Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

エジプト、ギリシャへの旅 II (ピラミッド編)

2011-04-28 00:48:29 | 旅行 -Eygpt-
4月20日(水)エジプト2日目

朝。快晴
カメラを持って部屋からそのままプールサイドに出る。

じゃーん!
2つのピラミッドが堂々とそびえたってました!


うっぐは、どちらかと言うとプールに夢中。

気持ち良さそうだけど、砂漠の夜は結構寒く水温もまだまだ入れたもんじゃない。

「冷た~い!」と言ううっぐに「先にピラミッドを見に行こう。帰って来た頃には温かくなってるかも。」と説明し早速ピラミッドへ向かう。

ホテルを出て、

幹線道路を渡り、

道を曲がると、だんだんピラミッドが大きく見えてくる。


途中、「ピラミッドへは歩いていけないからオレのらくだに乗ろう」とか色々声を掛けてくるけど、そこはきっぱりと「No, thank you!」「歩きたいんだ」等と言うとそうしつこくつきまとわらない。

3つのピラミッドの中で一番大きいクフ王のピラミッドの中に入るチケットを買う為にひたすらゆるい坂をのぼる。

クフ王のピラミッド内に入れるのは午前150人、午後150人と決まっていて、完売と同時にチケットオフィスも閉まってしまうらしい。
ドキドキだったけど、無事にチケットをゲット!

ギザのピラミッド地域の入場料:60エジプトポンド/人
クフ王のピラミッド内部の入場料:更に100エジプトポンド/人


うっぐは無料で入れるけど、チケットに描かれたピラミッドの絵に興味津々。

早速入場。
空港並みのセキュリティを通り、外に出ると「まぶしいんですけど...」とうっぐ。


まっすぐ目の前のクフ王のピラミッドに向かう。

でかい!!!!

大きな階段にうっぐ喜ぶ!


一つ2トン以上もある大きな石、4600年も前に積み重ねられた石。
歴史の重みを感じます。

早速中に入るが、内部は撮影禁止。カメラを没収...
写真がなくてスミマセン。

細いトンネルを少し歩くと良くTVで見る「大回廊」を登る。
157cmの私でもかがみながらじゃないと登れない。
うっぐも楽しそうに登る。
そして、王の玄室にでる。
壁画も何もない空間がかえって違和感を感じる。

TVで何度も観て感動していた場所に今実際に立っていると思うと信じられない。
ゾクゾクする。
暫くそこにとどまり、また来た道を戻る。

クフ王のピラミッドを出て、隣にあるお墓内を見学。
かすかに壁画が残ってる...


外には、無造作に石のブロックが。
「お風呂~!」と言いながら入ろうとするうっぐ。

よく見ると人の形をしているではないですか!棺?!あぶない、あぶない。

次はカフラー王のピラミッドを目指すが、ラクダの勧誘がしつこいので官史の墓群に逃げ込む。
石がゴロゴロ、砂と石の上を歩く。


こんな遺跡の中を自由に歩けちゃうからすごい。


ここでまで来てやっと3番目のメンカウラー王のピラミッドが見えてきた。

カフラー王のピラミッドは、クフ王のに比べて傾斜角度が更に急になっている為、盗賊が登りきれず一番上の化粧岩が残っている。
保存状態も良く、エジプトで一番美しいピラミッドだそうです。
確かに美しい。


約1キロ離れた所に「ピラミッド・パノラマポイント」があると言うので、歩いて向かう。
途中、ラクダ引きや馬や馬車などに声掛けられながらも「この砂漠を歩きたいんだ」ときっぱり言うとあっさり諦めてくれる。
でもやっぱりピラミッドとラクダは絵になる。


途中、うっぐは「歩けない~!」と駄々こねたけどよく頑張った!!


帰りはパパに肩車。


ラクダに見つめられながら3番目のメンカウラー王のピラミッドの横を通り、


スフィンクスへ。

小高いところから見るせいもあってか、思ったより小さかった。

最後にピラミッド3つとスフィンクスのショット。


スフィンクス側入口を出ると賑やかな町。
建物の間からピラミッドや砂丘がみえる。


ここで、エジプトの名物料理「コシャリ」を食べる。
1杯約45円。

スパゲッティにマカロニ、お米にレンズ豆やひよこ豆が混ざったものでトマトソースを掛けて頂く。
夫は更に辛いソースを掛けて、私はレモンをたっぷり掛けて。
なかなか美味しい♪
うっぐも結構食べた。

約45円でお腹いっぱいになったところでホテルに戻り、うっぐとの約束どおり、プールでまったり。

ピラミッドでは汗ばむ位暑かったけど、残念ながら水温は上がってなく、「寒い、寒い!」マミーの様にタオルに包まるうっぐ。

少し体が温まるとプールサイドの床が暖かい事を発見。

「あったか~い!」

喜びの舞。


もう一度、頑張ってプールに入ってみるけど、


やっぱり寒かった。


部屋に戻りシャワーを浴び、暖まった後は、部屋の前でまったり日向ぼっこ。
すると、イギリス人のおじさんが来て、「誕生日にホテルがケーキを用意してくれたんだけど、食べきれなくて」と言って、私達にケーキを分けてくれた。

うっぐ、よかったね。やっとお誕生日らしいケーキが食べれたね☆

そして実は、この日がエジプト最後の晩。
治安の事を考えて、もったいないと思いながらもピラミッドだけに的を絞っての滞在。
でも夫は、やっぱり物足りないと感じたらしく、ナイル川のディナークルーズをホテルの人にお願いして予約を取ってもらった。

タクシーの運転手さんも分かるようにアラビア語でボートが出発するポートの住所を書いてくれて、「真っ白いタクシーに乗るんだよ」と安全なメータータクシーを教えてくれて、いざ出発。

夕陽をバックに遠くからでも見えるピラミッド。


カイロ市内は、相変わらずゴチャゴチャしてる。

アパートが立ち並ぶけど窓がない家が目立つ。

排気ガスと揺れ揺れの運転(車線がないから遅い車をどんどんよけて行くから結構振り回される)で久々に車酔いしてしまった私。
(うっぐは幸い爆睡中でした)
ナイル川に着いたけど、暫く座り込んでました...

日没後のナイル川はディナークルーズの出航の準備で慌しい。


私達のディナークルーズの門(セキュリティーチェック)をくぐり、

桟橋へ。

派手!!

船内の装飾もキンキラリン。


うっぐ、天井の絵を見て、「ほら、みんな大きなお日様持ってるよー」と解説してくれます。

なんだか超~ご機嫌。


すっかり暗くなり、20時出航。

食事はビュッフェ式で、うっぐは、アスパラのスープにはまって4杯頂きました。

他の料理も結構美味しく頂きました。

そして、メインのベリーダンスが始まるとうっぐも乗り出して「なんでおへそ出して踊ってるんだろうね~。おもしろいね~♪」と。


約2時間のディナークルーズだったけど、エジプト音楽も沢山聴けたし、料理も美味しかったし、何よりうっぐが楽しんでくれたから良かった。
160エジプトポンド/人、うっぐは無料。

翌日は、7時にホテルを出発。

最後に朝靄のピラミッド(ホテルのプールサイドから)。


初日に声を掛けてきた個人のタクシー(メーターなしの)の運転手が私達の事を待っていた。
実は2日間彼には追い掛け回されていた。
100エジプトポンドでと話をつけ、空港までお願いした。
空港リムジン協会だと、大体180エジプトポンド、ホテルの送迎だとなんと360エジプトポンドだから、まぁ、良しとしよう。

空港の搭乗口の窓から。


この日は、あいにくの天気でどんより雲。前の日の快晴がウソのよう。
砂漠の中の飛行場もなんだか幻想的...


あっと言う間のエジプト旅行。
本当にピラミッド見たんだ...まだ信じられない。
夢だったんじゃないかと思う位。
いつかまたじっくり行ってみたい。
行けるかな...

今でも夜間外出禁止令が出ているし、休日(金曜日が休み)の度に警報が出てるらしい。
ガイドブックによるとタクシーは悪質なドライバーが多いとか書いてあったけど、たまたま運よくいい人たちに声掛けられてたのか、そんなに嫌な思いをせずに過ごせました。
そして平日だったせいもあって、デモが行われる事なく済んだ。
カイロに泊まっていたらまた違ってたかもしれないけど、ここ数ヶ月、ずーっと不安の種だったエジプト旅行が無事に終わって本当にホッとしました。
皆さんにもご心配をお掛けしました。

そして、翌日からはミコノス島が待っている~♪


エジプト、ギリシャへの旅 I (アテネ~ギザ編)

2011-04-27 10:18:06 | 旅行 -Eygpt-
4月18日~25日(8日間)、セマナサンタ(イースター)の大型連休、夫の学校の卒業まで最後の大きな休みって事もあって、夫がどうしても行きたいというエジプトとギリシャに思い切って行って来ました。

エジプトへはマドリードからの直行便がなく、何処かを経由しないと入れない。
どうせなら、夫がまだ行った事のない国を、と言う事でギリシャのアテネ経由のフライトに決定。
ついでに私のずーっと前からの憧れ、エーゲ海のミコノス島に行くと言う、とっても贅沢な休暇になってしまいました。

この旅行を決めたのは年末。
まだエジプト内が混乱している最中で、最悪、夫一人でエジプトに行き、うっぐと私はミコノス島で過ごすと言う計画。
そんな中、ほぼ毎日エジプトの日本大使館のホームページをチェック。
出発数日前からは、胃の調子が悪くなるほど心配だったけど無事帰って来れて本当に良かった。

4月18日、出発の日は、実はうっぐの4回目の誕生日。
誕生日だという実感もないまま、飛行機に乗り込む。
今回使用したのはAEGEAN AIR。荷物も20キロまで、機内食あり、と今までにないサービスあり。

子供には、プレゼントも。

3時間半のフライトも飽きる事なく過ごせました。

アテネに到着。マドリードとの時差、+1時間。
空港のシャトルバス(X96番、ピレウス港行き)に乗り、予約したホテルのあるグリファダ(Glyfada)と言う街に向かう。(5ユーロ/人、約40分)

空港近くのホテルがいっぱいで、アテネ市内のホテルも治安の良くない地域しか残ってなく、仕方なく空港からのアクセスのいい、このグリファダと言う海沿いの街に泊まる事に。

今回の旅行は、ここを基点にエジプトやミコノス島に移動しました。

バスの運転手さんに英語が通じず、ホテルの近くのバス停は自力で探す。
もちろん(スペインもそうだから...)、バス停には名前などなく、車内アナウンスもないから、適当なところで降りるしかない。
なんとか一番近いバス停で降りる事が出来、無事チェックイン。

部屋に入るとなんと、赤ちゃん用のベビーコットが!

うっぐもちょっと入ってみる...
さすがにね...

夕食をしにグリファダ市内まで歩いて15分ほど。
こじんまりとした料理店で地元料理を頂く。


グリークサラダ(季節の野菜にヤギのチーズ)にケフテダキア(ギリシャ風ミートボール。オレガノ等の風味が効いて美味しい)とトリのスブラキ。

残念ながら、うっぐのお誕生日を祝うようなデザートはなく、近くのパン屋さんで小さいケーキを発見。
買って帰ってホテルの部屋で頂く。
うっぐが選んだのは、ねずみの形の濃厚なチョコレートケーキ。

ちょっと寂しかったかな...
来年は、お友達みんなでお祝いしようね。

4月19日(火)

翌日は、いよいよエジプト、カイロへ。
直接空港に行っても良かったけど、うっぐがどうしても市内を走る路面電車に乗りたいと言うので、アテネ観光を兼ねて市内の中心地シンタグマ広場へ。(1.40ユーロ/人。約40分)

思ったより時間がかかり、すぐそばに乗り場のある空港シャトルバス(X95番、空港~シンタグマ行き)に乗り換え空港へ(5ユーロ/人、約20分)。
結局アテネは素通り...

2時間のフライト。時差は、マドリードタイムと一緒。
機内からの風景は...今までに見た事のない迫力!

ナイル川の両岸にはびっちり土の様な四角い建物が立ち並ぶ。

緑など一切ない。
崖の上にも街が...

そして、飛行場は砂漠のど真ん中。

周りに何にもありません。

空港に着き、入国審査の前に、一人USD15.00のビザを購入(USD15.00x3)。
ビザシールを自分でパスポートに貼り、審査を終え荷物を取りに向かう途中、早速、「国の観光局の者だが、どこに行くのか?」等と流暢な英語で話しかけてくる人が。
ガイドブックにもあったけど、本当にひっきりなしに、こうして声を掛けてくるから追い払うのが大変。

なんとか切り抜け、外に出る。
私は、空港のリムジン会社の手配でピラミッド近くの予約したホテルまで行くつもりでいたのに、夫がローカルバスに乗って行けると言うので、やってみる事に。

空港内を巡回しているバスで空港のバスターミナルへ。
そのバスターミナルに着いたものの、現地の人しかいないし、バスの番号もアラビア語の数字だし、時刻表や標識もない。
ガイドブックにあった数字の表と見比べて、必死に探すけどよく分からない。
バスの番号が手書きだったりするから余計に分からない...

しばらく様子を見たり、運転手さんらしき人に「ギザ」と聞き、ようやくバスを発見。
でもここでは、声も掛けられる事なく、ひたすらバス探しに専念できた。
急いで乗り込む。
30分位ウロウロしただろうか...

荷物も、うっぐの手もしっかりつないでいたから、バスターミナルやバスの写真を撮る余裕などなかった。
切符は、出発してから車掌さんが発券してくれた(2エジプトポンド/人、大体30円)。

車内の様子。外国人はおそらく私達3人だけ。

市内は午後~夕方のラぷッシュに見事にあたり大渋滞。
車線なんてあったもんじゃない。
ギザ広場まで1時間半はかかったんじゃないか...
ここから、また別のピラミッド方面行きのバスに乗り換えなければならないのに、バスやら、タクシーやら人でごった返してして、さすがの夫もお手上げ。
タクシーを拾う事に。

値段が分からず、30エジプトポンドでホテルまで行ってくれと言ったら、快く受けてくれた。
後から考えたら、実際の倍の金額を言ってしまってたらしい。
それは喜ぶわ。

そんなこんなで、やっとホテルに到着。
ホテルからピラミッドが見えるメリディアン・ピラミッドに宿泊(今回は治安を考えてフンパツしました)。
チェックイン時、嬉しい事にホテル側が追加料金なしでプールサイド直結の広い部屋に変えてくれた。
通された部屋もメリディアンらしくいい感じで、やっとホッとできた。

プールサイドからはピラミッドが見えるはずだけど、もうすっかり日が落ちて真っ暗。
ピラミッドは見えず...

夜は、近くのレストランで簡単に済ます。
この時、うっすらと暗闇にピラミッドが浮かび上がってて、超~感動(街頭の右側にうっすら写ってます)。


ピラミッドの全貌は朝のお楽しみに。