど私は本当に中国の事は分からないのです...)。
日本から持ってきたガイドブックも上海限定の物だったのでとにかく情報不足。
今回は現地でツアーに入る予定。

上海から西安までは約2時間半。
空港の観光案内カウンターで市内までの行き方、地図をもらったついでに、名所巡りの1日ツアーの案内をされる。
ホテルまでの送り迎え付で430元/人(大人のみ)。

西安の3大観光名所を周る。
1.兵馬俑
2.華清池
3.半坡遺跡

既に申込済の中国人2人組と一緒だけど、ドライバーは英語も喋れると言うので申込む。

西安空港から市内までは、空港バスを利用。
乗り場は到着ロビーを出て正面。
バス乗り場の前にカウンターがあってそこでチケットを購入(片道26元/人)。

到着したのは20時半を回っていてもう真っ暗。
節電の為?夜だから?バスの中は真っ暗。非常灯も何にも点いてない。
うっぐは、私の膝の上でじーっとしてる

45分位真っ暗なバスに揺られてようやくネオンギラギラの市内に到着。

今回の旅行、残念な事にずーっと雨の予報
市内に到着するも雨はしとしと降っていて肌寒い。
ホテルまでの地図と荷物と傘とうっぐでいっぱい、いっぱい

それにしてもすごい人&車!
来る前にある人のブログで、
「西安は大都会。交通ルールはない。信号もない。人も自転車も車も皆勇気を持つのみ。」と書いてあったけど本当にそう!
みんなメチャクチャ!
おまけに所かまわず「カーッ!ペッ!」ってタンを吐いたり、手で鼻かんだりする人の多い事
さすがに上海にはここまで多くない...

一瞬たりとも気が緩めない。

20分位歩いてようやくホテルに到着。
チェックインするも英語が全く通じなくてモタモタしていたら後から来たおじさんに横入りされ、先にチェックインを始める!
もうなんてズーズーしいの!ホント勘弁してよ~

ホテルまでの道のりでコンビニ等見当たらなかったので、朝食を付けたいんだとお願いするも全く通じない。
ここでなんと「iPad」の登場!
生まれて初めて触ったiPadが西安でしかも翻訳する為に使うなんて...

なんとか翌朝の朝食を付け、チェックインして部屋に入るとそれは広くてキレイでかっこいい部屋だったので、やっと休める~。

...ホッとしたのも束の間、うっぐが、ベッドサイドに虫篭の様な小さな水槽をみつけ、「お魚さん眠ってるよ~」と。

よく見てみると息絶えてる...
本物そっくりのおもちゃ?いや、本物だよ!
もう気持ち悪い~!!

もうホテルの人に電話する気も起きなかったのでお風呂場にそのまま移動。
翌日のルームメーキングで持っていってくれる事を願って...

西安の最初の晩は、とっても疲れました...
翌日の観光は楽しめますように

p.s.あまりの雨&ゴタゴタで写真1枚も撮ってませんでした...あしからず...