Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

再びモロッコへ~Tanger~ -2-

2011-06-25 18:51:01 | 旅行 -Morocco-
6月18日(土)第2日目。

少し曇り空。残念だけど、あまりにも暑いので丁度良いかも、なんて思いながら朝食の場所へ。
気持ちがいいからバルコニーで頂く。

パンが4種類と温かい飲み物と絞りたてのオレンジジュース。

朝食を食べるスペースの周りの装飾の見事な事!
パステルカラーのモザイクにステンドガラス。

風通しも良く心地いい風が流れ込んでくる。

さて、2日目は、タンジェの喧騒から逃れたい一心で夫が夜調べた結果、タンジェの近郊の町へ行く事に。

夫が選んだ町は、アシラ(Asilah)。
紀元前から貿易港として栄えていてその後、ポルトガル人によって町が築かれた町。
ポルトガル色の強いメディナが特徴で、パステルカラーで彩られた町並みがメルヘンチックらしい。

タンジェから列車で約45分。
ホテルからタクシーで駅に向かう。
なんとも立派なタンジェ駅。

時刻表でカサブランカ方面の電車を確認。
アラビア語の下にちゃんと英語/フランス語が書いてあるから助かる!
エジプトではこんな事はなかった。

丁度20分前。
窓口で切符を買い、いざホームへ(片道16Dh/人)。


時間5分前に電車がホームに入ってきて、アナウンスはないけど掲示板に電車の番号が出たのでそれに乗る。

車窓はこんな感じ。

なんとなくスペインと変わらない風景。

実は、ホテルを出発する前にうっぐはホテルの人と遊んでいた。
ホテルの人がうっぐを抱きかかえ、ゆらゆらして遊んでいたけどかなり激ように見えていたけどうっぐも大喜びで笑っていたから、そばで見守っていた。けど、バイバイした後、首が痛いと言い出した...

軽いムチ打ち状態になったらしい
ご機嫌斜めのうっぐ。
列車の窓の落書きが嫌だとダダをこねるし(意外とこの電車、満席で移動はできず)、落ち着くまで大変だったけどしばらくすると寝てしまった。

切符の確認に来た車掌さんにアシラは次の駅と確認し、約40分で到着。


ホームにはタクシーの客引きがいたけど、駅の目の前のビーチからアシラの町に入る為、ここから約2キロ歩きます。
ビーチはとーーーっても広い!!

そして何ともキレイなエメラルドグリーン~。

裸足になり波打ち際を歩く。

お、ラクダ発見!

ずーっと首を押さえてるうっぐ。大丈夫かな...

途中、足首位の深さの川があって、海からの波と合流するのがまた珍しく、うっぐしばらくここから動かない。


アシラの町までなんとか誘導し、カスバの入口に到着。
古い城壁の門をくぐって中に入る。


今までのとは違って、広々している。

白い壁に青のアクセント。

なんとなくミコノス島のイメージ。

モロカングッズがまたいいアクセントになって、なんとも可愛らしい町並みを作り出している。

そして青だけではなくて、パステルカラーの路地も可愛い。

これは普通の民家。
壁のペンキと洗濯物がいい感じ。


一通りカスバの中を歩いてランチをする場所を探す。
城壁の中はカフェくらいしかなかったので、一旦、外に出る。

このアーチをくぐって外に出ます。

するとそこは、ラッキーな事にレストランだらけ。

城壁に沿ってパラソルが立ててあって、木陰でランチができる!
うっぐもご機嫌。「やっと涼しい~」


食後は、帰りのバスの時間を確認しに、バスターミナルへ。
カスバの外は、ポルトガルの教会もあり、市場の前には、荷物持ちのロバが舞っていたり、ここは本当にヨーロッパとモロッコが入り交ざっていて面白い。


タンジェ行きのバスは、最終で17時台。
ちょっと早すぎるので、結局帰りも電車で帰ることに。
ただこの町には観光案内所など無い。
電車の時間を聞いても誰も知らないと。
ここで夫が一人で約2キロ先の駅に行き、時間を調べに行く。
この暑さの中、うっぐがいてはなかなか歩けない距離なので、ここは別行動。
私とうっぐは、朝歩いてきたビーチの川の辺りで夫と待合せ。

これは道端に朝顔(?)、昼顔(?)が絡まってるヤシの木を発見!


朝より潮が満ちてきているのか、海が近くなってる!

そして人も断然多い。
と言ってもこの広いビーチ。気になりません。

うっぐはビーチで水着に着替え、さっそくビーチで遊ぶ。
ラクダもビーチを行ったりきたり。列の最後には赤ちゃんラクダ。


ビーチで、同い年位の地元の男の子と意気投合。
同じようにペットボトルに水を入れて遊んで楽しそう♪


お母さんと息子の連れ3組が近くにいて、お互い片言のスペイン語でなんとおやつを交換するまでになった。

お母さんたちは、アラブの着物をまとったまま、海に入ったりしていた。
やっぱり宗教上、大人の女性は水着にはならないんだね...。

夕方17時過ぎに男の子たちは帰ってしまったけどうっぐは一人でもビーチで遊び続ける。


帰りの電車は、20:45発。
夕飯を食べてからの出発。町にもどる。

港近くでは、使わなくなった船から飛込みをして遊んでる地元の子供たち。

気持ち良さそう~~♪

今回は、カスバを外から見てみようと防波堤を歩いていると、地元のおじさんが子猫たちに食事を与えていた。
うっぐ、子猫には飛びついたけど、このおじさんを見て、怖がってしまった...

うん、確かに怖いかも...ねずみ男風...

今回最後の大西洋になるだろうと、しっかり写真に収めます。


大西洋に沈む夕陽を見るスポットがあると言うので、再びカスバの中に入り、海沿いの道を行く。
ここら辺の家は壁全体がキャンバスになっている。

『アシラのピエロ』と題名まで書いてあった。


見晴台は、城壁の一部で崖の上にある。


この町では毎年8月に芸術祭が行われているらしく、ヨーロッパ各地から芸術家が住み着いている気配がする。

こんな玄関の家に住んでみたい

夕飯は、お昼を食べた並びのレストランで。
モロッコ最後の夜だから、全てモロカンフーズ。
オレンジジュース、モロッコのスープ、タジンとクスクス。

ここのは全部美味しかった!

前回タジンが気に入って、今回の旅行の目的の一つがタジンを食べる事だったけど、前回ほど美味しいタジンにはめぐり合えていなかった。
最後の最後にやっと美味しいタジンにありつけました!!
クスクスもトマトソースをかけて頂くのだけど、初めて美味しいクスクスに出会いました!

モロッコの料理は、家庭料理が基本だからお店によって全然味が違う。
ここのは本当に美味しかった!満足、満足。

最後にチラッと夕陽を見ながら、


なんとかタクシーを捕まえ(小さい町だからなかなかタクシーが捕まらない...)、ギリギリ20:40にアシラの駅に到着。

切符を買って、慌てて反対側のホームに行く為に線路を渡ります(踏み切りも何もありません)。

すぐに反対車線の列車が来て、私達はギリギリ渡れたけど...

私達の後から来た人達は、なんと、停車中の貨物列車の下をくぐったり、よじ登ってタンジェ行きのホームまで来てる!

こんなのってあり?!

結局タンジェ行きの列車は10分遅れ、駅のホームから大西洋に沈んで行く夕陽がしっかり見れました


うっぐ、首にタオルを巻いているのは、やっぱりまだ首が痛いんだって。

列車が汽笛を「ポーッ!ポーッ!」とずーっと鳴らしっぱなしなのが気になって、眠いのに頑張って起きてました。
タンジェについたのは、21:20。
こんな顔の列車でした。


帰りはタクシーが捕まらなく、結局約45分、駅からホテルまで歩きました。
うっぐ、本当に良く頑張った。
シャワーを浴び、首に念の為いつも携帯している「熱さまシート」を貼ってあげる。

冷房もなく暑苦しい夜。
窓を開けて寝るけど、モスクからのお祈りの声や蚊に悩まされなかなか眠れない(うっぐは熟睡)。
日曜日の明け方、4時からお祈りが始まっていた…

最終日は、ホテルをチャックアウト後、タンジェのメディナを散策。
この日も猫たちに会いました。


モロッコの人達はサッカーが大好き。
少年たちはどこでもサッカーをしている。
そして着ているのが、スペインのチームのユニフォーム。スペイン大人気!

スペインの記念にうっぐの「レアル・マドリード」のユニフォームをと考えていた私達は、ここモロッコで購入する事を決定。
うっぐの「レアル・マドリード、7番、ロナウド」のユニフォーム、100Dhなり。
うっぐ、気に入ってこれを着てスペインに帰ることに。

最後のお茶も美味しそうに飲みます。

そして、空港までのタクシーを捜すために暫くあるくけど、うっぐ、張り切ってトランクを押してくれました。

ちびロナウド。
今回も良く頑張った!

前回のモロッコがディープモロッコだったとすれば今回は、ライト・モロッコ。
衝撃は前回ほど無かったけど、今回は別の顔のモロッコが見れてそれはそれでよかった。
とくにアシラの町は、可愛く、ちょっと現実離れした感じで本当によかった
アシラを選んでくれた夫に感謝。

でも今回はタンジェの子供たちに悩まされたのも事実。
私達がオープンカフェで夕食をとっていると、通りすがりの子供たちが寄ってきて、「お腹が空いてるからポテトをくれ」と言われた。
少しならいいかなと思って、ペーパーナプキンにとってあげようと思ったら、なんと「ガバッ」とポテトを鷲づかみして全部持って行っちゃった…
これには目が点!!
うっぐも何が起きたのか理解に不能。説明のしようがない!
お店の人は見ていたのかもう一皿もって来てくれたけど、あまりのショッキングな出来事
それから、町を歩いていると何か食べ物くれ~と言い寄ってきたり、ちょっと町の説明をしただけど、チップくれと来たり。
なんとも言えない気持ちになります...


急にスペインでの滞在が短くなって慌てて詰め込んだ旅行だったけど、なんとか無事終わってホッとしてます。
夫も勉強で忙しいのに、ヨーロッパにいる時しか出来ないからと、出来る限りどこかに行こうとする。
すごいパワーになんとか着いていってる私とうっぐ。

残りの生活も楽しみます!
残りわずかですが引き続きよろしくお願いします

最後にアシラの可愛らしい町並みをもっと見たい方はこちらへ↓
Asilah, Morocco in June 2011

アシラ、お奨めです!


再びモロッコへ~Tanger~ -1-

2011-06-23 11:39:37 | 旅行 -Morocco-
6月17日(金)~19日(日)、2泊3日で再びモロッコへ。

前回クリスマスに行ったのがあまりにも衝撃的で、最後にもう一度マラケシュに行きたいという夫。
でも4月の連休中にあの無形文化遺でもあるフナ広場で爆破事件があって旅行者も犠牲になった事もあってなかなか乗る気にならない私。
「じゃ、せめてタジンを食べに行くつもりでヨーロッパ色の強いタンジェは?」と言われ、ヨーロッパとモロッコの文化が入り交ざった雰囲気も味わってみたいと、タンジェ(Tanger)に行く事になりました。
スペインの最南端からフェリーで約2時間にあるモロッコの玄関口、タンジェ(Tanger)。

格安フライドをみつけ、
学校から直行する夫と空港で待合せ。
うっぐと私と二人で空港に向かう。
キャビンサイズのスーツケースをコロコロ転がすのはうっぐの役目。

家から持って行ったおにぎりとから揚げでお昼を済ませ、さぁ出発
ずーっとスペインのカラッカラの大地の上を飛んでいて、着陸のアナウンスが流れてからようやく海が見えてくる。

左側の陸がスペインのイベリア半島、右がモロッコのあるアフリカ大陸。
近い!
2時間弱で到着。

とってもモダンな空港。

ここからタンジェの町までの交通機関はタクシーのみ。
今回のホテルはメディナの中。
ホテルまでは150Dh(ディルハム)と言われ、メディナの外のグラン・ソッコ(Gran Socco)と言う広場までお願いする。
値段100Dh(約1000円ちょっと)。

約20分乗ったところで、この先がグラン・ソッコだと言われタクシーを降りる。
商店街を抜け、

ひろい広場にでる。ここがグラン・ソッコ(Gran Socco)。

マラケシュとは全然ちがう雰囲気。
確かに建物の色や形がヨーロッパに近い。

メディナの門をくぐり、

旧市街に入った途端、色んな人が声をかけてくる。
「モロッコに来た~!」って実感沸いてくる。

そこで、何やら映画の撮影?
こんな感じでセピア色の映画になるのかな?と勝手に妄想が膨らむ。


マラケシュのメディナに比べたらそれほど入り組んでないし、一人でも歩ける感じだけど、とにかく勝手に人がついてくる。


なんとか偽ガイドを振り払い、ホテルに到着。

今回のホテルは、Hotel Continental。
1888年にタンジェで最高級のホテルとしてオープンして、イギリスのビクトリア女王の息子のアルフレッド王子を迎えたこともあるけど、今は古びてわびしい感じ。
でも雰囲気のあるホテルで映画『シェルタリング・スカイ』で使われた事もあるんだとか。

まったくバリアフリーでないホテルのエントランス。
小さい荷物でよかった!


部屋からはタンジェの港が見えます。

室内は古いけど、ペンキを塗り替えたばかりのようで色はきれいで、値段からすると、まぁ納得。
トリプルルームでお風呂付(お湯も出る)、エアコンは無いけど朝食付きで一晩、54€/部屋。

ホテルの写真をまとめてみました↓
Hotel Continental, Tanger, Morocco in June 2011


荷物だけ置いて早速お昼を食べに町に繰り出す。
廊下はモロカンピンク。

マラケシュは、街全体がこんな色だった。
私達の部屋3階(日本の4階)。エレベータなし。
小さい子供がいる場合は目が離せません。

階段のステンドグラスはうっぐによる撮影。

街の建物も人が着ているものもどこかカラフル。

古いメディナの壁を抜けると港町のある新市街にでる。
今は使われていない鉄道の駅前広場のレストランでランチ。
モロカンサラダにミントティー、タジンそれとコーラを注文。

全部で80Dh(約860円)なり。

その後はタンジェのビーチでのんびり。
波打ち際まで遠い!

海の向こうにスペインのアンダルシアの山が見えてなんだか感動。うっぐも「イェーイ!」とパチパチパチ。
馬の向こうにうっすらと写ってるのがスペインです。

そう。ここのビーチではラクダではなく馬に乗れるみたい。
そして、同じビーチでもやはり女性は全身を着物でまとってます。
これがモロカンビーチなんだな~。

ビーチ沿いの遊歩道は整備されていてとっても歩き易い。


旧鉄道駅前の広場はとってもスペインぽい。


メディナに戻り、焼きとうもろこしを頂く。
1本3Dh(約30円)。


タンジェのメディナにもカスバ(昔のお城)があり、そこからの夕焼けがキレイだと言うので行ってみる。

ちょっとした広場の真ん中にキレイな色のインコが売られている。

スークを潜り抜け、住宅街をさまよいなんとかお城までたどり着く。


ここにも沢山の猫がのんびり生活している。


調度夕焼けが始まっていた。


アンダルシアも夕焼けに染まっていました。

メディナを歩いていて思ったことがある。
モロッコの人達の「扉」に対する想いってなんなんだろう。
建物のペンキがはがれていたり窓などが壊れていても家への扉や門はとっても綺麗に手入れされている。
なんだろう...

それにしても可愛らしい玄関口。

ここは私達のホテルの入口。

そしてサロンへの門。

うっぐもくつろぎます。

部屋に戻ったら、なんと「ハマム(モロッコのサウナ)」みたいに蒸している!
冷房が無い!扇風機もない!慌てて窓を開けて風をとおす。

モロッコの時間で22:30過ぎ(マドリードタイムでは23:30)。
調度お月様が登っていて妖しくオレンジ色に大きくタンジェの街を照らしている。

裏のモスクでは夜のお祈りの声が夜中中響き渡って、なんとも異国情緒あふれる雰囲気の中で眠りにつきました...


(2日目につづく...)

魅惑のモロッコ (第5日目~最終日)

2011-01-17 11:15:49 | 旅行 -Morocco-
12月27日(第5日目~最終日)

マラケシュからマドリードに戻る為、また来た時と同じルートでアトラス越えをします
朝7時にホテルをチャックアウト。
また朝食の時間より早く出る為、ホテルの人が朝食のパンとおまけにお菓子パンまで用意してくれた。
なんて優しい人たちなんだろう

ホテル前からCTMバスターミナルまで向かい、マラケシュまでのチケットを購入。
80DHx2人+荷物代金5DH。

バスは、8:30発。
朝のひんやりした美味しい空気の中で、カフェオレを飲みながら目を覚ましていく。

もちろん、3人とも激しい山道に備えて酔い止めを飲みます。

この日も澄み切った青空の中、アトラス山脈の中をビュンビュン行きます
うっぐと夫は早速、熟睡

ぼーっと外を眺めていたら...薄いけど見えるかな...調度雪をかぶってる上の辺り...

これならお月様に手が届きそう...
パパ、お月さまとって』みたいだ

永遠と続くかのような山道に、こんなお土産屋さん。


山道にも大分慣れて来たのか、今回はあまり苦ではなかった。
あっという間に休憩。行きに停まった所とは違う村で、タジンやらミントティがいい感じに出来上がってる...


休憩時間は15分と言われ、ミントティだけ頂いてタジンは我慢したのに結局40分位休憩していた...
美味しそうだったのにな~残念


無地にマラケシュに戻って来て、メディナのドゥカラ門(Bab Doukkala)と言うところで降ろしてもらう。

この夜泊まる所は、ホテルではなくリヤド(Riad)。
いわゆる典型的なモロカン民家を改装して宿泊施設にして部屋数も4~6部屋位。
モロッコの雰囲気を十分に味わえるところ。
最終日だけあって、リヤドでのんびり疲れを癒したいところ

ただリアドは元々民家。
ただでさえ迷路のような道のメディナの中。リアドは大体裏道にある。
頑張って探すぞ~と気合を入れるが、いわいる「偽ガイド」と言う少年達が「どこのホテル探してるの?」とどんどん群がってくる
「道分かるからついて来ないで」と言い、つけはなすが、あと5mと言うところで勝手に「こっちだよ~」と言われ、仕方なしにチップ払う事に...
あげる必要もない位と思ってるに「これじゃ少ない」などと文句をつけてくる。
せっかくの楽しい気分が台無し...

おまけに着いたりアドが停電で電気工事中...部屋の掃除も出来てなくて、工事中?ってな雰囲気。
リアドの人もフランス語だけしか分からず、意思の疎通ができない…

ちょっと期待はずれ?いい感じなのにな…

リアドの玄関

パティオ

パティオのソファでウェルカムドリンクを頂く

うっぐの後ろの窓が私達の泊まる部屋。

ドリンクを頂いている間に電気が通り、やっと部屋に通される。
部屋はこんな感じ


電気が通りリアドもやっと生き返ったって感じ。
やっぱりいいかも~

とりあえずお昼を食べにメディナの中心地、フナ広場へ向かう。




どうしてもフナ広場で食べたタジンが食べたくて以前に行った所に行く。
本当に美味しい。やみつきになるよ。この味。

そのお店で思わぬ再会

今度は、私が19年間飼っていたネコの「ロッティ」!
本当にそっくり…連れて帰りたいくらいだった…

夜はまた寒くなるからとダウンを取りにリアドに戻るとオーナーがいて(中国系フランス人)リアドを案内してくれる。
屋上テラスからは、遠くにアトラスとクトゥビア。


近くのムスクから祈りの声が聞こえてくる。この声に誘われるようにまたフナ広場へと向かう。

とりあえず、絞りたてのオレンジジュースを(5DH/1杯)。

「美味しい~♪」

うっぐは、前にカタツムリを食べた事を思い出し、「食べる!食べる!」と。


最後の晩の締めくくりもやっぱりタジン。

野菜だけのものや牛肉と野菜のものも食べたけど、やっぱり羊と野菜のものが一番美味しかった♪

何度来てもこのお祭り騒ぎは圧巻。ドキドキする。


フナ広場の喧騒からは想像できない位リアドの中は静か。
ライトアップされたパティオでお祭り熱を冷ます…
うっぐも「キレイだね~撮って~」とパティオの椅子に横たわりポーズをとる。

真顔で視線はカメラからはずす…何をイメージしているの??



この晩、夫はリアド内にある「ハマム」を体験(8ユーロ)。
いわゆるアラブ式スチームバス。日本の銭湯みたいな存在で、地元の人は8DH位で毎日入るらしい。
高級ホテルなどでは、スパみたいな感じでマッサージつきで300~800DHである。

中は、40℃近くあって蒸し風呂ってな感じ。


うっぐと私は留守番で、お祭り魂が乗り移ったかのようにテンションのうっぐ。


最終日は、リアドが手配してくれた車で空港まで向かいました。
車の外を見ながら「グッバイ・モロッコ~


空港は外から見ると本当にモダン。何度見てもこのヘナタトゥの模様がいいね



盛り沢山のモロッコへの旅も終わり。
マグレブピンクの建物、マラケシュの雑踏、フナ広場の太鼓の音、頭がクラクラするような陽射し、ゴツゴツした岩山から雪山まで。カラッカラの大地にヤシの木が無限に広がるオアシス、本当に色んな表情をみせてくれたモロッコ。でも何より出会った人々の笑顔が忘れられない。
毎日が衝撃的で、しっかり心に刻まれました。
うっぐは本当に忘れてしまうのだろうか…もったいないな…
また来れる事を願って

魅惑のモロッコ (第4日目)

2011-01-16 17:33:33 | 旅行 -Morocco-
12月26日(第4日目)

前日色々ありすぎてすっかりクリスマスだって事を忘れてた...
モロッコでうっぐにプレゼントを渡そうと計画していたけど、欲しがっていたマドリードの青い連結バスが見つからなくて、戻ってから一緒に探そす事にしちゃったし。
クリスマスムードがないモロッコで助かった

この日は、マドリードからインターネットで予約した1日砂漠ツアーの日。
4WDをチャーターして、朝、ホテルまで迎えに来てくれて、砂漠の村や砂漠を体験するツアー。もちろん、ラクダに乗るのも含まれてます!

砂漠を満喫するツアーは山ほどあるけど、大体が、砂漠の夕日を2時間位ラクダに乗りながら楽しんで、夜はテントで泊まって帰ってくるような魅力的なツアー。夫と二人なら喜んで申込んだけど、行く時期が冬で途中から真っ暗の中ラクダに乗らなければならないとなれば、3歳児にはちょっと無理
今までも遊園地で馬に乗ろうと誘っても大泣きで怖がってたうっぐだし...

そこで見つかったのがこのツアー会社がやってる1日ツアー。聞いたらラクダには30分位しか乗らないとの事。例え怖がったとしてもどうにかなる時間。
3人で200ユーロで、現地で申込むよりかなり割高のような気がするけど、安心して頼めるから思い切って申込みました。

ツアー会社: Travel Exploration

...と言うわけでこの日は、英語の話せるドライバーの車に乗ってお任せなので気が楽

6:30起床。
案の定、私の唯一のジーンズは乾いてない...
仕方なしに寝巻きのスエットを着たままでいる事に。このホテルも屋上で朝食
朝食付きは嬉しいな~

朝8時前。陽が昇り始めた砂漠の町。


外で食べれるのは気持ちがいいけど、寒い~~
先に上がって来たうっぐと私は、ホットミルクと紅茶を頼む。

暫くして夫が日本人ファミリーと上がって来た。
そう言えば、前の晩、フロントの人にもう一家族、日本人がいるよ、と言われてた。

なんとこのご家族、夫の大学の研究室で直接指導をして下さった先輩だったそうです!
こんな砂漠の中の小さなホテルでまさかの嬉しい再会!!
「出来すぎだ偶然」ってこういう事ね...

先輩のOさんはオランダに駐在していて、レンタカーでモロッコを旅していました。
うっぐは、久しぶりに日本人の子供に会えてテンションが上がり、小学生のお兄ちゃんと沢山お話してました。

聞けば、Oさん達も同じようにシャワーは子供達だけでお湯が切れ、あまりの寒さにホテルの人に電気ストーブを買ってきてもらったそう...
私達はもう1泊するから、そのストーブを貸してもらえばいいと言われ、是非そうする事にした。ありがたい!!

再会の記念に。

朝から楽しい一時でした

Oさんファミリーにお別れをし、早速砂漠ツアーへ。

出発してから、すぐに門が。

この門がワルザザートと砂漠の境になる。

あっという間に土砂漠。


また前の日のアトラス越えを思い出させるような山道が続く...


山道が終わったと思うと小さなアグディス村(Agdz)を通り、


ドラア谷(Doraa Valley)を行く。


ここは、ドラア川に沿ってヤシの木が沢山あって本当に緑豊かなオアシスって感じ。
川沿いには、いくつもの村が点在する。



サッカーを楽しむ子供たち。



川に沿ってヤシの木が沢山!まさにオアシス。
この景色は本当に迫力満点!!

映画『ハムナプトラ』のシーンを思い出していた…
私達のドライバーは、実際にこの映画撮りをしている時に俳優達の運転手をしていたそうです。なんとも羨ましい

ヤシの木郡を過ぎると暫く殺風景な荒野にまた門が現れ、ザゴラ(Zagora)の看板が出てくる。


ザゴラは、黄金貿易の中継地だった場所。


ラクダで移動していたその時の商人たちの為に「○○まで何日」と書かれた看板がある。

今では、そんな商人はいないけど、砂漠の入口であるこの町では夕方になると砂漠から帰って来たラクダ達が疲れを癒しに休憩してるそう。

この町を過ぎ、いよいよ今回の旅のクライマックス、ラクダに乗るDunes of Tinfoと言うところへ。


何もない土砂漠の中の遥か向こうに小さな砂砂漠が見えてきました…


???
360度砂砂漠の中をラクダに乗るのかと思っていた私達は、かなりガッカリ...
グラン・カナリアの方が断然迫力があったよね...

でもここは、紛れもなくサハラ砂漠。
私達の乗るラクダ達が近づいてきました...


まずは、うっぐ。
あれ?以外にも何事もなく乗れちゃいました

様になってる~

もちろん一人では乗れないので私と一緒。

ラクダが立ち上がると以外にも高い!うっぐもキャーキャー言うけど、楽しんでる感じ(私の前にいるから顔の表情が撮れなくて残念!)
ラクダがゆっくりゆっくり歩き、砂丘を登ったり降りたりする度にうっぐが笑う
何故か「お馬はみんな、パッパカ走る♪」と歌いだすうっぐ。

幾重にも重なる砂丘は見れなかったけど、本物のサハラの砂丘でラクダに乗れたのは、本当に良かった



うっぐも名残惜しむようにラクダさんにお別れを言いました。


お昼の前にタムグルート(Tamegrout)と言う村で村の見学と陶器の工房を見学。
英語を話すガイドが来て、古いカスバの中を案内してくれる。




日干しレンガで造られた壁の中には、明り取りもなく本当に涼しい(今は冬だから寒い位)。
この村も1970年代までは、電気もなくろうそくで暮らしていたそう。

でもムスクだけは綺麗な装飾がしてあって、イスラムの人達にとってお祈りが本当に大事なんだと言う事を改めて思い知らされた。1日に5回もお祈りをする。


陶器の工房。


ミニタジンの陶器を作ってくれた。

うっぐも興味津々。

ようやくお昼。
場所は、ザゴラにあるホテルで。



中庭に面したベルベル民族のテント風のところで食べることに。


ここでもタジンとクスクスと豆スープを頂く。


帰りは来た道を戻るだけだけど、もうすぐ陽が落ちる時間帯。
影で山々が違った表情をみせてくれて全然飽きない。


うっぐには一応酔い止めを飲んでもらい、帰りは熟睡


向こうに見えるアトラス山脈の雪が夕日でオレンジにキラキラ光って、美しい~


本当にきれい...


陽が落ちた後は、外灯一つない道をひたすら真っ暗な道を走って帰ってきました。

サハラの360度の砂丘が見れなかった心残りはあるものの初サハラとしては、十分楽しめた。
カラカラの大地と色んな形の山々。緑豊かなオアシス...一口に砂漠と言っても色んな顔を持ってることを初めて体験。
衝撃的な一日だった…

夜は、熱いシャワーもちゃんと3人分出て、Oさんが置いて行ってくれた電気ストーブで部屋もぬくぬく…
ようやく私のジーンズも乾くだろう。
いつか砂漠の夜空に満点の星を見に来るぞ、と誓いながらいつの間にか深~い眠りについていました

魅惑のモロッコ (第3日目)

2011-01-15 12:00:22 | 旅行 -Morocco-
12月25日(第3日目)

いよいよアトラス山脈を越え、サハラ砂漠への入口の町「ワルザザート(Ouarzazate)」へ
4~5時間のバスの旅

この高い山脈の壁が地中海の温暖な空気を遮断し、遥か彼方にはサハラ砂漠が広がる...
広大な乾燥した大地に数本の川が流れ、そのほとりにオアシスがある。
そのオアシスごとに日干しレンガ造りの村、カスバ(かつては要塞だった)が点在する。

ワルザザートは1920年代にフランス軍によってサハラ砂漠の最前線基地として建設されたらしい。
今付近の美しい「アトラス山脈の山並み」、「カスバ街道」、「オアシス」...
数多くの映画の舞台にもなってるほど、どこを見ても絵になる。

『アラビアのローレンス』、『モロッコ』、『ナイルの秘宝』、『グラディエーター』、『007』、『ハムナプトラ』等。
映画で使われたセットがそのまま置いてある映画村もあるほど映画のロケ地としても有名。

ワクワクするようなワルザザート。
でもアトラス越えは、大変だった

朝6:45にホテルをチェックアウト。
朝食のパンを包んでもらって、CTMバスターミナルへ。


CTMバスの時刻表

前に行った事のある友達のブログを見ただけで、車酔いしてしまった私。
私より車酔いしやすいうっぐ。
酔った時の為に、ビニール袋や、ウエットティッシュ、着替え等リュックに詰め込み、残りはバスの荷台へ。
預ける荷物は、1つ5DH。
ところがカウンター内にいた人がもう、5DHくれと!
「今払ったよ」って言っても、笑顔で手を出したまま引っ込めない!
この人、バス会社の人じゃなかったの?!
あーーーまたやられたーーー
なんでもチップ、チップだから恐ろしい!

バスは、7:30出発。
出発までの間にターミナルのカフェでお茶をして、ホテルでもらったパンを食べ、マドリードで買って来た酔い止めを飲む。
うっぐは、子供用で1/2錠でいいと言われ、初めての錠剤も上手に飲めた
私は、うっぐの残りの半分。
夫は、念の為大人用を1錠。

バスは、思ったのより新型で安心しました。

さぁ、出発~

マラケシュのメディナを過ぎたら、もうこんな景色。

朝日がヤシの木の向こうからまぶしい!

遠くに見えていたアトラスがどんどん近づいてくる...


うっぐは、薬が効いたのが即効で寝てしまい、よしよし。

ところがそう甘くはなかった...
クネクネと本格的な山道が始まった頃、あまりの揺れにうっぐが起きてしまう。
必死で、外をみるように促すが、顔が真っ青...


もう駄目だ~って思った頃、出発から2時間半位経った頃、やっとトイレ休憩!
良かった~。小さな山の中の村で深呼吸。ふ~~。

うっぐは、「ゲーする...ゲーする」と言いながらも何も出てこないけど、笑顔が戻って一安心。

本当は出しちゃって欲しかったんだけどな...

30分位休憩してまた出発。

ところが、後半の方がキツかった!!

バスが動くなり、うっぐはダウン。
夫も空いている席へ移動(夫も実は、車酔いするんじゃん。今回初めて知ったよ~)。
うっぐは、私の膝の上で横になっていたのだが...暫くして私のジーンズがヌル~~~
ひえぇぇぇ~~やってしまった

この時の為に用意していた物が役に立ったわけだけど、私の着替えまでは持ってきてなかったよー
しかもこの旅行では、このジーンズしかないのに...

こんな大変な中夫は、前の方で熟睡...
でもうっぐの調子が良くなってきたので、何より...
私は、お陰様でうっぐの世話で気持ち悪くなるヒマがなかった。

外は「カスバ街道」。
その土地の土を掘り起こして干しレンガを作る為、山、大地と同じ色。
すごい迫力。


カラカラの大地にヤシの木をみるとホント、ホッとする。


山道もそろそろ終わり。

お昼ちょっと前に無事にワルザザートに到着しました。

ワルザザートのCTMバスターミナルから、ホテルまでタクシーで向かう。
ここは、面白い料金形態で、一人4~5DH。
15DH、5分位でホテルに到着。

ホテルの名前は、「アズール(Azoul)」。スペイン語で「青」だね、とうっぐと言っていたら、ベルベル語(元々モロッコにいた先住民族の言葉)で「こんにちは」と言う意味だそう。
新しいホテルだけど、スタッフは皆英語が話せて(ご存知、モロッコではフランス語なら大体の人が話せる)、笑顔がステキで本当に親切。ホテルの名前にフィットしてる。

ホテルも思ったより素敵



マラケシュから持って来てたパンで昼食を簡単に済ませ、午後はワルザザードから33k西にある「アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)村」へ。
この村が、数々の映画のロケで使われていて、モロッコで一番美しいと言われているこの村は世界遺産にも登録されている。

ガイドブックに、ローカルの人が行く方法が載っていたので、マラケシュ行きの民営バスを探しに民営のバスターミナルまで歩いて行く。
ワルザザートの町はこんな感じで、何もありません。

この日は風が強く、うっぐも風と戦うように走る。


やっとの思いで民営のバスターミナルに着いたら、タクシーの運転手さんがハイエナのように私達に群がって来て、「どこに行くんだ、どこに行くんだ?」って大騒ぎ。
バスの窓口に行っても、スタッフはおらず、この人は何者?と言うような人が色々説明して「350DHでどうだ?」等とふっかけてくる。

そんな中、英語を話せる人に会えて、事情を説明した。
「アイト・ベン・ハッドゥに行きたいけど、ローカルの人が行くように安く行きたいんだ。
マラケシュ行きのバスを途中下車してそこからタクシーで一人15DHで行けるでしょ?」と。
結局、時間帯の合うバスがなくて、タクシーの往復チャーターで250DHで話は成立。

この一帯のボスらしき人だった彼は、一人の運転手さんを紹介してくれて(フランス語は喋るけど英語は喋れない)、彼に託した。
彼は大人しい感じの良い人だった。
黙々と丁寧に運転をしてくれて、安心して観光を楽しめる。

車の中から。何にもない...


暫くすると川が流れていてそのほとりに小さなカスバの村があった。
写真を撮る為、停まってくれたのかと思ったらなんとあの村は、運転手さんの住んでる村だったみたい。

うっぐもこの広さに「すごいねー!」を連発。




こっちの川にも村が...

ここで、突然ラクダに遭遇。初めて見るラクダにちょっとびびるうっぐ。

うっぐを見るなりターバンを巻いてくれてうっぐも嬉しそう!

似合ってる私もうっぐにターバンを巻いてあげたかったからよかった~。

そして、いよいよ見えてきました。

これがアイト・ベン・ハッドゥ。

丘の斜面に立体的に造られた要塞のこの村は、本当に幻想的。この世の物とは思えない。
すごい迫力。
数々の映画監督達を魅了してきたのがよく分かる...

村の中に向かう。
お土産屋さんを通り、


通路を抜け、


川を渡り、


門をくぐります。

この色自然な色だから不思議。

今でもベルベル人の5~6家族が住んでると言う。



階段好きなうっぐは、どんどん上を目指します。



上ばかりに気をとられていたけど、後ろを振り返るとこれまたすごい景色。


頂上に近づけば近づくほど風が強くなり、私も飛ばされそうになる。
うっぐは、岩影でちょっと待機。


頂上からの景色は圧巻です!!


うっぐを見ていると本当に楽しいみたい。
午前中のバスの中でグッタリしていたのがウソのよう。
映画のセットの中で自由に大好きな階段を行ったり来たり。


一緒に来れて良かったね

ホテルに戻り、夕飯を食べる為のレストランを探しにまた出掛ける。
うっぐ、以外に元気。
夕方のお祈りの時間帯だった為、女性は観光客以外誰一人歩いていない。
男の人たちもみんな「ねずみ男」姿で、モスクに向かってる

すると子供ねずみ男発見

うっぐとこの子、なんとなく意識しながら暫く一緒に歩く...

ホテルに戻って来て、照明があまりにもかわいい事に気づいた!




すっかり良い気分になってたのに、暖房が故障中だと言う事が判明!
おまけにシャワーの温水が一人分しか出なくて、部屋の中でもダウンを来てる状態
寒すぎる!!!

本当に長い長い一日だった。
一番心配していたアトラス越えが無事終わっただけで、一つ心配事が減ったけど…
うっぐが戻して汚れてしまったジーンズ...この寒さじゃ乾かないよね…