モンゴルのアムールヒョウモン ( Clossiana toritonia )
小型のヒョウモン類が多いモンゴル産 Clossiana属の中ではとりわけ大きくて見事なヒョウモンです。
モンゴルにおいては ウランバートル近郊の Terelji で採集されているがそれ以外では稀。
有名なTerelji のカメ岩。
私は Terelji 以外では北部フブスグル湖近くの高山帯で採集したことがあるのみです。
モンゴル全域における分布調査は未だ不十分です。
Tereljiでは小川沿いの小道でよく見かけましたが、飛翔は力強くスピードがあり、採集しにくい蝶でした。
年1化で6月に出現し始め汚損個体は7月中旬まで見られる。山頂やガレキの斜面に集まることがある。
Terelji の初夏の風景。
ロシアにおける食草は ユキノシタ科の Saxifraga bronchialis。モンゴルにおける幼生期の情報は今のところ知見なし。
朝日純一氏は「サハリン島特産亜種」としてアムールヒョウモン=ユキノシタヒョウモンClossiana tritonia (ssp. galinae)を新たに記載予定というがモンゴル産に比べると暗化傾向が顕著。
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