Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

西安への旅 -2/3-

2011-09-26 10:18:34 | 旅行 -China-
9月11日(日)~西安2日目

中華料理のビュッフェ式の朝食を済ませ(うっぐも私もあまり食べれず)、9時に予定通り一日観光ツアーのお迎えが来ました。

この日も大雨
でも車は、綺麗で大きいワゴン車。うっぐは、今回日本から持って来た「しまじろうカー」と同じ型と喜ぶ
同乗している中国人が感じのいい女性の二人組みでホッとする。
ドライバーも英語が出きるみたいだし、この日は、肩の力を抜いて観光できそう

ホテルを出発し、西安市内の城壁を出てあっと言う間に高速道路へ。
約1時間位、大雨の中走ったでしょうか。
やっと、第1の目的地『秦始皇陵兵馬俑博物館』に到着。


駐車場は車とバス、観光客とその人達を誘うガイド達でごった返してる。
私達も車を降りるなり、日本語を話すガイド「日本語のガイドいらないか」としつこい
私達と一緒に来た中国人2人は、あっさり中国語のガイドと契約(この一日観光ツアーの料金には含まれてない、150元程払ってかな?)して話がまとまっていた。

入場券をドライバーからもらい2時間後に駐車場で待合せ。
なかは相当広いらしく建物も4棟位ある。
結局、私達も中国語の説明は分からないけど、迷子になりたくないのでこの人達と一緒について周る事にした。

入場口で手荷物をセキュリティーにかけようやく入場。
ここから更に土砂降りの中、20分位公園を歩く。
本当は、この入場門からミニバスがあってその乗車券を買った(買わされた)のだけど、あまりの長蛇の列で歩く事に。
一人5元のチケットあっさり無駄に...

綺麗に整備された遊歩道もあまりの大雨で川と化していて私達の靴はビシャビシャ
うっぐもレインコートなど持ってる訳もなく、ビシャビシャ
でも結構喜んで歩いてくれたから助かった!
こどもは雨の中歩くの好きだもんね~。

ようやく到着。
あの体育館のような建物の中に兵士がいるらしいけど、周る順番があるらしいので2人組について行く。


この大発見がある前はこんなのどかなところだったらしい。

1974年、地元農民が井戸を掘り始めたところ、偶然にも見つかった変わった陶器の破片。これがきっかけで7000体にも及ぶ赤土でできた兵士や馬が出てきて約2000年ぶり蘇った始皇帝の地下近衛軍団。世界遺産に登録されてます。

これは青銅でできたもの。


そしていよいよ7000体の兵士とご対面。

迫力あります!
かつての西安、始皇帝の権力に圧倒されます。
顔の表情はそれぞれ異なり、身分により服装もまちまちだけど、共通しているのは、いずれも手に武器を握っている。
一部の俑にはまだ色彩が残っている。
そして皆、東に向かい整然と列を組んでいる。

まだ発掘の途中でもある為、後ろの方は組み立て中の兵もある。


窓の格子も兵士。


こちらは、別の棟の物で、人数は少ないけど始皇帝に近い人達の集団。

殉死制度のあった時代に人間に代わって陶製の人形を殉死品とすることから、人類文明の進歩を感じられる。

最後にお土産屋さんに通され、ガイドブックの販売コーナーには、この壮大な文化遺産を発見した農夫が、ガイドブックにサインしたり、観光客と記念写真を撮ったりしていました~。今は農作より、ここに来てサインして写真を撮られるのがお仕事なのかな?

そう言えば、映画『ハムナプトラ3』はエジプトのファラオじゃなくて、中国のこの兵士達が蘇る話だったのを思い出した。
まだ観ていないから、今度観てみよう。

あっと言う間にお昼。
車に戻り「Noodle OK?」と言うドライバーの声にうっぐも反応。
「Noodle OK!」と。

次の目的地、温泉「華清池」のそばのドライバーお勧めの地元麺料理店。
同乗している中国人2人組みに誘われ同じテーブルについてお勧めの麺を注文。
夫は更に春雨炒めを追加。

色的にはからいのかなと思いきや、そうでもなく、うっぐなんかスープを全部飲む干すほど。美味しかった~♪
麺は6元。春雨は16元。
なんと同じツアーの人がおごってくれました~!ラッキー!!
本当に美味しかったよ~。

雨で冷えた身体も暖まり「華清池」に到着。

ここは、2700年前に発見された温泉で宮殿内にあり、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンスの地としても有名です。楊貴妃が使った太子湯や蓮花湯などの遺跡も残っていて、今でも入浴でき、リューマチや関節炎に効果があるという。

それにしても本当に朝から土砂降りの雨!!
傘さしてる意味もないよ~~。
傘をさしてるってこんなにも大変な事だなんて、雨の降らないスペインにいてすっかり忘れてしまってました...
入口も大騒ぎ!


でも中に入るとなんとも風情ある空気に変わる。

翌日の中秋のお祭りの為の準備でしょうか?
池に照明が準備されてるけど、山にかかった雨雲がなんともいい水墨画の様な雰囲気を出してます。

でもこの雨雲じゃ、お月見は出来ないだろうな…

そして楊貴妃が入っていた温泉に。

あまりにも冷えるので温泉は大人気。

うっぐも負けずに。「温ったかい~~~

本当にすごい雨

この洞窟の中に入って足浴でもしようかと思うけど、ここも人でごった返してるのでやめる。


うっぐも体が冷えて何度もトイレに行く。
もう下着まで濡れてる...

屋根の下で下着から着替えさせてやっと元気になる。
仕方ないので、後はパパに抱っこしてもらって周る。

でもここの屋根つきの通路では元気に走り回ります!


1時間位見て、出店のホクホク焼き芋(8元)を買って車に戻る。

そして最後の「半坡遺跡」へ。

1953年に発見された、新石器時代の村落の遺跡をそのままドームで覆って博物館にしたもの。6000年位前のこの遺跡は居住区と墓葬区に分かれていると言うから人類はそんな昔から「死」と言うものから何かしらの宗教的な物を感じていたんだ...

火を焚く所などちゃんと深くなっていたりして中々興味深い。

出土品には、今でも通用するような「文字」があったりする。

そして、陶器に描かれた絵には、なんと「人面魚」の絵が!


うっぐもスペインのサンタンデールに行った時に見たアルタミラの洞窟の壁画や人々の暮らしを覚えてるみたいで、「スペインで見たね~!」と楽しんでました。
こうして時々、スペイン滞在中に行ったところを思い出す。

アルタミラの壁画は、15,000~10,000年前の旧石器時代のものだからもっと古かったけど、新石器時代になるとここまで進むんだ...すごいね...

ここを見終わってもう17時を回ってました...見事に一日中雨
うっぐも帰りは寝てしまい、最後に中には入らなかったけど、西安の「大雁塔」の傍を通ってくれた時は、私も動けず、夫に写真を撮ってきてもらう。戦争などで当時の10分の一の大きさしかないようだけど本当に立派。


ホテルの前で降ろしてもらい一日大雨で大変だったけど、何事もなく2日目が終わった(ホッ)。
部屋に戻り、死んでしまっていた金魚もいなくなり、スッキリ。

夕飯へはデパート内のフードコートへ。
適当なお店で食べ物を注文するがお金を出しても買えない?
周りを良く見てみるとカードを購入して現金をチャージする仕組み。
受付で20元分のカードを買い、ご飯物と麺類、点心を一つ。
どれもイマイチ
ケンタッキーでナゲットが食べたいと言い張るうっぐにつられ、私達もお茶をする

うっぐも雨の中本当によく頑張った
後は、暑いシャワーを浴びて風邪だけ引かないように!


今回の一日観光ツアーで訪れた場所の入場料(ツアー代に含まれていたので直接払ってませんが…):
1.兵馬俑:110元/人
2.華清池:70元/人
3.半坡遺跡:40元/人