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朝日純一さんから極東ロシア・ウスリーの最新情報をいただきました。サハリンの蝶相の完全解明は朝日さんのライフワークですが、サハリンにウスバキチョウがいると確信しておられるようでまさに壮大なロマンを感じます。今回は、手始めにウスリーではどんな環境にウスバキチョウが生息するのかを知るのが目的の採集行であったもようです。
朝日純一、極東ロシア・ウスリー、ウスバキチョウ採集紀行
私のこの夏の初めての極東ロシア・ウスリー行の様子をお知らせしたいと思います。
行程は、7月19日出発28日帰国の全10日(中8日間)でした。
2015年7月ウスリー・ツアー日程
19 (Sun) Tokyo (Narita) to Vladivostok; and Vladivostok to Dal'negorsk (470km)
20 (Mon) Dal'negorsk [Taiga vill.]
21 (Tue) Dal'negorsk [Taiga vill.] (Dal'negorsk Hotel)
22 (Wed) Dal'negorsk [Taiga vill.] (Dal'negorsk Hotel)
23 (Thu) Dal'negorsk to Topolyovaya (Mountain Lodge)
24 (Fri) Topolyovaya (Mountain Lodge)
25 (Sat) Topolyovaya; then Topo to Anisimovka (Ussuri Lodge)
26 (Sun) Anisimovka (Ussuri Lodge)
27 (Mon) Anisimovka (Ussuri Lodge)
28 (Tue) Anisimovka to Vladivostok Airport for return home to Tokyo/Narita.
19日晩にVladivostok空港に着くや、ロシア人のガイドの迎えを受け、そのまま470Km東方のエンカイウスバキParnassius eversmanni mauiの産地近くの町Dal’negorsk(ダリネゴルスク)まで一気に移動し(20日午前3時ホテル到着)、翌朝から街の15Km西方の標高634mのウスバキのポイントに3日間通う予定から始め、そこからVladivostokの方向に少しづつ戻ってくる行程を組みました.
現地滞在中はほぼぶっ通しで好天に恵まれ、移動日を含めて中8日間一日も採集できなかった日がなく、また手配をお願いした2人のロシア人のガイドが何から何までケアが行き届いて快適そのもので、4人の参加者に怪我も病気もなく、満足度100%の素晴らしいツアーになりました.
今回のメイン・ターゲットのエンカイウスバキは4年振りの大当たり年とかで、私もダリネゴルスク滞在3日間で50頭超という望外の好果に浴することができました(同時にオオアカボシウスバも30頭超)。昨年Citrina通信と双書で発表した「ウスバキ秘話」で検討したチョウセンウスバキssp.sasaiの記載文の中で、Otto Bang-Haasが比較材料としたssp.mauiへのアクセスをこんなにも満喫することができ、正に感無量でした(^0^)/
私はサハリンでのウスバキ発見を諦めていないので、いったいどんなところに(サハリンに棲息するとすればその個体群に一番近い姿であろう)ssp.mauiのhostであるカラフトオオケマンCorydalis giganteaが生育していて、また彼らはどんなふうに飛翔するのかを実体験することが今回の一番の目的でしたが、存分に味わい、その印象を全身に焼き付けることが叶いました。
ガイドの話では、今年はウスバキの豊作年に当ったものの、他の蝶は異様に少ない(例えばモンゴリナラ林でゼフがほとんどいないし、例年林道各所で吸水集団を形成していると言われるミヤマカラスアゲハ、ナミアゲハもほとんどいなかった。さらにベニ、クモマベニのエレビア類が皆無)とのコメントでしたが、私にとっての初めてのウスリーの大自然の多様性が提供する蝶の種類と数の多さに圧倒されてきました。仮の話、サハリンを訪問する前にウスリーに出向いていたならば、今のサハリン・フリークの私は多分この世に存在しなかったでしょう.
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朝日純一さんから極東ロシア・ウスリーの最新情報をいただきました。サハリンの蝶相の完全解明は朝日さんのライフワークですが、サハリンにウスバキチョウがいると確信しておられるようでまさに壮大なロマンを感じます。今回は、手始めにウスリーではどんな環境にウスバキチョウが生息するのかを知るのが目的の採集行であったもようです。
朝日純一、極東ロシア・ウスリー、ウスバキチョウ採集紀行
私のこの夏の初めての極東ロシア・ウスリー行の様子をお知らせしたいと思います。
行程は、7月19日出発28日帰国の全10日(中8日間)でした。
2015年7月ウスリー・ツアー日程
19 (Sun) Tokyo (Narita) to Vladivostok; and Vladivostok to Dal'negorsk (470km)
20 (Mon) Dal'negorsk [Taiga vill.]
21 (Tue) Dal'negorsk [Taiga vill.] (Dal'negorsk Hotel)
22 (Wed) Dal'negorsk [Taiga vill.] (Dal'negorsk Hotel)
23 (Thu) Dal'negorsk to Topolyovaya (Mountain Lodge)
24 (Fri) Topolyovaya (Mountain Lodge)
25 (Sat) Topolyovaya; then Topo to Anisimovka (Ussuri Lodge)
26 (Sun) Anisimovka (Ussuri Lodge)
27 (Mon) Anisimovka (Ussuri Lodge)
28 (Tue) Anisimovka to Vladivostok Airport for return home to Tokyo/Narita.
19日晩にVladivostok空港に着くや、ロシア人のガイドの迎えを受け、そのまま470Km東方のエンカイウスバキParnassius eversmanni mauiの産地近くの町Dal’negorsk(ダリネゴルスク)まで一気に移動し(20日午前3時ホテル到着)、翌朝から街の15Km西方の標高634mのウスバキのポイントに3日間通う予定から始め、そこからVladivostokの方向に少しづつ戻ってくる行程を組みました.
現地滞在中はほぼぶっ通しで好天に恵まれ、移動日を含めて中8日間一日も採集できなかった日がなく、また手配をお願いした2人のロシア人のガイドが何から何までケアが行き届いて快適そのもので、4人の参加者に怪我も病気もなく、満足度100%の素晴らしいツアーになりました.
今回のメイン・ターゲットのエンカイウスバキは4年振りの大当たり年とかで、私もダリネゴルスク滞在3日間で50頭超という望外の好果に浴することができました(同時にオオアカボシウスバも30頭超)。昨年Citrina通信と双書で発表した「ウスバキ秘話」で検討したチョウセンウスバキssp.sasaiの記載文の中で、Otto Bang-Haasが比較材料としたssp.mauiへのアクセスをこんなにも満喫することができ、正に感無量でした(^0^)/
私はサハリンでのウスバキ発見を諦めていないので、いったいどんなところに(サハリンに棲息するとすればその個体群に一番近い姿であろう)ssp.mauiのhostであるカラフトオオケマンCorydalis giganteaが生育していて、また彼らはどんなふうに飛翔するのかを実体験することが今回の一番の目的でしたが、存分に味わい、その印象を全身に焼き付けることが叶いました。
ガイドの話では、今年はウスバキの豊作年に当ったものの、他の蝶は異様に少ない(例えばモンゴリナラ林でゼフがほとんどいないし、例年林道各所で吸水集団を形成していると言われるミヤマカラスアゲハ、ナミアゲハもほとんどいなかった。さらにベニ、クモマベニのエレビア類が皆無)とのコメントでしたが、私にとっての初めてのウスリーの大自然の多様性が提供する蝶の種類と数の多さに圧倒されてきました。仮の話、サハリンを訪問する前にウスリーに出向いていたならば、今のサハリン・フリークの私は多分この世に存在しなかったでしょう.
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