北海道昆虫同好会ブログ

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モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキ  Euphydryas aurinea in  Mongol.

2023-02-16 15:31:03 | 採集記・旅行・写真

 

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モンゴルのチョウセンヒョウモンモドキ  Euphydryas aurinea in  Mongol.

 

 

分布:  チョウセンヒョウモンモドキ Euphydryas aurinea  Rottemburg  , 1775   は ヨロッパでは広く分布するが各地で絶滅が危惧されている。

 

 

 

中央アジアからシベリアにかけては記録はあるが詳細は不明。

 

 

 

 

旧満州から朝鮮北部の記録は本種の和名の元になっていると思う。モンゴルでは モンゴル中央~北東部にかけて散在的に産地が見られるが、モンゴル中央部の大平原の中に忽然とそびえる岩山のTola山ではしばしば多数個体が発生する。

 

 

 

 

生態など:  乾燥気味で瓦礫や小石の多い草丈の低い草地に発生する。

 

 

 

Tola山では6月中旬が盛期で汚損個体は7月中旬まで見られる。

チョウセンヒョウモンモドキの多産する Tola 山を目指す かみさんです。

 

 

 

同時期におびただしい数のハイラルベニヒカゲも発生する。Tola山では中腹から裾野にかけての草地に発生し低く滑空してすぐ止まる。長距離は飛ばず発生地を遠く離れることはない。 

 

Tola山付近は鋭く割れた小さな岩が地面を覆いジープで侵入するとすぐタイヤが切れてバーストするので遠くにジープを止めてしばらく歩いて発生地に到達する。 

 

 

 

 

この蝶の食草としてはヨーロッパではマツムシ草科、オオバコ科、ゴマノハグサ科、スイカズラ科、リンドウ科など多岐にわたる植物が報告され雑食性のようだがモンゴルでの食草はまだ確認していない。

 

 

 

 

 

個体変異など:  今回、1995-6-15  Tola山の採集個体を提示したが 新鮮個体でみる限り 翅形、斑紋の変異は同一産地内でも著しい。したがって、本種には実に多くの亜種は記載されているものの、モンゴル産がどれに相当するのかは外見だけでは不可能。ただ、飛び古した個体ではどれも同じに見えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

4枚の生態写真は全て吉田嘉男氏撮影。

 

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