Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

東洋のベニス・蘇州へ

2011-09-21 01:38:26 | 旅行 -China-
9月4日(日)は、上海の近郊にある蘇州(そしゅう、Suzhou/スージョウ)に日帰りで行って来ました。

蘇州は、上海から電車で約30分西に行った太湖の畔に開けた水の都。
「東洋のベニス」とも言われているところ。
紀元前500年もの前から都が置かれ、町はシルク産業で発展してきたと言う。その大富豪達が造った庭園のうち2011年5月現在、9ヶ所が世界遺産として登録されているからすごい。
私達は、上海の街の雑踏から逃れる為にこの運河沿いの静かな町に向かう事にしたのでした。

お昼前に鉄道の上海駅に向かう。

駅の自動販売機でチケットを購入しようと思ったけど、IDカードが必要な為、窓口に並び直す。
現在、鉄道のチケットを購入するのにはパスポートが必要。
運良く片言の英語が通じたので、ガイドブックを見せながら、蘇州までの切符を購入。
片道60元/人(子供、正格には身長が130センチ以下はタダ)。

列車の発車時刻の10分前になるとX線チェックを受け、ようやくホームに入れるシステム。

なんとなく、マドリードのAtocha駅みたい。

私達は特急電車だと思っていたら、列車を見て「あれ?これ中国版新幹線?!大丈夫??」と内心不安でいっぱい。
7月の事故があってからこれだけは乗らないようにしようね、と言っていたのに...

でもうっぐは、大喜び。
政府も国民の怒りに気を使って速度を遅くしたりしてると言ってたし、大丈夫だろうと言い聞かせ乗り込む。

満席の列車はあっと言う間に蘇州に到着。
到着した蘇州の駅は、タイムスリップした蘇州のイメージからはかけ離れた上海の駅より大きい感じ。
念の為、帰りの切符を購入してからの行動にでる。
今度は、40元/人。行きより20元安いからきっとエコノミー。
席が決まってるからいいとしよう。

蘇州には、地元で評判の美味しい焼き小籠包のお店があると言うので、まずは腹ごしらえの為そのお店がある山塘街(さんとうがい/サンタンジエ)を目指す。

蘇州駅のバスターミナルで人に聞きながら、なんとか7番のバスが山塘街に行く事を把握、そのバスの停留所を求めまたバスターミナルをさ迷い、ようやくバス停を見つけ、運転手さんに降りる場所を教えてもらい、バスを降りる(2元/人)。

降りたはいいけどここはどこ?
ガイドブックに載ってる様な、素敵な町並みはなく、ただのコンクリートの町。売店の人に聞いても「???」で全く分からない。
とりあえず歩いてみる。
通りがかりのお兄さんにガイドブックを見せて道を尋ねると親切にも「着いて来い」と。
すると味気ない幹線道路から急に趣のある川沿いの町並みにいきなりタイムスリップ!

うっぐも「うわ~っ!」って。
お兄さんに何度も「謝々」と言って、ようやく蘇州を楽しめるように。





素敵な運河沿いの商店街を歩いて諦めかけたところに普通の民家のような目的地を発見。

お店に入り迷わず、焼き小籠包とワンタンスープx2、もうひとつゴマが沢山ついてる点心を頼む。
全部で24元。

中国に来て始めて食べた美味しい地元料理!
大満足でした。

お店の名前:大阿二生煎(ダーアーアルションジエン)
住所:山塘街42号

お腹も落ち着いたところで世界遺産に登録されている庭園の一つ『拙政園(せっせいえん/ヂュオヂョンユエン)』に歩いて向かう。

2キロの道のり。
暑い中、思ったり大変な道のりでした。

うっぐもよく頑張って歩いてくれたと感心。
観光客には誰一人すれ違う事もなく、ローカル色一色の道をひたすら歩いた。


やっとの思いでようやく『拙政園』(入園料70元/人)に到着。

ここには沢山の観光客が(って写真には写ってません)。
そうだよね~。皆タクシーやバスで移動したり、ツアーで周ったりしてるんだよね...と無駄な時間と体力を使ってしまった事に気づいた...反省。

庭園に入る前にうっぐにご褒美のアイスと私達も水分補給。
一気食い&飲み。

うっぐがこれ以上歩いてくれるかと心配だったけど、庭園に入ったら久しぶりの緑いっぱい、池や迷路のような小道、可愛らしい建物や橋に、うっぐ「ここ楽しいね!」と。


うっぐの気の向くままに庭園を散策。



蓮の葉いっぱいの池。これに蓮の花が咲いていたらどんなに綺麗だったんだろう...とても残念!

そんな蓮の池の真ん中に雀卓の東屋が。


うっぐはこの藍色のステンドグラスの小屋が気に入り、何度もここを行ったり来たり。うん、確かにいいね~。


それから所々にある石。登ったりくぐったり。

屋根つきの廊下も走る、走る。

最後に雨音を聴く小屋。

なんとも印象的でした。

庭園の出口には、フルーツを売る人達でいっぱい。

美味しそうに見えるけど、衛生面が心配なので、遠慮しました...

この後は、運河沿いにおしゃれなcafeが並ぶと言う「平江路(へいこうろ/ビンジアンルー)」に向かう。



なるほど、ここも昔ながらの建物がそのまま残っていて運河沿いにcafeが点在。
早速入って一休み。

静かな音楽と中国茶で生き返る。

目の前を行きかう手漕ぎボートを眺め、お店のトイプードルの赤ちゃんにうっぐも喜ぶ。


帰りは、このcafeの定員さんに聞いてバス(游1)で蘇州駅まで向かい無事帰路へ。

暑くて大変だったけど、中国に来て初めて「観光気分」で周れ、美味しい焼き小籠包を食べれて、いい気分転換になりました。

ただ部屋に帰ってきていきなり現実を突きつけられました...
ドアに紙ペラが挟まっていて、どうやら電気会社からで7月分の電気代が支払われていないので今月16日に電気を停めますと書いてあるような...なんとなく漢字でそう読みとった...

不動産会社に連絡しようも電話が通じない...
とりあえず、紙の写真を撮り、メールに添付してお知らせしました。
この先どうなるのか、ホント心配...