Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

ラ・マンチャ地方の風車の村へ (第2日目)

2011-02-28 17:28:18 | 旅行 -Spain-
2月27日(日)

朝、目が覚めるとなんと雨!!
前の日、あんなに天気良かったのに...今回は朝食は付いてなく、前の日にスーパーで買ったパンを部屋でのんびり頂く。
そうこうしてるうちに、雨はすっかり上がりお日様が顔を出してきた

部屋の窓をあけると風車の羽のイメージみたいな木製の枠がある。


11時過ぎにのんびりチェックアウト。
早速、風車を目指します。
何にもない住宅地を抜けると何にもない荒地にでる。
線路を越え、

ひたすら風車に向かって歩きます。

うっぐも頑張ります。


オリーブ畑と風車。
もうすぐ。


さすがに、「もう歩けないよ~!」とうっぐ。
久しぶりに抱っこ。


急な丘を登り、ようやく近づいてきました。


うっぐも最後の力を振り絞って登ります!


やっと着いた!
「お腹空いた~」とかばんの中をあさる。いい運動になったね。


朝のどんより雨がウソのよう...



しかし、風の強い事!
雲の動きが早くて、まぶしかったり、暗くなったり。その度に風車の表情が変わって面白い。
そして、ドン・キホーテが怪獣と勘違いをして襲い掛かったのも納得できる位の迫力。

しかし、うっぐは吹き飛ばされそう...
しっかり手を繋ぎ、風車の中で非難。




小麦粉を作りそれがパスタになるんだね。
うっぐは、「なんで?」「なんで?」と興味津々。

1基目は、風車の歴史や構造、機能についての展示。

隣の風車では、『ドン・キホーテ』の話の内容のパネルや、ラ・マンチャ地方の自然や生き物についての展示。

ここでも「なんでこの人プーシャに棒差してるの??」と「なんで、なんで」攻撃。

共に無料で入れて、大収穫。満足。

外に出ると相変わらずの強風。
空もどんどん、澄んでどんどん青さが増します...




でも景色が最高に気持ちいい~!360℃地平線!


美味しい空気をたくさん吸い、元気になったうっぐ。

「よし、renfeの駅に向かうぞ~」と言って元気よく歩き出す。

Alcazer de San Juanの町を通り、


renfeに乗ってマドリードへ。


最初から天気に恵まれ、スペインらしい風景に出会え、すっきりリフレッシュ。

週明けには、私の母が日本から遊びに来てくれます。
楽しみ~♪

ラ・マンチャ地方の風車の村へ (第1日目)

2011-02-28 15:11:20 | 旅行 -Spain-
2月26日(土)~27日(日)
今週末はスペインのイメージの一つでもある、「風車」を見ラマンチャ地方に一泊旅行。

広大な赤土の大地に広がるオリーブとブドウ畑。
青い空と白い風車。
『ドン・キホーテ』の舞台となったラ・マンチャ地方へ。

ガイドブックによると列車で唯一行ける風車のある村はCampo de Criptana(カンポ・デ・クリプターナ)。
但し列車の本数が少ない為、日帰りは難しいとの事。
ホテルを検索するが、いいのが見つからず。
隣町のAlcazer de San Juan(アルカサル・デ・サン・ホアン)に宿泊する事に。

ここまでは、往復Renfe(23.90ユーロ/人)。

マドリードのAtocha(アトーチャ)駅から約1時間半。
あっと言う間に広大な大地の中に点々と広がるオリーブの可愛い丸い木々。


11時過ぎにAlcazer de San Juanに到着。


駅前のアパートの入口もいい感じ。


町前のおもちゃ屋さんで寄り道しながら、


ホテルに向かいます。

一般の民家にも『ドン・キホーテ』の話のレリーフがあり、この町の人達がいかにこのキャラクターを誇りに思ってるのかが伝わってくる。

ホテルに到着。



昔は修道院か何かだったようなたたずまい。

部屋には、Welcome sweetsがあり、家から持って来た紅茶で一休みしてから、早速、Campo de Criptanaへ。
距離にして約8キロ。タクシーで向かいます。

村の中心地では調度マーケットが開催されていて賑やか。


お昼までまだ少し時間があるから、先に風車に向かって坂道をぐんぐん登っていく。
この地方の特徴は白い壁に青いアクセントの家々。
この日は、本当に天気が良く、真っ青な青空といい感じ。



村の中心から15分位歩いたところに急に風車が見えて来た!


ここの風車は荒れ果てた大地の丘の上、と言うより丘の上の村の一部って感じで賑やか。


うっぐは、石の間に力強く生えている小さいお花を見つけては、「ママのお誕生日プレゼント!」と持ってきてくれる。


久しぶりに最初から天気に恵まれ、澄み切った青い空!


この丘には、11基の風車があり、そのうちの1基にはインフォメーションセンターが、もう1基は、有料で中の見学ができる。

せっかくだけど、中は見学せずにこの丘の上でしばし休憩。

ここでも美味しいお茶が飲めました

そして、ほぼ満開のアーモンド。


ちょっと離れたところにもう何年も放置された風車の残骸を発見!
行ってみる。 

そのまんまで、登りたい放題。
うっぐも「なんでプーシャ壊れちゃったの??」(風車の事を「プーシャ」と言います...)と興味津々。

また丘を下り、

村で軽くランチを済ませ、プラプラ散歩しながら私達のホテルのある町に帰る為に駅に向かいます。

誰もいないスペイン広場のドン・キホーテ。


アパートの壁にも。


村の薬局の看板が23℃と指している。本当に暖かい。
これが夏だったら、本当に暑くて歩けないと思う...


駅の場所を村の人に聞いても知ってる人があまりいないのも納得。駅の周りには本当に何にもなく、あんまり使われていないみたい。落書きだらけ、もちろん無人。


電車が来ても自由に線路に下りれちゃうから、小さい子供がいると本当に目が離せない...


電車が来たのはもう19時。夕陽に浮かぶ丘の上の4基の風車。

あれが、私達が泊まる町の風車。

Alcazer de San Juanに着いた頃にはすっかり日も沈み、町もライトアップ。


良さそうなお店に入って夕食を済ませる。

店内の様子はうっぐが撮りました。

頑張って沢山歩いたうっぐには、ご褒美に車に乗ったアイス。

初日に見た風車は、「荒地にたたずむ」と言うイメージではなかった。
この町の風車はホテルから徒歩圏内にあると言うから、翌日は、この4基の風車に行く事に決めて眠りにつく...


お箸!

2011-02-26 02:17:56 | 子供のこと
今日、買物から帰ってきたら、ポストに日本のお友達からの郵便物が届いてました
しかもうっぐ宛!

中身はなんと新幹線のお箸!


このお箸をお店で見かけたらうっぐを思い出して買わずにはいられなかったとの事。
なんて嬉しい事なの
うっぐは、幸せ者です。

他には、ほんだしとふりかけ!
見ただけでホッとする。
私も幸せ者です

うっぐは、このところ、本当に食べなくて、お肉類は一切食べない、野菜も食べない、パンも、お米も...って何食べてるの?って言う位。
日本にいたら、納豆やお豆腐を毎日食べれるから、お肉食べなくてもそれ程気にならないんだけど...

本当に困って、やっぱり見かけも大事と言うから、最近になって、子供用のお皿、スプーン、フォーク、ナイフを買ったところだった。
そして、ご飯にもふりかけで顔を描いてみたり、ブロッコリーでその顔の周りに髪の毛を作ってみたり...
この調子だと柄にもなく、「キャラ弁」に走りそうだよ。

今晩早速、送ってもらっただしとふりかけを使わせていただきました!
そして、新幹線お箸も


こっちに来る前はエジソンのお箸を使っていたけど、本物のお箸は初めて。
でも見よう見真似で、頑張って食べてます。
そして、なんと完食
ご飯も、お魚も、スープも。

お皿の上がきれいになるとこんなに嬉しいものかと久しぶりに感動
私以上にうっぐが感動してた!
「新幹線お箸で全部食べれた~」って。

送ってくれた友達に感謝だよ~
新幹線もよかったけど、きっと大好きな日本のお友達からの贈り物だから余計に嬉しかったんだと思う
本当にありがとう

これをきっかけに沢山食べてくれますように

スペイン語...

2011-02-26 00:50:05 | 日記 -Spain-
実は、今年に入ってからスペイン語のレッスンを始めている。
この5ヶ月間、スペイン語なしでもなんとなく過ごして来れている分、このままだと何にも喋れないまま終わってしまいそうだったし、やっぱり不自由だから日常会話くらいは話せるようになりたい。

友人からスペイン人の家庭教師を紹介してもらい、週に一度家に来てもらってうっぐと一緒に受け始めて、今週で調度5回目。

最初のうちは、まだ字の書けないうっぐの為にアルファベットや数字のスタンプを用意してくれてうっぐも楽しそうに受けていてくれたけど、最近は困った事に嫌がって仕方がない...

ある時は、気の乗らないうっぐをそばで遊ばせながら私と先生でレッスンを進めていたら、
急に「わーーーーっ!!!!」って発狂し、組み立てていたプラレールの線路や電車を投げてきた事もあった

最近は、先生が家に来ると、「No!No!No!」と言いながら寝室にこもる...
今週は、先生が「線路を置いてこっちにおいで」と話しかけたら泣きながら寝室に入っていった...

先生は、スペイン語の教師の資格だけでなく、本来は幼児教育が専門だそうで、
嫌がるうっぐにお構いなしで自分の膝に乗せ、インターネットで遊びながらスペイン語を学べるサイトを開き、うっぐとゲームをし始める。
うっぐも次第にニコニコしていく...

うっぐには無理やりスペイン語を覚えさせるつもりもないし、徐々にスペイン語と言うよりスペイン人に慣れていってくれればなと思ってる...

問題は、私。
この歳になってから新しい言語を覚えるって大変!
その時は分かっていても、全然覚えられない
1時間半のレッスンが終わった後は、本当に疲れる...そして頭の中がパンパン

そんなのでも、少しずつ身になっているんだな、て感じる事もある。
お肉屋さんで、「Algo mas?(他には?)」って聞かれ、「あ、聞きとれた!」「Nada mas, Gracias.(以上です。ありがとう。)」って言えた時は、お肉屋さんも喜んでくれたし、私も嬉しかった

公園でうっぐとおやつをしてると、男の人に声を掛けられた。
最初は怪しい人かと思ったけど、なんとなく言ってる事が分かって、会話ができていた
どこから来たの?どの位マドリードにいるの?その子はあなたの子?息子?娘?旦那さんは優しい?などなど...

本当に少しずつだけど、少し、自信が出てきた感じ。

そんな今週は、急に暖かくなり、コート要らず。
近所のアーモンドの木も綺麗でお花見しながらうっぐと青空おやつして過ごしました。



桜に本当に良く似ている

うっぐも「かわいい~ね」「いい臭いするかな~」って手を伸ばす。

かすかだけど、甘い香りがした!
やっぱり桜の臭いとはちがったよ。


お花の木の下で飲むと美味しいね

この丸い実のなっている木が気になって...なんか可愛い。



日差しの強い事

今日は、午前中から多くの子供達であふれ返っていて(学校休みなの?)、イモ洗い状態。

うっぐ、あまりの多さに圧倒...
遊具では遊ばずに、前に友達と発見した、地下鉄の音が聞こえてくるマンホールに耳を傾ける。


せっかく持ってきたサッカーボールをバッグに入れたまま抱えていたら、女の子が来て、「そのボール貸して」と来た。
日本では考えられないけど、こっちでは、人のおもちゃで遊ぶのは当たり前?!
砂場セットも出したと同時に寄ってくるからむやみに出せない...

でもそんな時も、「ごめんね、もう帰るから」と言えるようになってきた。
Poco a poco、少しずつ、少しずつ...


もうすぐしたら、この公園の木々に新芽が出てくるんだね...
その頃には、もう少し話せるようになってるかな

El Escorial (エル・エスコリアル)へ

2011-02-20 00:28:08 | 旅行 -Spain-
2月16日(水) 久しぶりのスペイン国内日帰り旅行♪

グアダラマ山脈の麓にあるエル・エスコリアルには、世界遺産に登録もされている修道院とその遺跡がある。
スペイン統一後、2代目の国王フェリペ2世が1557年フランス軍と戦ってその勝利を記念して、マドリードに首都を移し、郊外のこの地に修道院と王宮を兼ねた複合施設を建てた。
ここから当時最も繁栄していたスペインの広大な領土に発令を出していたらしい。
この建物には、代々国王と関係者も眠っているそうです。

果たしてどんなところなのか楽しみ。
この日は、夫の試験が終わった次の日で学校が休み。

行きは、チャマルティン駅から近郊線(C-8)に乗って約1時間(3.35ユーロ/人)
久しぶりのrenfeに喜ぶうっぐ。
駅には、renfe AVE(スペインの新幹線)も停まっている!

(手前の方がAVE)

私達が乗ったのは、これ↓

ちょっと古い型だけど、初めての2階建てに大興奮。
席は自由なので、もちろん2階席へ

チャマルティンを出ると暫く住宅街が続いたけど、ふと気がつくともう何にもない...

外は雨降ってるし、寂しい景色になっていた。

途中「バリャルバ(Villalba)」と言う駅で「エル・エスコリアル」行きに乗り換えてから、びっくり!
急に雪景色に

外の気温、6℃と車内の電光掲示板がいっている。どうせ寒いなら雪の方が嬉しい♪

駅について調度ランチタイム。
近くのCafeで、Plato Combinato(一皿に色々乗っかって出てくるので、楽、値段も手頃)を頼む。


このお店でつたないスペイン語で「修道院はどこ?」とガイドブックの写真を差して聞いて、指の指された方に向かって歩いていったけど、どうやら方向が違うみたい。
行き止まり。
出直して、らしき坂道を上がっていく。
どうやら、駅の出口から間違えてたらしい

坂をどんどん登ります。
うっぐは途中、古い石の壁に生えてる「こけ」に興味を持ち「ふかふか~」と言って暫く動かない。


この町は、マドリードに住む人の別荘も多いらしく、素敵な家がチラホラ。


調度20分位坂を登っていった所で修道院が見えてきた~。

背後には、雪山が...

この修道院の周りは広場になっていて、とにかく広い!でかい!
全長207m、3万3000㎡とスケールの壮大な事!


早朝はきっと雪が積もっていたんだろう...
雪が解けた後のキラキラ光る広場を囲む塀を走る、うっぐ。


この修道院の周りの山の上の家々にはまだ雪が残っていて、なんだかおとぎ話にでてきそうで可愛らしい。


修道院の入口を入ってみる。


結局、ここまで来たので中を見物する事に(10ユーロ/人)。
学割があると知り慌てて学生証をみせるが、「25歳まで」とあっさり断られました...

警備も厳しく、カメラはバッグに入れコインロッカーへ。
よって、内部の写真は撮れませんでした...

スペインの歴史のタペストリーから始まり、建築デザイン画、実際に使われた建築工具の展示、スペインが戦って獲得して来た領土の様子の絵や、国王の書斎や寝室など、階段を下りて行けば、国王一族が眠っている霊廟がある。
今でもそこに遺体があるのかと思うとなんとなく空気が生温かく感じる...

早く外の空気を吸いたくて王の庭を目指す。

一旦外に出て荷物を取りに行く。
どんよりしていた雲も晴れていい気持ち~。


広場を抜け、渡り廊下をくぐり、


そこから、館内から見えた中庭へ。


さらにその外側には、もっと広大なお庭が続いている...

いったいどこまでが敷地なの??

そっちに行ってみたくて、一旦更に外に出るけど、

庭への門には、鍵がかかっていて、残念ながら入れませんでした...

でもお陰で修道院のベストショットが撮れました


また中庭に戻り、家から持って来た暖かい紅茶を飲みながら屋外ティータイム。
桜に見えるこの薄いピンクの花はアーモンドの花


調度、日本の桜が恋しくなって来た頃。思わぬ景色に感動!
雪景色にひんやりして美味しい空気。
ここで飲んだ紅茶の味は一生忘れないでしょう...
 

この後は、この修道院近くの観光案内所でマドリード行きのバスターミナルを教えてもらい、
帰りは、雨の中664番バスでマドリードのモンクロア駅(メトロ直結)まで戻って来ました(所要時間:約1時間。3.5ユーロ/人)。

これ位の小旅行は、疲れる前に家に帰ってこれるからいい。
おまけにお花見まで出来たし

マドリード近郊にはまだまだ見るところが沢山ありそう