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白い妖精
2013-8-4 晴れ
十勝のヒメシロチョウ撮影ならず、エゾヒメシロチョウ夏型撮影。
北海道ではエゾヒメシロチョウ Leptidea morsei Fenton は各地に稀ではないが、ヒメシロチョウ Leptidea amurensis Menetories は少なく局所的な発生地が知られるに過ぎない。
この日は十勝地方に局所的にみられるヒメシロチョウを観察に出かけた。
発生地はヒメシロチョウの食草ツルフジバカマとクサフジが混生している河川敷の草地。道東ではツルフジバカマの群落そのものが極めて稀なので、それを食草とするヒメシロチョウが少ない所以である。
ヒメシロチョウの食草ツルフジバカマ。
エゾヒメシロチョウの食草クサフジ。
結果的にこの日はヒメシロチョウは発見できず、F氏がエゾヒメシロチョウ3♀♀採集 私が エゾヒメシロ4♀♀ 観察 2♀♀撮影。
エゾヒメシロチョウは産卵行動にはいっていてなかなか止まらずクサフジに産卵するときが唯一の撮影チャンス。
一方、羽化してまもない♀は良く止まり激写できたが他の個体は、ほとんどとまらず撮影は困難をきわめた。
展翅乾燥標本と異なり生きているエゾヒメシロチョウはとてもみずみずしく美しくみえた。ふわふわ、ゆっくり飛ぶ様は、デジカメ液晶画面内では、まさに白い妖精に見える。
エゾヒメシロチョウの産卵。
現地の蝶愛好家に電話して聞くと 今年はヒメシロチョウは少ないうえに10日ほど前に発生がほぼ終わったとのことで残念であった。
交尾中のモンシロチョウペア。
北海道では ひとしきり攻撃的外来種オオモンシロチョウに圧倒され在来種モンシロチョウは激減したが
最近、明らかにオオモンシロチョウが減り始め、モンシロチョウが復活しつつある。この現象は 外来種侵入、在来種激減、その後侵入してきた外来種が何らかの要因で消え始め在来種の世界がもどるといった興味深い現象の例である。 ところで、在来種とされるモンシロチョウが、もしかすると実は、はるか昔大陸から渡来した侵入種ではなかったのかといった推測もあり、蝶好きたちの議論はつきない。
真夏の蝶、ジャノメチョウ。
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