それでは具体的な伸合いの方法について考えてみよう。
これまでの話で、伸合いは手先を伸ばすことではなく、引き分ける(下ろしてくる)力を背中に連動させ、縦線を効かせつつ胸を開いていくことだということを説明した。
これは動作として、とても重要な流れであるので、ぜひ何度も稽古を繰り返してほしい。
実は、もう一つ重要な点がある。それは「圧」を逃がさないということだ。これは動作というよりは、完全に内側の世界、感覚の世界の話である。
逃がさないというより、むしろ「圧」を高めていくといった方がよいかもしれない。いずれにしろ、大三から会、会から離れにかけて、一寸たりとも「圧」を逃がしてはならない。
「圧」を逃がさないようにするにはどうすればよいだろうか。
まず、常に「圧」に意識を向け、それを感じている(モニターしている)ことが重要である。これは当然のことで、「圧」が感じられなければ、それが抜けてもわからないからだ。
そして、もう一つ。動作をとめない、ということである。つまり、背中と縦線の効かせによる胸の開き、肩の落とし、これを残身に永遠と向けて続けていく、ということだ。
これは以外にできていない人が多い。初心者であれば手先の伸びが限界に来ることにより、伸びが止まってしまうこともあるだろうが、中上段者であっても、会に入るとぴたりと伸びが止まってしまう人を多く見る。
動作にばかり意識が向けられると、こうなることが多い。なぜなら、動作としては会で完全に止まったように見えるからだ。
しかし、実際には伸び続けている。それが手の内に蓄えられる「圧」の高まりとして表現されるのである。
会に入ったら、この「圧」にこそ意識を向け、離れが発動するまで「圧」を高めていくことが重要である。
これまでの話で、伸合いは手先を伸ばすことではなく、引き分ける(下ろしてくる)力を背中に連動させ、縦線を効かせつつ胸を開いていくことだということを説明した。
これは動作として、とても重要な流れであるので、ぜひ何度も稽古を繰り返してほしい。
実は、もう一つ重要な点がある。それは「圧」を逃がさないということだ。これは動作というよりは、完全に内側の世界、感覚の世界の話である。
逃がさないというより、むしろ「圧」を高めていくといった方がよいかもしれない。いずれにしろ、大三から会、会から離れにかけて、一寸たりとも「圧」を逃がしてはならない。
「圧」を逃がさないようにするにはどうすればよいだろうか。
まず、常に「圧」に意識を向け、それを感じている(モニターしている)ことが重要である。これは当然のことで、「圧」が感じられなければ、それが抜けてもわからないからだ。
そして、もう一つ。動作をとめない、ということである。つまり、背中と縦線の効かせによる胸の開き、肩の落とし、これを残身に永遠と向けて続けていく、ということだ。
これは以外にできていない人が多い。初心者であれば手先の伸びが限界に来ることにより、伸びが止まってしまうこともあるだろうが、中上段者であっても、会に入るとぴたりと伸びが止まってしまう人を多く見る。
動作にばかり意識が向けられると、こうなることが多い。なぜなら、動作としては会で完全に止まったように見えるからだ。
しかし、実際には伸び続けている。それが手の内に蓄えられる「圧」の高まりとして表現されるのである。
会に入ったら、この「圧」にこそ意識を向け、離れが発動するまで「圧」を高めていくことが重要である。