Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

チンチョン(Chinchon)村へ

2011-05-31 18:33:18 | 旅行 -Spain-
5月28日(土)

またまた週末の日帰り旅行。
マドリードから南東へ約45キロ、バスで約45分のところにこのチンチョン(Chinchon)と言う村はあります。
この村は、アニス酒、ニンニクとチョリソーそして、臨時闘牛場になるマヨール広場が有名。

チンチョン行きのバス、La Veloz社337番のバス停は、コンデ・デ・カサール広場(Plaza del Conde de Casal)傍、Avenida del Mediterraneoと言う大通り沿いにある。(最寄り駅:メトロ6号線、Conde de Casal)

マドリードから郊外に向かう道路側にあると思い、大型バスが停まってるバス停に向かうが、337番のバス停がない。
道の反対側(マドリード市内方面)をみるとなんと337番が停まってるではないですか!
慌てて、また大通りを渡り(もちろん信号でね)走ってバスまで行く。

ギリギリ間に合いセーフ!
バスはバスデラグーナ(Valdelaguna)行きでチンチョンは途中下車になる(3.50€/人)
乗ったはいいけど、降りる時が心配だ...車内アナウンスも電工掲示板も表示されない。果たして景色だけで分かるのだろうか...

暫くはいつものカラッカラの大地を行く。
30分位経った頃、可愛らしい村が見えてきて多くの人が降りる準備を始めてた。
私達も慌てて降りようとしたけど、念の為、降り口近くに座っている人にチンチョンかどうか聞いたらやっぱり違う事が判明。
慌てて先に降りてしまった夫も呼び戻す。危ない、危ない
どうやら次の村らしい。
隣のおじさんもあと15分位だと教えてくれた。着いたら教えてくれるとも言ってくれた。
なんて親切なんだろう...

最近は、まだ喋れないものの、なんて言ってるのか大体分かってきた様な気がする。

マドリードから約50分。チンチョンに到着!
村のはずれにバス停はあります。

坂道を上がり、村の中心、マヨール広場(Plaza Mayor)を目指す。
素朴で可愛らしい建物やお土産屋さんを通り、5分位で広場に到着。

このバルコニー、崩れ落ちそうだけど、これでも最近補強したらしい。

広場を囲むレストランやカフェの上の階はバルコニーになっていて、この広場が闘牛場となった時は、このバルコニーが観客席になるそうです。
闘牛を見たばかりのせいか、このアリーナの砂の上をあまり歩きたくないような...

広場ではマーケットが開催されていて賑やかなはずがお客さんはまだら。
この日はとにかく暑くてみんな日陰の下でパンを食べていたり、ビールを飲んでいたりまったり過ごしてます。お買物どころじゃなさそう...

とりあえず、広場内にある観光案内所で地図をもらう為一周する。

広場をちょっと出ると更に落ち着いた感じ。


この日は夫の調子が余りよくなく、それを察してかうっぐ、「Papa, hold my hand!」「Papa, you should drink water!」等と珍しく自分からパパの手を繋ぎ、パパの面倒係と徹してる。

パパと話す時はすっかり英語になりました。

村のパン屋さん。色んな形があって面白い!

ここは老舗?でしょうか...

お店の前の怪しい「ピカチュウもどき」にうっぐ、うけまくり!

広場の外にも食べれるところがあると聞いたけど、あいにく12時まだお店が閉まっていて(なんてったってスペインのランチタイムは14時~16時ですからね...)結局広場内で頂くことに。

私達が選んだお店はこちら。

もちろん、食事はまだやってないから軽食だけ。私達にはそれで充分なんだけどね。

スペインは何処でもそうだけど、公衆トイレがない。
トイレに行きたい場合は、バル、カフェに入り借りるしかない。

ここでトイレを借り、上の階へ。カメラ首に下げっぱなしで来てラッキー
上のレストランの階は、また素敵な内装~

バルコニーでも食事ができる。ちょっと傾いてるし、怖いな...

うっぐ達見えるかな?


あまりにも暑くて私も珍しくコーラを注文。
うっぐ、初挑戦!美味しい~


注文したのは土地の名産物のチョリソーと
←これも辛くなく美味。お代わりしちゃいました~
ニンニク料理ガンバス・アル・アヒージョ(Gambas al Ajillo)-小エビのニンニクオイル煮。

グツグツ言ってるのが見えますか?今まで色んな所でこの料理を食べたけど、ここのが一番美味しかった!
ニンニクが利いているけどまろやか。
もう一度食べに行きたい位...

本当に暑くて、食後に珍しく夫はビールを頼み、私はCafe con Lecheを頼んでパラソルの下でのんびりまったり過ごす。
暑いけど、日陰は優しい風も通り、本当に心地がいい。

暫く休んだ後、村を散策。
水とおやつを買って何処か景色を楽しみながらまたのんびり出来るところはないか探す。
 

村の屋根が可愛らしい。


「こうもりの洞窟」と言う名のレストラン。

ここは有名で、レストランでの食事だけでなく、洞窟の中でワインが飲めるそうです。今回は前を通るだけ。

色々歩き回ったけど、結局一番高い丘の上の教会の先の時計台の下の木陰でおやつタイム。


ここからの景色は本当にのどか。

左手には、14世紀に建てられたと言うお城の廃墟。その向こうは永遠と続くようなオリーブ畑。
鳥のさえずりしか聞こえてこない。

そろそろ帰りのバスの時間。
丘を下りまた広場へ。マーケットがなくなってる!マーケットは大体午前中のみ。って言ってもスペインの午前中はランチタイムの始まる14時頃まで。
マーケット撤収後の広場は、なるほど闘牛場を思わせる雰囲気。

こののどかな村も年に何回か開催される闘牛の時は、本当に賑やかになるんだろうな~。

村のはずれの噴水。
この村にはいたるところに噴水があり、うっぐもチェックを欠かしません。

バス停裏の素朴な教会。


同じ会社の337番のバスに乗る(大体1時間に1本)
行きは、席がバスの一番後ろしか空いてなくて、やっぱり車酔いしてしまったうっぐ、帰りは自ら前から4列目を選ぶ。
いつも車酔いをするのに、どうしても後ろの席に行きたがるうっぐ、やっと学習したか...


ワイン畑、オリーブ畑を通り帰路へ。


名物のアニス酒までたどり着けなかったけどのんびりスペインの田舎の美味しい空気を吸ってリフレッシュしてきました

マドリードで餅つき!

2011-05-31 00:57:00 | 日記 -Spain-
5月26日(木)

この日は、夫の学校のGlobal Villageと言う学園祭みたいなイベントが行われた。
主目的はチャリティーで、入場料払い(15€/人)会場内は売買禁止。
このBusiness Schoolに通う各国の学生達がそれぞれの国の文化を知ってもらおうと一致団結して出店している。

私達「Japan Team」は、今年は「餅つき大会」、「相撲」と「浴衣の着付」。
夫はチームリーダー兼「餅つき大会」の担当。餅つき用の臼と杵、「祭」の半被や飾り用の日本人形などは日本大使館お借りし、後は夫と私で「餅つき」材料を揃える。

餅つきなんて幼稚園でやったっきりだったし、全く知識なし。イメージすら出来ない...
でも便利な世の中になったもんで、インターネットで検索すれば本当に色々出てくる。
もち米1合で大体何人分のお餅ができるとか、下準備、もち米を炊飯器で炊く時の注意点等々。

150個分の餅(きな粉とあんこの半々)のもち米を用意(Tokyo-yaにて)。
参考にしたサイト:「柴一臼屋」と「炊飯器でつきたて餅つきをする方法

イベント開催一週間前にとりおきをお願いしていた「Tokyo-ya」にもち米約9キロときな粉を買いに行き、早速その晩、2合分だけ試してみる。
一袋2.75キロ。14.25€なり。

夕食後に始めた事もあり、もち米が炊き上がったのは、夜の10時半過ぎ。
こういう時に限ってうっぐ、全然寝る気配なし。
仕方なしに一緒に家で「ミニ餅つき大会」開始~
うっぐのおもちゃの木製のハンマーを杵代わりにペッタン、ペッタン、トントン、トントン。
参考にしたサイトによると10分位で餅状態になるとあるけど、このうっぐの頑張りようで30分位つきました...


うっぐも丸めるのを手伝い、なんとかきな粉餅完成!

うっぐ、大満足

味も美味しいし、出来るじゃん!

希望が見えてきた所で、一つ問題が...
餅をこねたり、丸めたりする時に、いくら片栗粉をまぶしてもベタベタとくっついてやりにくいし、はたから見て衛生上どうなのかと...
そこで、昨年のIntakeの方から譲り受けた使い捨てのビニール手袋を使用することに。

後日再度挑戦。
時間も短縮、完璧。綺麗にできました

この時のお餅がクエンカに日帰り旅行をした時に食べていた餅です。
何度食べても美味しい~!

もう一人のパートナーにも協力してもらい、準備は万全。

さぁ、当日。

会場入りは、学生さんたちが授業が終わる15:30。
私ともう一人のパートナーは事前に炊いたもち米を炊飯器ごと学校の会場に持っていく。
ブースの中に入り、準備に追われる。
うっぐも持ってきた甚平を着て「お店屋さん!」と言いながら楽しそうに準備を手伝ってくれる。

狭い会場に約600人の人がいて、それぞれの国のブースで盛り上がっている。
私達はアジアブースで、韓国とシンガポールの間。
隣でキムチやホットプレートで焼肉を披露していい臭い~~!
臭い&パワーで負けそう

女性陣は浴衣を来て、相撲担当はお相撲さんの着ぐるみを着たりして宣伝。
でも餅つきが始まり、「よいしょ~!!よいしょ~!!」の掛け声がかかると皆興味津々。

結構盛り上がった。よかった~!


第1回目の餅つきが終わり、臼と杵も綺麗に掃除。
うっぐ、もくもくと掃除。


私はお餅を作ったりでブースから離れられなかったけど夫がうっぐの為にイスラエルチームのブースから水鉄砲をゲット。
臼の中の水を使ってお兄さん達と水鉄砲で遊んでもらう。


少し落ち着いたところで私も日本から持って着た浴衣を着て、あっと言う間に20時。
うっぐも良く手伝ってくれたし、餅つきは一応成功したのかな?

みんな勉強の合間に良くここまで盛り上げられたもんだ!
最後はJapan Team一本締めで解散。
お疲れ様でした~!



闘牛 -Corrida de Toros-

2011-05-30 01:02:02 | 日記 -Spain-
同じ5月23日(月)

Hくんとメトロで分かれた後、今度は初めて闘牛を見に行きました。
うっぐ、この日実はなんと3つ目のイベント。

お昼を家で食べてからパパと二人でパパの学校に行く。
夫はいつも歩いて学校まで行っているけど、私の足でも40分はかかるところをずーっと歩いたと言うからすごい!!
学校の用が済んだら、今度は、私とその学校最寄駅の改札で待合せして、Hくんと公園で遊ぶ。
暑い中、散々遊んだ後に今度は闘牛!!

夫とラス・ベンタス闘牛場(Las Ventas)で待合せ。

メトロ2号線Ventas駅下車、目の前
Plaza del Carmen 1, 28013 Madrid

ところがタイミング悪くこの日は2号線は停まっていて、仕方なしに乗り換えのManuel Becerraから歩く。
うっぐ、相当眠いはず。案の定、「歩けない~」と言い出したけど、「なんでみんな走ってるの?」と言う。
本当だ。良く見ると走ってる人が沢山!しかもみんな闘牛場に向かってる?!

時計を見ると開催時間5分前。
約束の時間から30分遅れてきても「on time」だと思ってるスペイン人が5分前で走ってる!
さすがスペインの国技!スペイン人にとって闘牛ってそんなに大切なことなんだ...と感心しながらうっぐの手を引っ張って一緒に走る。

先に行って当日券を購入していた夫と合流。
初めて闘牛場を見る。


もう開催時間は過ぎてしまったから人はいないけど、開催前まではこの広場も中のバルコニーもすごい人だったそう。
ここが入口。

ここで当日券が買えます。
オンラインで予約したい場合はこちら→ラス・ベンタス闘牛場入場券公式販売

私は、牛が目の前でとどめをさされるのは見たくないと思っていたし、何よりうっぐには見せたくないと思っていた。
沢山、運動したし、うまく寝てくれればいいのにとひそかに願ってました。
なので購入したチケットもソル(日向)の一番上の席(2.40€/人)。

闘牛のシーズンは、3月~10月。日没から2時間前から始めるのが基本らしく、夏は19時スタート。
闘牛場の中はこんな感じ。


階段で一番上まで行って、入ろうとすると鍵がかかっている。
あれ?入れないの?
焦っていたら、「ここを見て」と地元の人に張り紙を見せられ、なんと日本語で「演技中は危険な為、途中入場はお断りします」と書かれてあった。
仕方なしに通路のスクリーンで第1回目を見る。
だからみんな走っていたのか...

19時から21時の2時間の間に3人の闘牛士が2回、合計6セット闘牛が行われる。
1回大体30分位。

1回目が終わったところでドアが開き、中に入る。
うわ~満席!

席もかなり急で高い!日向席だけあってかなり暑い!そして観衆の熱気で更に暑い!!
うっぐ、落ちないようにぴったりママに寄りかかる。

間もなくするとトランペットが鳴り、誰もいないアリーナに牛が登場。
闘牛士(の助手)が数名現れ、カポーテと言うピンクと黄色のマントを振り、牛を誘う。闘牛士はこの間にこの牛のスピードや癖を観察するらしい。
途中からピカドール(槍方)が馬に乗って登場、牛が馬に突進してくる手前で、適度に牛の力を奪う為、槍で首根をやりでつく。

と、この時なんと馬が牛の頭突きにやられひっくり返ってしまった!
観衆は大盛り上がり。
なんとか馬も人も体制を整えなおしたところでまた大喝采。だけど、突進しようとしてくる牛を馬が怖がってるのも伝わってくる。
なのに、なんとか気を取り直して牛に頭突きされても踏ん張って立ってる馬はすごい。
「お馬さん、強いんだね」とうっぐ。

馬が退場した後は、更にバンデリージョと呼ばれる人が出てきて更に牛を興奮させる。
そして、最後にマタドール(闘牛士)が登場し、約10分牛を仕留めるまで赤いマントと剣を使って演技する。


闘牛士のマントの裁きに牛が舞い、二者のリズムが一体化すると観衆も「オレー!」と掛け声を掛ける。
そして、最後の肩甲骨の急所に剣を突き刺して1セットが終わるのだけど、やっぱりここは見てられない...
上手く急所に剣を突き刺せば、牛は苦しまずに一瞬で倒れるけど、そうでなく吐血したりもするから。

5セット見たうち1回だけ演技が終わった後に観衆が白いハンカチを振っていたけどこれは、牛を苦しめずに一瞬でとどめを刺したからなのだそう...(後から分かりました)
倒れた牛は、馬が来て引きずられて退場していく...そしてアリーナの清掃係が手際よく戦った跡を綺麗にしていく...

この繰り返しだけど、マタドール一人ひとり違ったパフォーマンスがあってマントのさばきや牛を挑発する姿は、見ていて面白かった。

日が沈みかかってくると照明がつき、マタドールのスパンコールの衣装がキラキラ綺麗に光る。


見てる方もやっと楽になる。
うっぐは、眠気が飛んでしまったみたいで元気、元気。


21時ちょっと過ぎ闘牛は終わり、あっという間に観衆も退場...下の階に行ってみる。

こんな近くじゃなくてホント良かった。

闘牛...まさか見に行くとは思ってもいなかったけど、今見て色々考えさせられてしまった。
生と死。スペイン人は勇気ある人が大好き。
もともと闘牛は、豊作を願って神に牛を捧ぐ儀式が元となっているようだけど、もっともっと深い物を感じた。

スペインの国技であっても動物愛護的観点からバルセロナがあるカタルーニャ州では法律で禁止されてしまっている。
マドリードもいつ禁止になるか分からない。

まだ生と死がわからないうっぐの目にはどう映ったのか...
果たして見せてよかったのか未だに複雑な気持ち。

21時。調度スペイン人の夕食の時間の始まり。
みなさん、近くのバルで盛り上がってます。まさか牛肉食べてないよね...


私達は、近所のお気に入りの鍋の美味しい中華を頂く。
この日家に着いたのは23時過ぎ。

うっぐ盛り沢山な一日だったね。
ゆっくりお休み



しばしお別れ...

2011-05-30 00:15:29 | 日記 -Spain-
5月23日(月)

この日、うっぐはこっちで出来た一番の友達Hくんとお別れの日。
Hくんはお父さんの転勤でロンドンへ行ってしまう事に

うっぐだけではなく私もHくんのお母さんには大変お世話になっていて、最初にロンドン行きの話を聞いた時はかなりショックでした...
こっちに来て、まだ右も左も分からない1ヶ月目の時に出会い、それから親子共々、本当に良くしてくれてどれだけ心強かった事か...
何よりこの約1歳半年上のHくんが、うっぐと波長が合うこと。うっぐを弟分の様に可愛がってくれて、うっぐも閉ざしがちだった心をオープンにしてくれたとっても大切なお友達。

うっぐにはHくんがロンドンに行ってしまう事は随分前から話していたから、もう遊べなくなっちゃう事も理解している。
でもロンドンに行ってしまったHくんに会いに行く事も理解していて、こんな事を言い出した。
「うっぐは、Hくんの隣りの学校に行くの」と
確かに6月の終わりからロンドンに行く予定なのだけど、マドリードでしていたみたいに一緒に公園に行ったり、お家に遊びに行かせてもらったりの生活が待っていると思っているのだろうか...

この日も「Hくんとマドリードで遊べるのはきっと今日が最後だからね。」と言って出掛ける。
でも普段と変わらず、妄想ごっこしたり悪ふざけしたりと、暑い中汗だくになりながらみっちり遊ぶ。

帰りのメトロの中までいつもに増して大騒ぎ。
二人ともなんて楽しそうなんだろう...
「次はロンドンで遊ぼうね~」と親達が言いながら分かれた後、うっぐがポツリ「Hくん、明日ロンドンだよね?うっぐも早くロンドン行きたい!」と言い出す。

そこで「あ、分かってたんだ。分かっていていつもの様にバカ騒ぎしていたんだ...」と思うと胸が苦しくなりました...

この日は二人が遊ぶのをしっかり見ていたかったせいもあって写真がなくてすみません...

またすぐロンドンに遊びに行くからね。そして日本に帰って来た時はまた遊ぼうね!
Hくん、Hくんのお母さん本当にお世話になりました!今まで本当にありがとう。そしてこれからもよろしくね~


断崖都市クエンカ (Cuenca)

2011-05-29 02:47:13 | 旅行 -Spain-
5月22日(日)

この日は、マドリード近郊への日帰り旅行。今回は、マドリードからバスで約2時間のクエンカ(Cuenca)と言う都市。
大地をウエカル川とフーカル川の2本の河川が浸食してできた巨大な断崖の上に中世に建てられた都市。
歴史的城塞都市としてクエンカは世界遺産にも登録されている。
見渡すばかり背後の山々も大きな岩山が連なり、本当に不思議な景観。

朝、メトロで6号線のMendez Alvaroと言う駅に向かい、隣接している南バスターミナルに向かう。
メトロから地上階に出ると、そこはもうバスターミナル。
でもチケット売り場は更に上の階。
チケット売り場でなんとかスペイン語で「大人2枚と子供1枚、クエンカまで」と言うが、バスに乗る間際に大人1枚と子供1枚分しかない事に気がつく
また戻り、大人もう一人分をお願いする。
チケットを購入する時に夫はそばにいなくて、私とうっぐと2枚って勘違いされた。
スペイン語、まだまだ全然駄目です...

今回使ったのは、Avanza Bus社
往復大人14.85€、子供7.45€、約2時間~2時間半のバスの旅。

今回のバスは今までにない位、デラックス使用!
椅子が革張りで足元も広々。横一列は3席。うっぐも広すぎて落ち着きません。

ところが、車体も振動を弱くしてるせいかホワ~ン、ホワ~ンと揺れる...私もうっぐもこうゆうのは苦手...ちょっと酔ってきた...

そんな時何にもない風景の中に真っ赤なじゅうたん!真っ赤なポピーだ!
 

酔いが覚めたのも束の間。うっぐは、「ゲブーする...」とかなり辛そう
前にモロッコに行く時に買った酔い止めを飲ませようとするけど、錠剤が上手く飲み込めず失敗。
結局、寝れたから助かった。ふ~。

12時前にクエンカに到着。
バスターミナルのあるところは新市街なので、マドリードとそんなに変わらない。
歩き出してうっぐも元気になって良かった。


旧市街に入る前に軽くランチを済ませる。
通りを北に向かって歩いて行くと、急にタイムスリップしたような景色が飛び込んでくる

大きな岩の上に家が立ち並ぶ。

ウエルカル川沿いの遊歩道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい♪

段々、岩が岩山になって来て不思議な世界になってくる。


ここからは、急な坂道を登り最初にクエンカで一番有名な建物「宙吊りの家」を目指す。
うっぐも暑いし、眠いしで、「歩けない~」とは言うものの、
「この不思議な町には、ぶら下がってる家があるんだって。どこにあるんだろうね。うっぐも一緒に探して」と誘い、この不思議な雰囲気も手伝い、なんとか自分で歩いてくれる。


ところが、そろそろかなと思ったら何やら白い工事現場のシートを掛けられた建物が見えてきた...
「え?」

「うそでしょ?」

狐につままれた気分

気を取り直して、反対側を見るとパラドール・デ・クエンカ。修道院を改装したホテル。素敵だ~。


この橋からの景色が絶景らしいので行ってみる。


うっぐ、しっかりパパと手をつなぎます。

後ろに白いシートで覆われた「宙吊りの家」はなんと赤いリボンが掛けられたプレゼントの様に演出してありました...
でもね...これを見に来たのに...残念!

でもこの景色は本当に素晴らしい。


さっきまで遠くに見えていた雨雲がゴロゴロ言い出し、うっぐもソワソワ。

町もなんだか現実離れした雰囲気になって来た。

調度橋を渡り終わった頃、土砂降りに。
家と家の渡り廊下の下で雨宿り。

坂道になってる道に雨がどんどん流れてきていつの間にか、川みたいになって来て、うっぐは大喜び。
嬉しそうに行ったり来たり。全然退屈してません。


小降りになったところで旧市街を散策。
まるでおとぎの国の様。



まちの反対側はフーカル川の浸食でこれまた断崖絶壁。


このカテドラルは13世紀に建てられた物。

近くの壁からは、可愛らしいお花が咲いてます。


急に日差しが出てきて暑い!
調度見晴らし台があったので、前夜作った「きな粉餅」でおやつタイム。
(※お餅の話はまた別の機会に)

パワー充電!


更に上を目指します。

ここからは旧市街を離れ、自然が作り出した絶景を見に行きます。



もう暫くこの景色の中にいたかったけど、バスの時間があるので引き返すことに。


帰りは川の反対側から旧市街を見ながら戻ります。

「宙吊りの家」やっぱり残念!このプレゼントにしてるのがにくいよね...

「宙吊りの家」の本来の姿はこちら→ウィキペディア・クエンカ(スペイン)より

またゴロゴロと雷雲が追ってきた。
「逃げろ~!」


帰りのバスは普通の大型観光バスの作りで普通席、揺れも普通。
そして爆睡してくれたお陰で、車酔いなし!

良かった、よかった

クエンカは不思議な町でした。
「魔法に掛けられた町」とも言われるのも納得。何年もの年月を掛けて水がこんな不思議な地形を作り、そこに人が住み、いくつ物ドラマがあり。特別すごい建物などないけど、この自然と調和した要塞都市が作り出す、不思議な世界。なかなか面白いところでした