北海道昆虫同好会ブログ

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壮大な屏風岩にジョウザンシジミ新産地発見

2020-07-06 19:45:53 | ジョウザンシジミ
壮大な屏風岩にジョウザンシジミ新産地発見



2020-5-16 (土) 晴れ




この日、かみさん、孫長男君と3人で北見市近郊の山へ山菜採りにでかけた折りのこと。


この屏風のようにそびえ立つ高さ数十mの岩ガケが300m ほどにわたって見られる壮観な場所があり、私は何十年も昔からきっとジョウザンシジミがいるぞと確信していた。



しかしほぼ垂直に近い岩ガケで登ることなど不可能、おまけにガケまでのアプローチは灌木・ササがびっしりと密生し、これまで数度チャレンジしたがそのたびに途中で力尽きてあきらめ撤退している。
  



この日、山菜採りの途中、このガケの前で昼食をとることになった。




ガケの手前の灌木帯をみると、いかにも早春の光景で草木の葉が出ていないためかなり見通しが良くなっている。




今日はこれまでと違ってかなり見通しがよいためガケに到達できそうなルートはすぐに判別でき、私はネットを持ってまっすぐガケに向かった。




近寄ってみたら、やはり思っていたほど甘いルートでは無かったが悪戦苦闘の末、はあはあゼイゼイしながらやっとの思いでガケにとりつくことができて、さらに出来るだけ高いところへと登ってみた。






意外なことにエゾキリンソウがとても少なくキジムシロの黄色い花のほうが目立つ。


エゾキリンソウは少ない。




キジムシロ。








これはジョウザンシジミの環境ではないかも.......と思い始めたら、日溜まりにチラチラ飛ぶ小型のシジミチョウが2匹。



ああ。やっぱりいたかと、長年のおもいがかなってとても感慨深い一瞬であったがすぐに蝶を見失ってしまった。




がっかりしたが、しばらく周囲をさがして10分後に日溜まりにもどるとまた2匹がチラチラ飛んでいた。




てばやく1匹をネット、やや汚損したなんの変哲もない小型のジョウザンシジミ♂。






もう1匹は慎重に近づき撮影したが羽根の先端、やや羽化失敗個体♂であった。この♂はやがて視野から消えてしまった。




足場がとても悪いガケで、これ以上追うことはできない。





そのほかに蝶は見られず、結局ここがいかにも壮大なガケであるのだがジョウザンシジミはわずかに棲息しているに過ぎないような印象を受けた。




♀がいれば採卵飼育してみようと思っていたが、ややその気は失せてしまった。





やっとの思いでガケを降りて灌木帯を突破して車にもどったらヘロヘロに疲れてしまった。





来年でも本格的にこのガケを調査して攻めてみようかどうか、ちょっと思案のしどころです。





あんた、なにやってんの、昼ご飯なくなるよ。
  
  







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