マダコ釣りをあきらめて、山梨の里山へオオムラサキの採集に行ってきました。
昨年より11日遅い蝶行ですので、秘蔵のポイントに到着するとすでに上空をたくさんのオオムラサキが舞っています。でも高いところを飛んでいるオオムラサキは飛翔力が強いので、捕虫網ではなかなか捕まえることはできません。指をくわえているだけです。
でも水場に行くと羽化したてのフレッシュな固体が吸水しています。
さらに奥へ行くとクヌギの大木のまわりに数頭が舞っています。その中の1頭が止まった辺りをよく見ると、数頭が止まっています。胸が躍りました。これこそオオムラサキ本来の姿です。
さらに進むとビックリ。20頭ものオオムラサキが樹液に群がり、クワガタやカナブンも一緒になって夢中になっています。
石垣にも10頭ほどが群れていました。ここは足場がよいので、フレッシュな個体を選んでは手で掴み、数頭を標本用に採集しました。捕虫網を振り回して捕まえた個体は傷んでいるもばかりでしたので、すべて逃がしてやりました。
翅を開いた状態で撮影したかったのですが、なかなかうまくいきませんね。
夢中になって樹液を吸っている群れを一網打尽にしたところ、ドサドサとネットの中に落ちてきます。次の瞬間、ネットを大きくあおってその一番奥にオオムラサキが入るよう振り切り、その中をチェックしました。なんと一度に12頭ものオオムラサキを捉えることができましたが、そのほとんどが傷んでいるため、ほとんどを逃がしてやりました。結果的にメスは1頭だけでした。
後日写真を増強し、レポートも書き加えようと思っています。