続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

シンプルに捉えること

2009年07月16日 | 極意探求
物事は、単純に、シンプルに捉えることがとても大切である。自然は一見すると多種多様であるが、その本質はゆっくりと変化し続ける川の流れに等しい。

本質を捉えることで、物事をシンプルに捉えることができる。

弓もそうである。多くの場合、枝葉ばかりを気にして、複雑怪奇な世界に入り込むのを好む傾向があるが(私自身の自戒も含め)、これは正しい研究の姿勢とはいえない。

むしろ、枝葉の裏側にある、一本の軸(本質)は何か?それを捉えたい、という一心で研究し、稽古することが大事だと思う。

そういう意味で、弓道の本質は、限りなく深い詰合いであり、そこから生まれる最深の会であり、身体での伸合い(発勁)である。

それが実現したとき、弓と矢と射手が一体となり、まるで木の葉から滑り落ちる一滴の雨水の如く、自然のままに離れが生じる。

ただそれだけのことだ。