Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

思い出のMadridへ 5/5

2011-12-26 01:04:25 | 日記 -Spain-
12月19日(月)

月曜日だと言うのにMちゃんは学校を休んでくれてうっぐに会いに来てくれました!
うっぐの為にキックボードを持ってきてくれて、Mちゃんはおニューのローラースケートでとりあえず王宮前の広場に向かった。

おっ!なんとCaballo(馬に乗った警察)が!

これも懐かしい~。
かっこいいね~♪


王宮の前でキックボードやスケートしてる我が子達も中々絵になるね~♪
広場には、調度「アランフェス協奏曲」をギターで弾いてる人がいてなんともスペインらしい一日のスタート!

この広場の噴水広場もMちゃんとうっぐには大きなチャンバスとなり、砂利で色んな絵を描いて楽しんでる。
うっぐ、初めて「そりに乗ったサンタさん」を描いた。
Mちゃんはその下に家を書いたりして本当に楽しそう♪


その後はMちゃんママに美味しい中華教えてもらい、麺類を頂き(あまりにも美味しくて写真撮り忘れ!)アイスを食べ、今度は、Madrid Rioへ。
ここにはすごい滑り台があるらしい。
Rioは今年の6月頃行ったけど、この滑り台では遊んでないから是非と、うっぐのリクエスト。

うっぐ、一度しか行ってないのになんとなく道を覚えてる。
この子はそういうことは本当によく覚えてる。

そして滑り台ではMちゃんの案内で。
初めて見る何本もある大きな滑り台に圧倒!

結局一番低いので遊んでた...


日本に帰ってからは、マドリードの事やここで出会った友達の事を口にしてなかったうっぐだったけど、あえて思い出さないようにしていたんだってうっぐから後から聞いてショックを受けた。
4歳にしてそんな事考えてたなんて…

マドリード=Mちゃん、
ロンドン=Hくん、
上海=Aちゃん、
ペルー=Sちゃん、
って思い出しちゃって泣きそうになっちゃうんだって…

この日も日が落ちるまで遊びました。


帰りのメトロではご覧の通り。


Mちゃんはちょっと成長していて、うっぐは複雑な女心に戸惑いながらも結局はこんなに笑って本当に楽しかったみたい。
Mちゃんママも時間割いてくれて本当にありがとう。
暫く会えないかもしれないけど、また必ず!


Mちゃんと分かれた後は、Solのホテルをチェックアウト、翌朝のフライトの為、バラハス空港のそばのホテルに移りました。
Madrid Metroを最後まで見送って、そろそろお別れを実感してるんだろうな。


翌朝(20日)は、ホテルのシャトルバスで空港へ。
08:55のフライトでロンドン経由で成田(21日朝着)へ。

朝8時。朝日が昇ってきました。

そしてカラッカラのスペインの大地にさようなら。

今度こそ「Adios, Madrid! Adios, Espana!」


うっぐ、マドリードに来て3日目の寝る前に「日本に帰りたくない」と言い出した…。
マドリードにいる時は早く帰りたいって言ってたのにね。
うっぐは、記憶のある3歳を殆どスペインで過ごしてる…
「きっとマドリードに帰って来た」って言う感覚なんだろうな。

夏にスペインを引き上げて来た時は、うっぐを連れてスペインに行って果たしてよかったのだろうか…なんて思ったりしていたけど、この言葉を聞いて、一緒に行って良かったんだと心からホッとし、自信が持てるようになった。

きっとうっぐも心の隅にずーっと残るだろうこの感情、この記憶。
これからもうっぐの自信につながれば嬉しい。

これも全て素敵な出会いがなかったからこうは思えなかった。
みんな、みんな本当にありがとう


思い出のMadridへ 4/5

2011-12-26 00:19:36 | 日記 -Spain-
12月18日(日)

この日は夫が残りの授業を済ませる為に上海に戻る日。
朝食はスペイン流に「Churros con Chocolate」を頂きに老舗のChocolateria San Ginesへ。

前の日の夕方は、道が通れないほどの行列だったけど、朝の9時前でも既に列が...。

朝食にチュロスとチョコレートなんて、スペインに来ない限りないもう食べる事ないだろう…
でもここの本当に美味しいんだ♪

その後は、まだ入った事のない王宮の中を見物。

澄み切った青空の下、水色の教会と真っ白い王宮が映えます。



王宮から見たCasa de Campo公園。

よく行ったLagoの公園や、ロープウェイに乗った公園。
その向こうに山が見えます。
夏にお友達と川で遊んだ山…。
何を見ても楽しい思い出がある。
1年もいなかったのに私達には既に沢山の思い出がある。

夫、帰る前にもう一度San Miguelに行きたいとTapasをいただく。


バラハス空港まで夫を送り、私とうっぐは、また思い出の地に向かった。
近所の通称「ロケット公園」。

懐かしいね~。

暗くなる前にCentroの公園でも少し遊ぶ。

ここでは地元の子と遊んだりする。
別れ際にちゃんと「Adios!」が言える。
嬉しいんだね。

前にも書いたけど今年のクリスマスイルミネーションは去年と全く一緒だった。

これも財政が厳しいから仕方がない。
でもスペイン唯一のデパートのイルミネーションだけ新しかった。

去年は、世界の子供達がテーマだったけど今年はサーカス。
そしてその前にはすごい人!人!人!
そしてその人達への物売り。
今年は、この風船売りがすごかった~。


この晩は、うっぐと二人で中華を食べ、アパートメントホテルに戻りました。
定員に「ニーハオ!」って言われ、思わず「ニーハオ!」と答えたら中国語で話しかけられ困ってしまった。
上海に行ったからか「ニーハオ!」ってスルッと出るようになってる事に驚いた。
前だったら「ニーハオ!」て声掛けられたらすぐに否定して「日本人です」なんて言ってたのに...

次の日は、マドリード最後の日。
うっぐの大好きなMちゃんと一日公園で遊ぶ約束。

夜19時...ぐっすり寝てしまった。

つづく...


思い出のMadridへ 3/5

2011-12-26 00:04:50 | 日記 -Spain-
12月17日(土)

この日は、家族3人で5ヶ月前まで暮らしていたサラマンカ地区へ思い出巡り。
うっぐもマドリード入りしてからずーっと「Goya(私達の住んでいた最寄駅の名前)に行く、Goyaに行く!」と言い続けていた。

まずは、メトロに乗って毎日の様に通ったレティーロ公園へ。


うっぐに「どこの遊具で遊びたい?」と聞くとやはりこの公園。
初めてレティーロに来た時に遊んだ遊具コーナー。
全て木で出来てる温かみのあるコーナー。


あまりの寒さに週末だと言うのに貸しきり状態(って去年もそうだったな...)

本当に美しい公園。


楽しくって仕方がない。

そしていつも通っていた道を通って色んな思い出の詰まっている我が家へ。

この建物を見た時のうっぐの表情が忘れられない。
すごく嬉しそうでもあり、何か強い感情を抑えきれない様子だった。

夏に久しぶりに東京の家を見た時は「これだっけ?」みたいな感じだったけど、このGoyaの家は明らかにうっぐの中で大きな割合を占めている事がわかった。
3歳になってやっぱり色々覚えてる事もあるのだろうけど、この家で色んな思いをして過ごしていたからね…
私でも胸が熱くなった位でしたから…

Calle Goya(ゴヤ通り)のクリスマスの飾りは去年と全く一緒。

財政困難なんだろうな、と思いながらも私達にはタイムスリップしたみたいで調度良かった。

そして、前回、時間がなくてきちんとお別れが出来なかった、いつも行っていたお肉屋さんへ。
うっぐをいつも可愛がってくれてうっぐもこのお肉屋さんのお兄さんが大好き。

このお肉屋さんのお肉を買うようになってから、うっぐはお肉を食べるようになった。
う...買って日本に持って帰りたいくらいだった。

この後は夫の学校へ。

ここの中庭は「餅つき大会」をしたところ。
うっぐも何度か行ってるラウンジ。

うっぐ、本当によく覚えてるよ。感心、感心。

学校から今度は、Catellana通りを歩き、Serrano通りを目指します。
落ちてるこのブーメランのような木の実をいつもしていたように投げて遊ぶ。


そして、学校帰りのお友達といつも遊んでいたSerrano通りのデパートの横の公園へ。
この時期は、クリスマス用品を売る小屋が建っていて、その周りには、「ベレン」が飾られてます。
昨年は、うっぐ、この「ベレン」が怖くて、私がせっかく撮った写真を「はい、怖いの全部消しといた!」ってデータを削除されたのを思い出した!
今年こそは、ご紹介できます。

これもカトリック色の強いスペイン特有の文化だと思います。

東方の3人の賢者が天使に導かれ、イエス様の誕生した馬小屋を目指すお話を実にリアルな人形で再現するのです。

でもやっぱりうっぐ、怖いみたいで、横にいた白熊くんに夢中。


しばらく思い出の公園で遊ぶ。
あの頃から少し背が伸びたせいもあって違う遊びをしてみたり、いつもHくんとしていたアイスクリーム屋さんごっこをしたり。


不思議な物で「Helado por favor!」とスペイン語で言ってみたりする。
Hくんが言っていた言葉がそのまま出てくるんだね~。
こどもってすごいね!

ここで遊んだお友達は、みんなバラバラになっちゃったね。
マドリード、ロンドン、上海、ペルーそして日本。
人生のうちのほんの一瞬の間だったけど、最高のお友達と出会えた嬉しさを実感。
これもマドリードの学校を選んでくれた夫のお陰かな。

Serranoのイルミネーションも去年と同じ。


昨年、仲良し3人組みで2階建てバスに乗ってイルミネーションツアーに行った時の集合場所だった広場のハートで出来たツリーは新しい?かな?


※ライトアップの時間帯は、うっぐが時差ボケで機嫌が悪く出歩けなかったので、去年のライトアップの様子を見て下さいね↓
Illumination Tour!

プラプラ歩きながらMercado de Fuencarralに到着。
ここも賑わってます。


生ハムや貝類、全部買って帰りたい!
美味しそう~~

この日は、San Miguelで夕食。
その前にPlaza Mayorに寄って念の為イルミネーションを見る。


やっぱり去年と一緒。

San Miguelでは主にシーフードのTapasを頂きました!






この後うっぐが「麺、麺!」と言うので中華を目指して一旦San Miguelを出たけど、即効寝てしまった…

ま、お陰で夜の市庁舎や王宮を見れたのでいいとしよう。


住んでいる頃は外食も殆どしなかったし、夜に外出する事はなかった。
お金の心配もあったから外食しても値のはるものは食べれなかったしね…
スペインの楽しみって食べ物だったりするから、このまま再び来ないでいたら随分「損」をするところだった。
まして、こんな中心地に行く事などなかったからかなり新鮮でした。

つづく...

思い出のMadridへ 2/5(卒業式)

2011-12-25 03:07:52 | 日記 -Spain-
12月16日(金)

いよいよ卒業式。
朝、スーツに着替え会場に向かう。
サッカースタジアム(Estadio Santiago Bernabéu)の隣の大きな会場(Palacio De Congresos De Madrid)。

駅を降りると「卒業式の会場はどこ?」と聞かれる程、色んな国(この年は80カ国近い国からの卒業生がでたとの事)の学校の卒業生の家族や友人で溢れ返ってる。


会場への階段にはスクールカラーのブルーのじゅうたんが引かれていてジーンとした。
この日、600人以上の人が卒業するらしい。
早めに着いたつもりでももう最上階しか空いてなく、卒業証書を受け取る舞台が遠い事!


校長先生などの挨拶が終わり、クラス毎の表彰が始まった。
そんな中、友達から情報を得て、うっぐを夫と一緒に舞台に上がらせようという作戦にでた。
舞台裏に行き、生徒が並ぶところに夫を探してうっぐを渡す。

それまで静かに行われていた表彰式だったけど、夫がうっぐを連れて舞台に上がった途端、大喝采!
一気に会場が盛り上がった!
←舞台中央に歩いてるのがうっぐを抱えてる夫、後ろのスクリーンに二人が大きく写ってます!

そんな二人を客席から見て涙がじわ~と出てきました。
自分の大学の卒業式でも泣いた事がないのに。
去年の今頃はマドリードが嫌で辛くて毎日毎日帰りたいと思っていた事、色んな事があった1年が走馬灯の様に次から次へと思い出されて胸が熱くなった。

夫も頑張ったと思うけどうっぐもすごく頑張ったから、舞台に上がった時は本当に嬉しかった。

うっぐも舞台に上がって楽しかったと。
(子供を舞台に上がらせる情報をくれた友達に感謝!ありがとう!)

時差と戦いながらも卒業式に参加できて本当によかった!

式が終わった後のカクテルパーティでは久しぶりに会う友達とふざけあったりして本当に楽しそう。

私も数少ないけど友達になれた人と感謝と再会の約束をしたり、参加できてよかったよ。

夜23時半からスタートの学校主催のお別れ会まで腹ごしらえをして、
←野菜スープときのこソテー♪

仮眠をとる為、ホテルに戻りました。
(私とうっぐは、本寝ですが…)


マドリードは本当に綺麗な街。
今では大好きな街。

卒業式も終わりこれでひと段落しました。
後は、マドリードを楽しめるだけ楽しみました。

つづく...

思い出のMadridへ 1/5

2011-12-25 01:49:27 | 日記 -Spain-
12月14~20日でこの留学の最後のイベント、マドリードの学校の卒業式に参加する為、再びマドリードへ行って来ました。

12月14日、夫は上海から、私とうっぐは東京からマドリード入り。
美味しいシーフードを思い存分食べ、うっぐをスペインの澄み切った青空の下で思いっきり公園で遊ばせるのが楽しみ

朝早く成田に到着。
私達が始めてスペイン入りした時と同じ航空会社、British AirwaysとIBERIAのコンビ。

するとなんと、チェックインカウンターで私達の便に「Delay」の表示!
前回、マドリードで荷物が3日間届かなかった悪夢を思い出した。
まさか2度は起こらないよね...

スタッフに念を押し荷物に目立つようにと「Fragile」のタグをつけてもらった。
どうかちゃんと届きますように...


ところがそんな努力も空しく...
マドリードのバラハス空港で最後まで待ったけど、荷物は出てきませんでした…
まただよ…

翌日にはホテルに届くからと前にも聞いたセリフに「前もそう言われて3日間来なかったから絶対にお願いね」と強く言っといた。

預けた荷物には、夫が卒業式で着るスーツや、友達に頼まれた子供のクリスマスプレゼントが入ってる...
頼むよー

ロビーで同じ日の昼過ぎに到着していた夫と会い、私達が住んでいた頃は走っていなかったうっぐの大好きなRenfeに乗ってCentroへ。

地下鉄Metroのホームの隣に停まって空港Terminal4とPrincipe Pio(€2.50)を結んでる。

早速乗り、うっぐは嬉しくてたまらない。
荷物が出て来なかった事を一瞬でも忘れられる。
うっぐに何度も救われたな~

何度も来たバラハス空港、何度も乗ったRenfeに懐かしさを感じて言葉にならない様子。

今回、私達は街の中心地「Sol」のアパートメントホテルに宿泊。
Solでのクリスマスネオンを期待したけど、既に22:30を回っていて辺りは真っ暗。
そうだった。
マドリードのネオンは22時には消えるんだった。
残念~。

ホテルに着きシャワーを浴びたらバタンキュ~。
うっぐ、しまじろうとあっという間に寝てしまってました

スペインでずーっと一緒に過ごしたしまじろう。
上海では連れて歩かなかったし、日本に帰ってからもずーっとベッドにおきっぱなしだったのに、スペインには連れてきた。
ずーっと心の支えだったもんね…


翌15日の朝は、ホテルの下のバルでDesayuno(朝食セット、€2.30)をいただく。

朝8時頃。
ようやく日が昇り明るくなってくる。
朝のSolは人が少なくて古い建物が綺麗。


荷物が届くかもしれないので一旦ホテルに戻るとなんとちゃんと09:30に届いたではないですか!
よかった~!
前回みたいにスーツケースも壊れてないみたいだし。
これでやっと楽しめる!

この日、夫は卒業式の手続きに学校に入ったり銀行口座を解約したりと忙しくしている間、私とうっぐは友達とランチ。
うっぐの為にサッカースタジアムのCafeを予約してくれていた!

一度だけジダンを見にオフシーズンにサッカー観戦したけど、こんなVIP席があったとは
緑が綺麗で客席には「Real Madrid」と書いてあって、なんだかジーン。


食べ物もアラカルトで友達のチョイスで美味しい物ばかり!


帰り際に気が付いたけど、こんなディスプレイが。

レアルの芝生です。
思わず持って帰ろうかと思ってしまいました。

この後は、マドリードでできたお友達のMちゃんと会う為にLagoと言う公園へ。

懐かしい公園の駅に大興奮です!
身体が覚えてるらしく、駅を出てから公園の場所まで一気に走っていく。


「Hくんとこのブランコに乗って赤ちゃんごっこしたんだよね~」と色んな遊具で遊びながら楽しかった事がどんどん溢れて来てる様子

1時間位一人で思い出と遊んだら、Mちゃんが合流。
遠くから走ってくるMちゃんを見て、すっごく喜んだ後、なんと隠れてしまった。
思いっきり照れてました…


日も沈みすっごく寒かったけど本当に楽しそうに遊んでる二人を見て嬉しかった~。
これだけでも遥々来て良かった~と思った

帰りはホテル前のライトアップに感動、1年前は怖かった「ベレン」を見て「綺麗だね~」と上機嫌。


でもその直後、時差で機嫌が悪くなり、一歩も歩かなくなってしまい、道の真ん中で座り込み&泣き作戦
4歳とも成ればごまかしも聞かない。

仕方なしにおぶってホテルに戻る。

この後も、今度は、夫の学校の友達との送別会が待っていた。
行かない訳にも行かないので、うっぐが寝るのを待って担いで出掛けました。
うっぐは、お店でもずーっと爆睡。

もちろん、私も夫も気がもうろうとして、目を開けてるのがやっとでした…

きっと周りの皆は、もっと前からパーティ続きで気分的に盛り上がってるんだろうけど、夫は、卒業式の後もまだ上海で授業が続く事もあってなかなか実感が沸かない。
時差ボケもありモヤモヤのまま卒業式の日を迎えることになりました。

つづく...