大きな獲物を飲み込み動きが鈍くなり捕獲されたアマゾンの大蛇オオアナコンダ。
私が蝶の採集に通っていた南米ペルー、アンデスアマゾン。アマゾン川の支流の港町、プエルトオコパの食堂で現地の新聞の切り抜きを発見し、気になって撮影したものです。このオオアナコンダは、相当大きな獲物を飲み込んだようで動きが取れなくなったところを捕獲され、トラックの荷台に乗せられてきたようです。全長7-8m 程度でアナコンダとしては普通の大きさのようです。
アナコンダについてはアマゾンの怖い大きな蛇といった知識しかなかったのでネットレベルで申し訳ありませんが少し勉強して、にわかアナコンダ博士になりました。
Eunectes murinus Green Anaconda オオアナコンダ
南米アマゾンの大蛇として知られるアナコンダは水棲といっていいほど水を好む。浅瀬で待ち伏せによる狩りを行い、瞬時に巻き付いて獲物を長い体で絞め殺し、大型の獲物はゆっくり時間をかけて頭から飲み込む。全長10mを越える報告もあるが、これまで学術的に確認されたアナコンダの最大長は9m。長さに比し体重は重くて250Kgにもなり、 胴の直径30cm以上になるという。
北海道での鹿を飲み込んだ大イトウ伝説と同じく、学術的な物証や写真などはないがアマゾンでは巨大アナコンダ伝説が古くからいくつもあるらしい。なんと50mもの巨大アナコンダの話や1949年にブラジル国境警備隊が500発の弾丸を打ち込んで仕留めたという全長55m のアナコンダなどいかにも本当くさい話が現地では広く信じられている。
アナコンダの仲間にはこのほか 以下の2種が知られる。
Eunectes notaeus Yellow Anaconda キイロアナコンダ。
比較的小さく最大でも体長は3m。ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジル西部およびアルゼンチン北東部に分布する。小さいがオオアナコンダより気が荒い。
Eunectes deschauenseei Dark-Spotted or Deschauense's Anaconda
ブラジル北西部で発見された、まだあまりよく知られていない種。
さて、このアナコンダが飲み込んでいたものは?
トラックで運ばれてきたアナコンダの腹部を裂いてみたら、行方不明になっていた17才のハンターが出てきたという新聞記事のようでした。この若いハンターまだ呑み込まれたばかりのようでほとんど消化されてはいないようです。
もっと生々しい写真がありますが非特定多数の方も見るブログなので掲載は控えます。
一般的に大きな獲物を飲み込んだアナコンダは、ゆっくり数週間かけて消化するとされます。この写真を見て私はブルってしまい、決して水辺には近ずかないようにしようと決心した次第です。
ちなみに新聞記事に女の子と一緒に写っている蛇は同じく南米に棲むボアコンストリクターです。この蛇は最大でも4mほど、性格は温和でキイロアナコンダと同様、愛好家が飼育することも多い蛇です。大きさからして人間を呑むことは無理です。なにか比較対象として掲載したのかも知れませんが、今回のアナコンダ事件とは関係なさそうです。
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