Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

エジプト、ギリシャへの旅 IV (アテネ編)

2011-04-30 23:04:35 | 旅行 -Greece-
今回の旅行のベースとなったアテネ/グリファダでの出来事をまとめてお送りします。

4月21日(木)
エジプトからアテネに戻って来て、とりあえずグリファダと言う地区のホテルにチェックイン。
もう15時半を回っていたけど、いい天気。
次に戻ってくるのはミコノス島の後の半日のみ。天気に恵まれるか分からないから、このチャンスを逃すまいと路面電車に乗ってアテネ中心部へ。
もちろん、目的はアクロポリスの遺跡。

ガイドブックによると冬期でも17時までは開いてるとの事で、まずはアテネ中心地の観光案内所に寄り確認する。
すると「もう閉まってるよ。冬期は15時までだから。」とあっさり言われる。
アテネまで来てアクロポリスを見ないで帰るなんて...
次にアテネに来れるのは24日(日)なので、この日は開いているか訪ねたら「イースターサンデーだから閉まってるよ。」と...

しばらく放心状態になったけど、とりあえず行ける所まで近くに行ってみることに。

途中、午後の柔らかい日差しを浴びるアテネの旧市街を通り、

ローマン・アゴラの遺跡の前を通る。

本当に15時までって書いてある。

私は、もう諦めてどこかでお茶したい気分だったけど、諦めきれない夫。
うっぐを抱え、無言でどんどん坂を登っていく...

出入り口まで来ると「あれ?空いてる?」
中から観光客らしき人が出て来るし、中にもまだいる感じ。

係りの人に聞いたら「18:30で閉まるから」と断られたけど、あと10分ある。急いでチケットを購入(共有チケットのみ12ユーロ/人)。
「あと10分だから」と念を押され、中に入る。

急ぎ足で丘を登る。

澄み切った青い空に浮かぶ白いパルテノン神殿。
残念ながら工事中だったけど、迫力満点!

紀元前6世紀に建てられたのが最初。その後歴史の波にもまれ、何度も破壊、修復、時には神殿、支配者の王宮、教会だったりモスクに使われてきたパルテノン神殿。
今の工事は、紀元5世紀頃の状態に戻すという工事らしい。

係りの人にあおられながら写真を撮りながらも結局20分位はいたでしょうか。

近くにある音楽堂やギリシャ最古の劇場のディオニソス劇場などは見れなかったけど、諦めないでここまで登ってきた甲斐がありました!
それにしても街の観光案内所とは連携とっていないのでしょうか...
係員何人かに、イースターサンデーだけど空いてるか訪ねたけど、こればかりは仕方がない。本当に休みみたい。



余韻に浸りながらアクロポリスの丘が見えるところで食事を済ませました。
ギリシャの家庭料理ムサカ(ナスとジャガイモ、ミートソースにパルメザンチーズを重ね焼きしたラザニアの様なもの)と
野菜の詰め物(ナスやトマト、ピーマンなどをくり抜いた中に味付けしたお米を詰め、オーブンで焼いた物)とうっぐの為に定番のスパゲッティを。


翌日のフェリーでの移動の為、2世紀に建てられたアドリアノス門とゼウス神殿を遠めに見ながらまた路面電車で戻り、早めに休みました。



4月24日(日)
ミコノス島から飛行機で戻って来たのは12時半。さすがに3回目のアテネ空港ともなると要領よく移動ができる。
また空港シャトルバスのX96番に乗り、グリファダへ。
初めてグリファダに行った時はラッシュで1時間強かかったのに、この日は20分で着いてしまった。
イースターサンデーなので、街も本当に静か。
21日に買った遺跡の共通チケットは、購入日から4日間は有効だけど、この日は確実にどこも閉まってる。
旅行最終日はこのグリファダでのんびりする事に。

グリファダとは、アテネから一番近いビーチリゾート。
とは言ってもしゃれたお店はビーチに2件ほどで華やかな感じはなく、いたって落ち着いた感じ。

台風の様な風の中に2日間もいたから、風のない穏やかなビーチが心地よすぎる。


うっぐが気に入った路面電車が目の前を通るサンドイッチ屋さんで軽くランチを済ませ、ビーチに向かう。


温かい砂浜にそのまま横になり、すーっと体の力が抜けて、眠りにつく...って疲れているのは大人だけ。
うっぐはこのテンション。なんて元気がいいの!


私達が居眠りする間もずーっと砂で遊んでました。


夕食も簡単に済ませ、お店でもらった風船を抱えて最後にまたビーチで一遊び。


ホテルからのこの景色を見ながら、今回の旅行が無事済んで本当によかったと思った。


まだ小さいうっぐを連れてエジプトに行く事が本当にいいのか、ミコノス島行きのフェリーも乗り込むまで本当に心配で...
天気には恵まれて一度も雨には降られなかったけど、寒かった...
出発前のマドリードが暖かすぎたせい?夏服で行ってホント失敗!
地元の人たちはダウン着てた位だったもんな...
でも誰一人体調崩さず、それぞれ楽しめた旅行になって本当に良かった、良かった。

この留学中の大きな旅行はこれで最後...かな。
後は、国内をじっくり周れたらいいな...

エジプト、ギリシャへの旅 III (ミコノス島編-2)

2011-04-29 09:42:51 | 旅行 -Greece-
(つづき...)

4月23日(土)ミコノス島2日目。
この日もミコノス島でまったり過ごしました。

来る前はバスで近所のビーチに行き一日ビーチでまったりする予定だったけど、バスは走ってないし、おまけにこの風。
風さえなければ、暑いくらいなのに本当に寒い...
ホテルの人によると一年中風が強いのだとか。
タクシーでビーチまで行ってもきっと何もする事がない...

と言うことでミコノス・タウン内でまったり出来るところを探す。

ホテルを出発する前は、お気に入りのプールの周りをグルグル走り回るのから一日が始まる。

朝から元気です!

港に着き、あまりにも海の色が綺麗なので、小さいけど砂浜で少し遊ぶ。



「ママ~!砂が暖かいよー!」と。

本当だ!砂が暖かい。まるで「ホカロン」みたい。
しばらく温かい砂で遊ぶ。

この日も気の向くまま迷路の様な街を散歩。


そんな中、うっぐが気に入った場所が2つ出来た。
教会前の小さな橋。この上に必ず座って、海をみるのだ。

そして所々にある、今は使われてない井戸のグルグル回して、なぜか「美味しい、お団子ですよ~!」と。

ランチは、スブラキ屋さんで。


リトル・ベニスのカフェで、「何にする?」結局、うっぐは持ってきたチュパチャップスを...


この日は、ちょっと散歩してはお茶して、の繰り返し。
一日中外にいられないくらい風が強くて寒い。
こんなふうにちょっと風の来ないところで一休みしたり猫と遊んだり。


こんなにのんびりしたのは久しぶり。
最後の晩は、ホテルの人が勧めてくれたレストラン「Nikos」で夕食を。



本日のお奨め料理を頼む。タコのパスタとエビのリゾット。新鮮な海鮮料理が自慢のお店でした。

場所を移動してリトル・ベニスで夕陽を見ながらお茶をしました。

海の底が見える~

帰りは本当に寒くて、持ってきた毛布をかぶる勢い。

風の音が「ビュービュー」言う中、「おばけ~!!」と楽しそうにあるくうっぐ。


いかにもミコノス島らしいショットが撮れました!

ホテルからの夜景。お星様が写ってます。

翌朝、ホテルの人に空港まで送ってもらい、再びアテネへ。

空からのミコノス島も綺麗です...まさに「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」。

風の島、ミコノス島。
ホテルの人達も良くしてくれて、ミコノス・タウンも本当にどこも絵になるくらい素敵で、大人しか楽しめないかと思ったけど、うっぐもすごく楽しんでくれたから、思い切って行って本当に良かった

ミコノス島での写真、もっと見たい方はこちらをどうぞ↓いい写真が沢山撮れました
Mykonos in April 2011




エジプト、ギリシャへの旅 III (ミコノス島編-1)

2011-04-28 12:02:38 | 旅行 -Greece-
4月22日~24日は、ギリシャのエーゲ海の島、ミコノス島へ。
(21日にエジプトから再びアテネ入り。半日アテネ観光の様子は後ほどPart IVでまとめてお送りします。)

4月22日(聖金曜日)
朝7時15分、グリファダのホテルからアテネのエーゲ海の島々への玄関口、ピレウス港(Pireas)に向かう。

この朝は、フェリーに乗り込むまでドタバタ劇の始まり、始まり...

ホテル裏の路面電車の駅から、約40分もあれば行けると言う事で、余裕を見てホテルを出たつもりだったけど、調度行ってしまったばかりだったのか、次の電車まで20分。9時出航のフェリーに間に合うか...
幸いフェリーの券は、あらかじめOnlineで予約、前日にアテネのフェリー会社で発券してもらっていた。

まず電車の乗車券の自販機が紙幣を受け付けてくれず、きっぷが買えない!

ギリシャは無人の駅が多く、自販機で切符を買い、刻印機に切符を通す決まりがあり、切符を持っていない事がばれたら、なんと通常料金の60倍の金額を請求されると言う!
何が何でも切符を購入しようと別の駅で5ユーロ札を機械に入れたら、なんと、そのまま停止状態に
無人なので何もできず、近くの売店でお菓子を買って10ユーロ札を崩して小銭で切符を買う。
なんとか、その20分後の電車に乗れたものの、時間ギリギリ

路面電車の終点駅、「S.E.F.」から今度は、地下鉄に乗り換え「ピレウス港」へ(路面電車と同じ切符でOK)。

地下鉄のピレウス駅。

港は目の前だったけど、なんと運悪く、一番奥の港から出航との事
ガイドブックによると港内はタクシーに乗らなくても歩けると書いてあるのを信じ、港を荷物とうっぐを連れて全力疾走...

出航の9時まで後10分!
間に合わない!!!港内でタクシーを止めてフェリーまで飛ばしてもらう。
「なんで歩いてるんだ?!」「タクシーに乗らないと!」等とグダグダ言われ、「とにかく急いでくれ!」と。
これで間に合わなかったからシャレにならない...

たかがか数分だったけど、しっかり15ユーロもとられ、「やられたー」と思いながらもギリギリ間に合いました

ミコノス島まで約5時間。
私達のとった切符はエコノミークラス(34ユーロ/人)。席は自由だけど、もう船内はいっぱい。通路や、階段の踊り場まで人、人。
何とか3つ椅子をかき集め、片隅に座りやっと落ち着く。
乗れてよかった~~

息が整ったところですぐに出航。
うっぐとフェリー内を探検。
心地いい風、雲ひとつない空と波も穏やか。デッキは気持ちいい~~♪
始めはちょっとビビッていたうっぐも段々笑顔に。


通常は、朝の7時半出航、ミコノス島に着くまで2つ島を巡って行くからなんと5時間半はかかるところを、この日は聖金曜日と言う事で、朝の9時出航、途中シロス(Syros)島に寄り、ラッキーな事に4時間15分で到着。

3時間ちょっと経ったところで、Syros島に到着。

なかなか綺麗な港町。

半分位のお客さんが降りて行ったかな...
やっと船内の窓際の席を確保。

最初は興奮していたうっぐも、ミコノス島が見えてきた頃、寝てしまう...


「風の島、ミコノス島」とは聞いていたものの、本当に風が強い。海上にいるから?
先ほどのSyros島までは、白波なんてたってなかった。
青い空と青い海、白波と白い建物!本当に白い!!

乗ってきたBlue Star Ferry社のフェリー。


無事に下船、すぐにホテルのお迎えの人と出会え、なんとも優しいおばちゃん。
港から5分位でホテルに到着。

ミコノス島らしいホテルに感動!


ホテルの写真をまとめてみました↓
Hotel in Mykonos -Damianos Hotel-


家族経営のこのホテル、私達を温かく迎えてくれて島の周り方やお奨めスポット、美味しいレストラン等を地図を見ながら説明してくれる。
島の中心地、ミコノス・タウンを一望できる丘の上に建っていて、タウンまで徒歩10分。
とっても素敵なホテルにあたりました。

残念な事にまだシーズンオフで公共の交通手段が何一つないので、ミコノス島のビーチまでは、タクシーかレンタカー/バイクが必要との事。
(ガイドブックには、バスで有名なパラダイスビーチ等に行けるとあったけど、シーズンオフ中はバスは走っていないので注意!)

ひと段落してから早速ミコノス・タウンへ繰り出す。
階段でどんどん丘を降りていきます。

途中、島の猫に遭遇したり、小さな教会や風車の横を通りながら、うっぐも楽しそうに張り切って歩きます♪

港まで来るともうそこは、絵葉書の世界。

どこを見ても絵になる~♪

それにしても風が強い!
カメラを構えるも、強風でぶれまくり。

絵葉書ても有名なセント・ニコラス教会(St.Nikolas Church)がポツリと港沿いに建っている。
思ったより小さい。

教会の中も青で統一。

迷路のような町を散策していると島のアイドル、ペリカン君に遭遇!
うっぐ、あまりにも大きくて近寄れない。

このペリカン君は、3代目だそうで、おじいちゃんの代から、街の人に愛されているらしい。

海岸線を周って歩いて行くと、これまたよく絵葉書になっているパラポルティアニ教会(Paraportiani Church)がある。

本当に絵になる。
陽射しが強く、風も強く、サングラス無しではいられない。


更に路地を進むとお土産屋さんやおしゃれなカフェ、レストラン、ブティック等が立ち並び、


夕陽が目の前に沈み、おしゃれなLittel Veniceと言う地区に出る。
波打ち際ギリギリにカフェが並ぶ。


そして、ミコノスと言えばの風車にでる。
ここは本当に強風もいいとこ。風に押されながら進む感じ。


6基並ぶ風車のうちの一つは、実際に人が住んでいて、とっても可愛らしく手入れされている。


うっぐもスペインで見た「プーシャ」を思い出して「わーい!」と喜ぶ。


ミコノス・タウンの見どころを抑えたところで後は自由に散歩。
街は、夜の聖金曜日のお祭りの準備で賑わっている。

教会の中もとってもおしゃれ。

うっぐもこの街の雰囲気が気に入ったのか、結構ご機嫌に歩いたり、ポーズをとったりする。


一旦ホテルに戻り、うっぐは、プールサイドで走り回る。


風を避ける為、部屋でジュースを飲んでるとお客様が。


この島のホテル、街、そして大好きな猫ちゃんが沢山いて、うっぐは、本当に楽しそうで、思い切って来て良かった

夕食の為、またタウンに向かう。
海の色もなくなり、すっかり夕方モード。

お昼に通りかかった、うっぐが気に入ったパスタ屋さんで頂く。

お店の外も中もとにかくおしゃれ。
パンも、クリームチーズも、オリーブも本当に美味しい♪

貝殻の形をしているパスタが食べたいとうっぐの要望に答え、ボロネイズのパスタ詰めときのこスープを注文。
でもうっぐは、もう眠たいモード。置いてあった赤ちゃん用のおもちゃにはまり、殆ど食べず...。
そうだよね。朝6時半に起こされ、昼寝は20分位で全力疾走でここまで来てるからね...よく頑張ってるよ。

会計の時に「マスティカ」と言うミコノスでよく飲まれる食後酒がサービスで出された。。
マスティックと言う木の樹液を使って作られていてアルコールが強くて甘~いお酒。ハーブっぽいいい香りがして本当に美味しいかった♪

夜20時半頃。足早に店をでると、ペリカン君が自慢の羽を広げてパフォーマンス。

昼間見たパラポルティアニ教会もかすかにのこる夕焼けに映えます。

きれい...

途中、あまりにも風が強く、体が冷えたので、夜のセント・ニコラス教会にお邪魔。
ろうそくの温もりでかじかんだ手を温めます。


ギリシャの人にとってとても大事なイベントが21時ごろから始まると言うけど、うっぐがもう限界で私達はホテルに戻り、温かい部屋でぐっすり休みました。

(ミコノス島編 つづく...)