Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

エジプト、ギリシャへの旅 IV (アテネ編)

2011-04-30 23:04:35 | 旅行 -Greece-
今回の旅行のベースとなったアテネ/グリファダでの出来事をまとめてお送りします。

4月21日(木)
エジプトからアテネに戻って来て、とりあえずグリファダと言う地区のホテルにチェックイン。
もう15時半を回っていたけど、いい天気。
次に戻ってくるのはミコノス島の後の半日のみ。天気に恵まれるか分からないから、このチャンスを逃すまいと路面電車に乗ってアテネ中心部へ。
もちろん、目的はアクロポリスの遺跡。

ガイドブックによると冬期でも17時までは開いてるとの事で、まずはアテネ中心地の観光案内所に寄り確認する。
すると「もう閉まってるよ。冬期は15時までだから。」とあっさり言われる。
アテネまで来てアクロポリスを見ないで帰るなんて...
次にアテネに来れるのは24日(日)なので、この日は開いているか訪ねたら「イースターサンデーだから閉まってるよ。」と...

しばらく放心状態になったけど、とりあえず行ける所まで近くに行ってみることに。

途中、午後の柔らかい日差しを浴びるアテネの旧市街を通り、

ローマン・アゴラの遺跡の前を通る。

本当に15時までって書いてある。

私は、もう諦めてどこかでお茶したい気分だったけど、諦めきれない夫。
うっぐを抱え、無言でどんどん坂を登っていく...

出入り口まで来ると「あれ?空いてる?」
中から観光客らしき人が出て来るし、中にもまだいる感じ。

係りの人に聞いたら「18:30で閉まるから」と断られたけど、あと10分ある。急いでチケットを購入(共有チケットのみ12ユーロ/人)。
「あと10分だから」と念を押され、中に入る。

急ぎ足で丘を登る。

澄み切った青い空に浮かぶ白いパルテノン神殿。
残念ながら工事中だったけど、迫力満点!

紀元前6世紀に建てられたのが最初。その後歴史の波にもまれ、何度も破壊、修復、時には神殿、支配者の王宮、教会だったりモスクに使われてきたパルテノン神殿。
今の工事は、紀元5世紀頃の状態に戻すという工事らしい。

係りの人にあおられながら写真を撮りながらも結局20分位はいたでしょうか。

近くにある音楽堂やギリシャ最古の劇場のディオニソス劇場などは見れなかったけど、諦めないでここまで登ってきた甲斐がありました!
それにしても街の観光案内所とは連携とっていないのでしょうか...
係員何人かに、イースターサンデーだけど空いてるか訪ねたけど、こればかりは仕方がない。本当に休みみたい。



余韻に浸りながらアクロポリスの丘が見えるところで食事を済ませました。
ギリシャの家庭料理ムサカ(ナスとジャガイモ、ミートソースにパルメザンチーズを重ね焼きしたラザニアの様なもの)と
野菜の詰め物(ナスやトマト、ピーマンなどをくり抜いた中に味付けしたお米を詰め、オーブンで焼いた物)とうっぐの為に定番のスパゲッティを。


翌日のフェリーでの移動の為、2世紀に建てられたアドリアノス門とゼウス神殿を遠めに見ながらまた路面電車で戻り、早めに休みました。



4月24日(日)
ミコノス島から飛行機で戻って来たのは12時半。さすがに3回目のアテネ空港ともなると要領よく移動ができる。
また空港シャトルバスのX96番に乗り、グリファダへ。
初めてグリファダに行った時はラッシュで1時間強かかったのに、この日は20分で着いてしまった。
イースターサンデーなので、街も本当に静か。
21日に買った遺跡の共通チケットは、購入日から4日間は有効だけど、この日は確実にどこも閉まってる。
旅行最終日はこのグリファダでのんびりする事に。

グリファダとは、アテネから一番近いビーチリゾート。
とは言ってもしゃれたお店はビーチに2件ほどで華やかな感じはなく、いたって落ち着いた感じ。

台風の様な風の中に2日間もいたから、風のない穏やかなビーチが心地よすぎる。


うっぐが気に入った路面電車が目の前を通るサンドイッチ屋さんで軽くランチを済ませ、ビーチに向かう。


温かい砂浜にそのまま横になり、すーっと体の力が抜けて、眠りにつく...って疲れているのは大人だけ。
うっぐはこのテンション。なんて元気がいいの!


私達が居眠りする間もずーっと砂で遊んでました。


夕食も簡単に済ませ、お店でもらった風船を抱えて最後にまたビーチで一遊び。


ホテルからのこの景色を見ながら、今回の旅行が無事済んで本当によかったと思った。


まだ小さいうっぐを連れてエジプトに行く事が本当にいいのか、ミコノス島行きのフェリーも乗り込むまで本当に心配で...
天気には恵まれて一度も雨には降られなかったけど、寒かった...
出発前のマドリードが暖かすぎたせい?夏服で行ってホント失敗!
地元の人たちはダウン着てた位だったもんな...
でも誰一人体調崩さず、それぞれ楽しめた旅行になって本当に良かった、良かった。

この留学中の大きな旅行はこれで最後...かな。
後は、国内をじっくり周れたらいいな...

エジプト、ギリシャへの旅 III (ミコノス島編-2)

2011-04-29 09:42:51 | 旅行 -Greece-
(つづき...)

4月23日(土)ミコノス島2日目。
この日もミコノス島でまったり過ごしました。

来る前はバスで近所のビーチに行き一日ビーチでまったりする予定だったけど、バスは走ってないし、おまけにこの風。
風さえなければ、暑いくらいなのに本当に寒い...
ホテルの人によると一年中風が強いのだとか。
タクシーでビーチまで行ってもきっと何もする事がない...

と言うことでミコノス・タウン内でまったり出来るところを探す。

ホテルを出発する前は、お気に入りのプールの周りをグルグル走り回るのから一日が始まる。

朝から元気です!

港に着き、あまりにも海の色が綺麗なので、小さいけど砂浜で少し遊ぶ。



「ママ~!砂が暖かいよー!」と。

本当だ!砂が暖かい。まるで「ホカロン」みたい。
しばらく温かい砂で遊ぶ。

この日も気の向くまま迷路の様な街を散歩。


そんな中、うっぐが気に入った場所が2つ出来た。
教会前の小さな橋。この上に必ず座って、海をみるのだ。

そして所々にある、今は使われてない井戸のグルグル回して、なぜか「美味しい、お団子ですよ~!」と。

ランチは、スブラキ屋さんで。


リトル・ベニスのカフェで、「何にする?」結局、うっぐは持ってきたチュパチャップスを...


この日は、ちょっと散歩してはお茶して、の繰り返し。
一日中外にいられないくらい風が強くて寒い。
こんなふうにちょっと風の来ないところで一休みしたり猫と遊んだり。


こんなにのんびりしたのは久しぶり。
最後の晩は、ホテルの人が勧めてくれたレストラン「Nikos」で夕食を。



本日のお奨め料理を頼む。タコのパスタとエビのリゾット。新鮮な海鮮料理が自慢のお店でした。

場所を移動してリトル・ベニスで夕陽を見ながらお茶をしました。

海の底が見える~

帰りは本当に寒くて、持ってきた毛布をかぶる勢い。

風の音が「ビュービュー」言う中、「おばけ~!!」と楽しそうにあるくうっぐ。


いかにもミコノス島らしいショットが撮れました!

ホテルからの夜景。お星様が写ってます。

翌朝、ホテルの人に空港まで送ってもらい、再びアテネへ。

空からのミコノス島も綺麗です...まさに「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」。

風の島、ミコノス島。
ホテルの人達も良くしてくれて、ミコノス・タウンも本当にどこも絵になるくらい素敵で、大人しか楽しめないかと思ったけど、うっぐもすごく楽しんでくれたから、思い切って行って本当に良かった

ミコノス島での写真、もっと見たい方はこちらをどうぞ↓いい写真が沢山撮れました
Mykonos in April 2011




エジプト、ギリシャへの旅 III (ミコノス島編-1)

2011-04-28 12:02:38 | 旅行 -Greece-
4月22日~24日は、ギリシャのエーゲ海の島、ミコノス島へ。
(21日にエジプトから再びアテネ入り。半日アテネ観光の様子は後ほどPart IVでまとめてお送りします。)

4月22日(聖金曜日)
朝7時15分、グリファダのホテルからアテネのエーゲ海の島々への玄関口、ピレウス港(Pireas)に向かう。

この朝は、フェリーに乗り込むまでドタバタ劇の始まり、始まり...

ホテル裏の路面電車の駅から、約40分もあれば行けると言う事で、余裕を見てホテルを出たつもりだったけど、調度行ってしまったばかりだったのか、次の電車まで20分。9時出航のフェリーに間に合うか...
幸いフェリーの券は、あらかじめOnlineで予約、前日にアテネのフェリー会社で発券してもらっていた。

まず電車の乗車券の自販機が紙幣を受け付けてくれず、きっぷが買えない!

ギリシャは無人の駅が多く、自販機で切符を買い、刻印機に切符を通す決まりがあり、切符を持っていない事がばれたら、なんと通常料金の60倍の金額を請求されると言う!
何が何でも切符を購入しようと別の駅で5ユーロ札を機械に入れたら、なんと、そのまま停止状態に
無人なので何もできず、近くの売店でお菓子を買って10ユーロ札を崩して小銭で切符を買う。
なんとか、その20分後の電車に乗れたものの、時間ギリギリ

路面電車の終点駅、「S.E.F.」から今度は、地下鉄に乗り換え「ピレウス港」へ(路面電車と同じ切符でOK)。

地下鉄のピレウス駅。

港は目の前だったけど、なんと運悪く、一番奥の港から出航との事
ガイドブックによると港内はタクシーに乗らなくても歩けると書いてあるのを信じ、港を荷物とうっぐを連れて全力疾走...

出航の9時まで後10分!
間に合わない!!!港内でタクシーを止めてフェリーまで飛ばしてもらう。
「なんで歩いてるんだ?!」「タクシーに乗らないと!」等とグダグダ言われ、「とにかく急いでくれ!」と。
これで間に合わなかったからシャレにならない...

たかがか数分だったけど、しっかり15ユーロもとられ、「やられたー」と思いながらもギリギリ間に合いました

ミコノス島まで約5時間。
私達のとった切符はエコノミークラス(34ユーロ/人)。席は自由だけど、もう船内はいっぱい。通路や、階段の踊り場まで人、人。
何とか3つ椅子をかき集め、片隅に座りやっと落ち着く。
乗れてよかった~~

息が整ったところですぐに出航。
うっぐとフェリー内を探検。
心地いい風、雲ひとつない空と波も穏やか。デッキは気持ちいい~~♪
始めはちょっとビビッていたうっぐも段々笑顔に。


通常は、朝の7時半出航、ミコノス島に着くまで2つ島を巡って行くからなんと5時間半はかかるところを、この日は聖金曜日と言う事で、朝の9時出航、途中シロス(Syros)島に寄り、ラッキーな事に4時間15分で到着。

3時間ちょっと経ったところで、Syros島に到着。

なかなか綺麗な港町。

半分位のお客さんが降りて行ったかな...
やっと船内の窓際の席を確保。

最初は興奮していたうっぐも、ミコノス島が見えてきた頃、寝てしまう...


「風の島、ミコノス島」とは聞いていたものの、本当に風が強い。海上にいるから?
先ほどのSyros島までは、白波なんてたってなかった。
青い空と青い海、白波と白い建物!本当に白い!!

乗ってきたBlue Star Ferry社のフェリー。


無事に下船、すぐにホテルのお迎えの人と出会え、なんとも優しいおばちゃん。
港から5分位でホテルに到着。

ミコノス島らしいホテルに感動!


ホテルの写真をまとめてみました↓
Hotel in Mykonos -Damianos Hotel-


家族経営のこのホテル、私達を温かく迎えてくれて島の周り方やお奨めスポット、美味しいレストラン等を地図を見ながら説明してくれる。
島の中心地、ミコノス・タウンを一望できる丘の上に建っていて、タウンまで徒歩10分。
とっても素敵なホテルにあたりました。

残念な事にまだシーズンオフで公共の交通手段が何一つないので、ミコノス島のビーチまでは、タクシーかレンタカー/バイクが必要との事。
(ガイドブックには、バスで有名なパラダイスビーチ等に行けるとあったけど、シーズンオフ中はバスは走っていないので注意!)

ひと段落してから早速ミコノス・タウンへ繰り出す。
階段でどんどん丘を降りていきます。

途中、島の猫に遭遇したり、小さな教会や風車の横を通りながら、うっぐも楽しそうに張り切って歩きます♪

港まで来るともうそこは、絵葉書の世界。

どこを見ても絵になる~♪

それにしても風が強い!
カメラを構えるも、強風でぶれまくり。

絵葉書ても有名なセント・ニコラス教会(St.Nikolas Church)がポツリと港沿いに建っている。
思ったより小さい。

教会の中も青で統一。

迷路のような町を散策していると島のアイドル、ペリカン君に遭遇!
うっぐ、あまりにも大きくて近寄れない。

このペリカン君は、3代目だそうで、おじいちゃんの代から、街の人に愛されているらしい。

海岸線を周って歩いて行くと、これまたよく絵葉書になっているパラポルティアニ教会(Paraportiani Church)がある。

本当に絵になる。
陽射しが強く、風も強く、サングラス無しではいられない。


更に路地を進むとお土産屋さんやおしゃれなカフェ、レストラン、ブティック等が立ち並び、


夕陽が目の前に沈み、おしゃれなLittel Veniceと言う地区に出る。
波打ち際ギリギリにカフェが並ぶ。


そして、ミコノスと言えばの風車にでる。
ここは本当に強風もいいとこ。風に押されながら進む感じ。


6基並ぶ風車のうちの一つは、実際に人が住んでいて、とっても可愛らしく手入れされている。


うっぐもスペインで見た「プーシャ」を思い出して「わーい!」と喜ぶ。


ミコノス・タウンの見どころを抑えたところで後は自由に散歩。
街は、夜の聖金曜日のお祭りの準備で賑わっている。

教会の中もとってもおしゃれ。

うっぐもこの街の雰囲気が気に入ったのか、結構ご機嫌に歩いたり、ポーズをとったりする。


一旦ホテルに戻り、うっぐは、プールサイドで走り回る。


風を避ける為、部屋でジュースを飲んでるとお客様が。


この島のホテル、街、そして大好きな猫ちゃんが沢山いて、うっぐは、本当に楽しそうで、思い切って来て良かった

夕食の為、またタウンに向かう。
海の色もなくなり、すっかり夕方モード。

お昼に通りかかった、うっぐが気に入ったパスタ屋さんで頂く。

お店の外も中もとにかくおしゃれ。
パンも、クリームチーズも、オリーブも本当に美味しい♪

貝殻の形をしているパスタが食べたいとうっぐの要望に答え、ボロネイズのパスタ詰めときのこスープを注文。
でもうっぐは、もう眠たいモード。置いてあった赤ちゃん用のおもちゃにはまり、殆ど食べず...。
そうだよね。朝6時半に起こされ、昼寝は20分位で全力疾走でここまで来てるからね...よく頑張ってるよ。

会計の時に「マスティカ」と言うミコノスでよく飲まれる食後酒がサービスで出された。。
マスティックと言う木の樹液を使って作られていてアルコールが強くて甘~いお酒。ハーブっぽいいい香りがして本当に美味しいかった♪

夜20時半頃。足早に店をでると、ペリカン君が自慢の羽を広げてパフォーマンス。

昼間見たパラポルティアニ教会もかすかにのこる夕焼けに映えます。

きれい...

途中、あまりにも風が強く、体が冷えたので、夜のセント・ニコラス教会にお邪魔。
ろうそくの温もりでかじかんだ手を温めます。


ギリシャの人にとってとても大事なイベントが21時ごろから始まると言うけど、うっぐがもう限界で私達はホテルに戻り、温かい部屋でぐっすり休みました。

(ミコノス島編 つづく...)


エジプト、ギリシャへの旅 II (ピラミッド編)

2011-04-28 00:48:29 | 旅行 -Eygpt-
4月20日(水)エジプト2日目

朝。快晴
カメラを持って部屋からそのままプールサイドに出る。

じゃーん!
2つのピラミッドが堂々とそびえたってました!


うっぐは、どちらかと言うとプールに夢中。

気持ち良さそうだけど、砂漠の夜は結構寒く水温もまだまだ入れたもんじゃない。

「冷た~い!」と言ううっぐに「先にピラミッドを見に行こう。帰って来た頃には温かくなってるかも。」と説明し早速ピラミッドへ向かう。

ホテルを出て、

幹線道路を渡り、

道を曲がると、だんだんピラミッドが大きく見えてくる。


途中、「ピラミッドへは歩いていけないからオレのらくだに乗ろう」とか色々声を掛けてくるけど、そこはきっぱりと「No, thank you!」「歩きたいんだ」等と言うとそうしつこくつきまとわらない。

3つのピラミッドの中で一番大きいクフ王のピラミッドの中に入るチケットを買う為にひたすらゆるい坂をのぼる。

クフ王のピラミッド内に入れるのは午前150人、午後150人と決まっていて、完売と同時にチケットオフィスも閉まってしまうらしい。
ドキドキだったけど、無事にチケットをゲット!

ギザのピラミッド地域の入場料:60エジプトポンド/人
クフ王のピラミッド内部の入場料:更に100エジプトポンド/人


うっぐは無料で入れるけど、チケットに描かれたピラミッドの絵に興味津々。

早速入場。
空港並みのセキュリティを通り、外に出ると「まぶしいんですけど...」とうっぐ。


まっすぐ目の前のクフ王のピラミッドに向かう。

でかい!!!!

大きな階段にうっぐ喜ぶ!


一つ2トン以上もある大きな石、4600年も前に積み重ねられた石。
歴史の重みを感じます。

早速中に入るが、内部は撮影禁止。カメラを没収...
写真がなくてスミマセン。

細いトンネルを少し歩くと良くTVで見る「大回廊」を登る。
157cmの私でもかがみながらじゃないと登れない。
うっぐも楽しそうに登る。
そして、王の玄室にでる。
壁画も何もない空間がかえって違和感を感じる。

TVで何度も観て感動していた場所に今実際に立っていると思うと信じられない。
ゾクゾクする。
暫くそこにとどまり、また来た道を戻る。

クフ王のピラミッドを出て、隣にあるお墓内を見学。
かすかに壁画が残ってる...


外には、無造作に石のブロックが。
「お風呂~!」と言いながら入ろうとするうっぐ。

よく見ると人の形をしているではないですか!棺?!あぶない、あぶない。

次はカフラー王のピラミッドを目指すが、ラクダの勧誘がしつこいので官史の墓群に逃げ込む。
石がゴロゴロ、砂と石の上を歩く。


こんな遺跡の中を自由に歩けちゃうからすごい。


ここでまで来てやっと3番目のメンカウラー王のピラミッドが見えてきた。

カフラー王のピラミッドは、クフ王のに比べて傾斜角度が更に急になっている為、盗賊が登りきれず一番上の化粧岩が残っている。
保存状態も良く、エジプトで一番美しいピラミッドだそうです。
確かに美しい。


約1キロ離れた所に「ピラミッド・パノラマポイント」があると言うので、歩いて向かう。
途中、ラクダ引きや馬や馬車などに声掛けられながらも「この砂漠を歩きたいんだ」ときっぱり言うとあっさり諦めてくれる。
でもやっぱりピラミッドとラクダは絵になる。


途中、うっぐは「歩けない~!」と駄々こねたけどよく頑張った!!


帰りはパパに肩車。


ラクダに見つめられながら3番目のメンカウラー王のピラミッドの横を通り、


スフィンクスへ。

小高いところから見るせいもあってか、思ったより小さかった。

最後にピラミッド3つとスフィンクスのショット。


スフィンクス側入口を出ると賑やかな町。
建物の間からピラミッドや砂丘がみえる。


ここで、エジプトの名物料理「コシャリ」を食べる。
1杯約45円。

スパゲッティにマカロニ、お米にレンズ豆やひよこ豆が混ざったものでトマトソースを掛けて頂く。
夫は更に辛いソースを掛けて、私はレモンをたっぷり掛けて。
なかなか美味しい♪
うっぐも結構食べた。

約45円でお腹いっぱいになったところでホテルに戻り、うっぐとの約束どおり、プールでまったり。

ピラミッドでは汗ばむ位暑かったけど、残念ながら水温は上がってなく、「寒い、寒い!」マミーの様にタオルに包まるうっぐ。

少し体が温まるとプールサイドの床が暖かい事を発見。

「あったか~い!」

喜びの舞。


もう一度、頑張ってプールに入ってみるけど、


やっぱり寒かった。


部屋に戻りシャワーを浴び、暖まった後は、部屋の前でまったり日向ぼっこ。
すると、イギリス人のおじさんが来て、「誕生日にホテルがケーキを用意してくれたんだけど、食べきれなくて」と言って、私達にケーキを分けてくれた。

うっぐ、よかったね。やっとお誕生日らしいケーキが食べれたね☆

そして実は、この日がエジプト最後の晩。
治安の事を考えて、もったいないと思いながらもピラミッドだけに的を絞っての滞在。
でも夫は、やっぱり物足りないと感じたらしく、ナイル川のディナークルーズをホテルの人にお願いして予約を取ってもらった。

タクシーの運転手さんも分かるようにアラビア語でボートが出発するポートの住所を書いてくれて、「真っ白いタクシーに乗るんだよ」と安全なメータータクシーを教えてくれて、いざ出発。

夕陽をバックに遠くからでも見えるピラミッド。


カイロ市内は、相変わらずゴチャゴチャしてる。

アパートが立ち並ぶけど窓がない家が目立つ。

排気ガスと揺れ揺れの運転(車線がないから遅い車をどんどんよけて行くから結構振り回される)で久々に車酔いしてしまった私。
(うっぐは幸い爆睡中でした)
ナイル川に着いたけど、暫く座り込んでました...

日没後のナイル川はディナークルーズの出航の準備で慌しい。


私達のディナークルーズの門(セキュリティーチェック)をくぐり、

桟橋へ。

派手!!

船内の装飾もキンキラリン。


うっぐ、天井の絵を見て、「ほら、みんな大きなお日様持ってるよー」と解説してくれます。

なんだか超~ご機嫌。


すっかり暗くなり、20時出航。

食事はビュッフェ式で、うっぐは、アスパラのスープにはまって4杯頂きました。

他の料理も結構美味しく頂きました。

そして、メインのベリーダンスが始まるとうっぐも乗り出して「なんでおへそ出して踊ってるんだろうね~。おもしろいね~♪」と。


約2時間のディナークルーズだったけど、エジプト音楽も沢山聴けたし、料理も美味しかったし、何よりうっぐが楽しんでくれたから良かった。
160エジプトポンド/人、うっぐは無料。

翌日は、7時にホテルを出発。

最後に朝靄のピラミッド(ホテルのプールサイドから)。


初日に声を掛けてきた個人のタクシー(メーターなしの)の運転手が私達の事を待っていた。
実は2日間彼には追い掛け回されていた。
100エジプトポンドでと話をつけ、空港までお願いした。
空港リムジン協会だと、大体180エジプトポンド、ホテルの送迎だとなんと360エジプトポンドだから、まぁ、良しとしよう。

空港の搭乗口の窓から。


この日は、あいにくの天気でどんより雲。前の日の快晴がウソのよう。
砂漠の中の飛行場もなんだか幻想的...


あっと言う間のエジプト旅行。
本当にピラミッド見たんだ...まだ信じられない。
夢だったんじゃないかと思う位。
いつかまたじっくり行ってみたい。
行けるかな...

今でも夜間外出禁止令が出ているし、休日(金曜日が休み)の度に警報が出てるらしい。
ガイドブックによるとタクシーは悪質なドライバーが多いとか書いてあったけど、たまたま運よくいい人たちに声掛けられてたのか、そんなに嫌な思いをせずに過ごせました。
そして平日だったせいもあって、デモが行われる事なく済んだ。
カイロに泊まっていたらまた違ってたかもしれないけど、ここ数ヶ月、ずーっと不安の種だったエジプト旅行が無事に終わって本当にホッとしました。
皆さんにもご心配をお掛けしました。

そして、翌日からはミコノス島が待っている~♪


エジプト、ギリシャへの旅 I (アテネ~ギザ編)

2011-04-27 10:18:06 | 旅行 -Eygpt-
4月18日~25日(8日間)、セマナサンタ(イースター)の大型連休、夫の学校の卒業まで最後の大きな休みって事もあって、夫がどうしても行きたいというエジプトとギリシャに思い切って行って来ました。

エジプトへはマドリードからの直行便がなく、何処かを経由しないと入れない。
どうせなら、夫がまだ行った事のない国を、と言う事でギリシャのアテネ経由のフライトに決定。
ついでに私のずーっと前からの憧れ、エーゲ海のミコノス島に行くと言う、とっても贅沢な休暇になってしまいました。

この旅行を決めたのは年末。
まだエジプト内が混乱している最中で、最悪、夫一人でエジプトに行き、うっぐと私はミコノス島で過ごすと言う計画。
そんな中、ほぼ毎日エジプトの日本大使館のホームページをチェック。
出発数日前からは、胃の調子が悪くなるほど心配だったけど無事帰って来れて本当に良かった。

4月18日、出発の日は、実はうっぐの4回目の誕生日。
誕生日だという実感もないまま、飛行機に乗り込む。
今回使用したのはAEGEAN AIR。荷物も20キロまで、機内食あり、と今までにないサービスあり。

子供には、プレゼントも。

3時間半のフライトも飽きる事なく過ごせました。

アテネに到着。マドリードとの時差、+1時間。
空港のシャトルバス(X96番、ピレウス港行き)に乗り、予約したホテルのあるグリファダ(Glyfada)と言う街に向かう。(5ユーロ/人、約40分)

空港近くのホテルがいっぱいで、アテネ市内のホテルも治安の良くない地域しか残ってなく、仕方なく空港からのアクセスのいい、このグリファダと言う海沿いの街に泊まる事に。

今回の旅行は、ここを基点にエジプトやミコノス島に移動しました。

バスの運転手さんに英語が通じず、ホテルの近くのバス停は自力で探す。
もちろん(スペインもそうだから...)、バス停には名前などなく、車内アナウンスもないから、適当なところで降りるしかない。
なんとか一番近いバス停で降りる事が出来、無事チェックイン。

部屋に入るとなんと、赤ちゃん用のベビーコットが!

うっぐもちょっと入ってみる...
さすがにね...

夕食をしにグリファダ市内まで歩いて15分ほど。
こじんまりとした料理店で地元料理を頂く。


グリークサラダ(季節の野菜にヤギのチーズ)にケフテダキア(ギリシャ風ミートボール。オレガノ等の風味が効いて美味しい)とトリのスブラキ。

残念ながら、うっぐのお誕生日を祝うようなデザートはなく、近くのパン屋さんで小さいケーキを発見。
買って帰ってホテルの部屋で頂く。
うっぐが選んだのは、ねずみの形の濃厚なチョコレートケーキ。

ちょっと寂しかったかな...
来年は、お友達みんなでお祝いしようね。

4月19日(火)

翌日は、いよいよエジプト、カイロへ。
直接空港に行っても良かったけど、うっぐがどうしても市内を走る路面電車に乗りたいと言うので、アテネ観光を兼ねて市内の中心地シンタグマ広場へ。(1.40ユーロ/人。約40分)

思ったより時間がかかり、すぐそばに乗り場のある空港シャトルバス(X95番、空港~シンタグマ行き)に乗り換え空港へ(5ユーロ/人、約20分)。
結局アテネは素通り...

2時間のフライト。時差は、マドリードタイムと一緒。
機内からの風景は...今までに見た事のない迫力!

ナイル川の両岸にはびっちり土の様な四角い建物が立ち並ぶ。

緑など一切ない。
崖の上にも街が...

そして、飛行場は砂漠のど真ん中。

周りに何にもありません。

空港に着き、入国審査の前に、一人USD15.00のビザを購入(USD15.00x3)。
ビザシールを自分でパスポートに貼り、審査を終え荷物を取りに向かう途中、早速、「国の観光局の者だが、どこに行くのか?」等と流暢な英語で話しかけてくる人が。
ガイドブックにもあったけど、本当にひっきりなしに、こうして声を掛けてくるから追い払うのが大変。

なんとか切り抜け、外に出る。
私は、空港のリムジン会社の手配でピラミッド近くの予約したホテルまで行くつもりでいたのに、夫がローカルバスに乗って行けると言うので、やってみる事に。

空港内を巡回しているバスで空港のバスターミナルへ。
そのバスターミナルに着いたものの、現地の人しかいないし、バスの番号もアラビア語の数字だし、時刻表や標識もない。
ガイドブックにあった数字の表と見比べて、必死に探すけどよく分からない。
バスの番号が手書きだったりするから余計に分からない...

しばらく様子を見たり、運転手さんらしき人に「ギザ」と聞き、ようやくバスを発見。
でもここでは、声も掛けられる事なく、ひたすらバス探しに専念できた。
急いで乗り込む。
30分位ウロウロしただろうか...

荷物も、うっぐの手もしっかりつないでいたから、バスターミナルやバスの写真を撮る余裕などなかった。
切符は、出発してから車掌さんが発券してくれた(2エジプトポンド/人、大体30円)。

車内の様子。外国人はおそらく私達3人だけ。

市内は午後~夕方のラぷッシュに見事にあたり大渋滞。
車線なんてあったもんじゃない。
ギザ広場まで1時間半はかかったんじゃないか...
ここから、また別のピラミッド方面行きのバスに乗り換えなければならないのに、バスやら、タクシーやら人でごった返してして、さすがの夫もお手上げ。
タクシーを拾う事に。

値段が分からず、30エジプトポンドでホテルまで行ってくれと言ったら、快く受けてくれた。
後から考えたら、実際の倍の金額を言ってしまってたらしい。
それは喜ぶわ。

そんなこんなで、やっとホテルに到着。
ホテルからピラミッドが見えるメリディアン・ピラミッドに宿泊(今回は治安を考えてフンパツしました)。
チェックイン時、嬉しい事にホテル側が追加料金なしでプールサイド直結の広い部屋に変えてくれた。
通された部屋もメリディアンらしくいい感じで、やっとホッとできた。

プールサイドからはピラミッドが見えるはずだけど、もうすっかり日が落ちて真っ暗。
ピラミッドは見えず...

夜は、近くのレストランで簡単に済ます。
この時、うっすらと暗闇にピラミッドが浮かび上がってて、超~感動(街頭の右側にうっすら写ってます)。


ピラミッドの全貌は朝のお楽しみに。