今週は楽しいオリエンテーションだったのですが、その一環で皆でCivil Actionという映画を観ました(以下ネタばれ注意)。
傑作です、これは。といっても私が環境系法律屋である点から大幅に割り引いてほしいのですが、ジョン・トラボルタが敏腕弁護士として、最初は金にならねぇ~と乗り気じゃなかった水質汚染事案に深入りしていく様子が描かれています。深入りし過ぎてローファームは潰れてしまって、訴訟も相当入り口的な論点(到達の因果関係です、日本風に言うと)で負けてしまい・・・最後はEPAが多分CERCLA上のClean Upを求めて違う訴訟を起こして・・・というビタースイートな過程がコミカルながらシリアスに描かれる。金も時間もかかるし、勝つ可能性は小さいという環境裁判を実に巧みに描いていて、コミカルな場面でも笑えない私
ちなみに元々小説が有名になったようなのですが、実話が元になっていて、その判決も読みました(Anderson v. Beatrice Foods Co., 900 F.2d 388 (1st Cir. 1990))。こりゃぁ~大変だったなぁというのが感想で、当たり前ですけどもっといろんな論点があったのですね。原告敗訴の結論は正しかったように思いますが、何のための法律・訴訟・法律家なのか、何が足りなかったのか、いろいろ考えさせられる作品でした。
傑作です、これは。といっても私が環境系法律屋である点から大幅に割り引いてほしいのですが、ジョン・トラボルタが敏腕弁護士として、最初は金にならねぇ~と乗り気じゃなかった水質汚染事案に深入りしていく様子が描かれています。深入りし過ぎてローファームは潰れてしまって、訴訟も相当入り口的な論点(到達の因果関係です、日本風に言うと)で負けてしまい・・・最後はEPAが多分CERCLA上のClean Upを求めて違う訴訟を起こして・・・というビタースイートな過程がコミカルながらシリアスに描かれる。金も時間もかかるし、勝つ可能性は小さいという環境裁判を実に巧みに描いていて、コミカルな場面でも笑えない私
ちなみに元々小説が有名になったようなのですが、実話が元になっていて、その判決も読みました(Anderson v. Beatrice Foods Co., 900 F.2d 388 (1st Cir. 1990))。こりゃぁ~大変だったなぁというのが感想で、当たり前ですけどもっといろんな論点があったのですね。原告敗訴の結論は正しかったように思いますが、何のための法律・訴訟・法律家なのか、何が足りなかったのか、いろいろ考えさせられる作品でした。
それにしても、
>勝てないという結論がむしろ法律論としては正しいと思えてしまう
難しいんでしょうね。大企業や国を相手にするのって。
そのへん全然詳しくないのですが…
とにかく、がんばってくださーい!(←何を?)
多分ジョン・トラボルタがジュリア・ロバーツと違うのは(俳優名ですみません)、弁護士かどうかという点もそうですが、最後まで彼自身は成功しないところで、そのせいでA Civil Actionは「映画」としてはスカッとしないんでしょうが、何というか、1人のジュリア・ロバーツにはこういう100人のジョン・トラボルタがいるような気もするんですね。。。しかも勝てないという結論がむしろ法律論としては正しいと思えてしまう皮肉さもあって、この映画強烈なシンパシーを覚えたのでした。
環境がご専門のそらまめさんなら、当然きっちり抑えられてるとは思いますが、念のためお知らせ…
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/erinbrockovich/
こちらも実話を元に作られた映画なんですが、環境&訴訟といえば、日本でも水俣病とかなんとかとか色々ありますが(←詳しくないのがバレバレ)アメリカのはさすがに規模が違うわ~と驚きました。
ところでこの映画には、主人公(本人)が、レストランのウエイトレス役としてエキストラで出てきます。
だから何ってわけではありませんが…(^_^;)