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恐怖のアオムシコバチ
これらのアオムシコバチ( Ptrroomalus puparum ) は私が庭のコクサギに袋かけをしてミヤマカラスアゲハを飼育した蛹から出現したものです。
みたところ正常に見える回収直後のコクサギ飼育のミヤマカラスアゲハ蛹。


編み目のこまかいネットをかけていたのですが体長2mm前後のアオムシコバチたちは容易にネットの編み目をくぐり抜けて侵入したとおもわれます。
蛹には一カ所から3カ所の脱出孔を開け、そこから次々と羽化したアオムシコバチが出てきます。

矢印が脱出孔。
出てくるアオムシコバチの数を考えると脱出孔の数が意外と少ないことは興味深く思われます。






慣れると寄生された蛹が容易に区別できるようになります。

右の一個のみ正常の蛹。左二個はアオムシコバチ寄生蛹。

4個とも寄生された蛹。
寄生された蛹はまだ羽化にはやや早いのに体節の隙間が広がってむくんだようになり色調もやや濃くなってきます。

羽化して蛹から脱出し交尾も終わったアオムシコバチは漸次飛びはじめます。

蝶の飼育をもっぱら行っている私としては彼らは恐るべき敵です。
小型タッパに寄生された蛹を入れ羽化脱出するアオムシコバチは全てタッパのなかに閉じこめて放置し、おくたばりになってもらうことにしました。





おびただしいアオムシコバチの死骸。
自然界ではアオムシコバチは蝶たちの発生数を微妙にコントロールする重要な役割をになっている可能性がありますが、蝶の飼育が好きな私の前には現れてほしくない。
アオムシコバチは前蛹から蛹化した瞬間を最も好んで卵を産み付けるのでこの時期よりやや早く幼虫をとりこめば寄生を免れることが出来ると考えられます。
ただ、実は袋かけ飼育は他にも危険が一杯で、最近は袋かけ飼育はあまり行っていません。

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