みよしブログ

沖釣り大物集団舳会主宰、タハラッチのブログ。
舳会サイトはhttp://miyoshi344.sakura.ne.jp

ベニヒカゲとアサギマダラ10.8.28

2010-08-29 22:23:54 | インポート

昔、およそ半世紀ほど前の山の湿地のお花畑ではこの時季、さまざまな草花が咲き乱れ、クジャクチョウ、ウラギンヒョウモン、スジボソヤマキ、サカハチチョウ、キベリタテハ、エルタテハなどたくさんの種類のチョウが飛び交っていました。中でもすごかったのがベニヒカゲ。花々だけではなく道端のいたるところにとまっていて、気をつけないと踏んづけるほど。乱舞していたのです。

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そんな思い出の名残を見たいと思い、上越の山へ行ってきました。目指したのは某スキー場。少し傾斜はありますが、草原のお花畑の雰囲気は持っています。白、黄色、ピンク、紫色などの花々もあちらこちらに咲いています。駐車場からスキー場へのアプローチにはモンシロチョウやモンキチョウが飛び交っています。

急な斜面を登っていくうちに少しずつチョウの住処に近付いているような気持ちになりました。ウラギンヒョウモンが元気よく飛び回っています。色褪せて、ヨタヨタ飛んでいるものは簡単に採ることができますが、色鮮やかな固体はとても敏捷。うまくタイミングを計ってネットを振らないと空振りです。

ターゲットのベニヒカゲはなかなか見つかりません。時おり風に乗ってアサギマダラが飛んできますが、まったく手が届かない上空を滑空しているだけ。次第に気持ちが沈んできました。やがて相棒が「いたぞ」と叫んでネットを振りました。

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待望のベニヒカゲです。日差しが弱いせいか、すでに時季を逸してしまったせいか判りませんが、飛翔力が弱く、葉の影などに止まっているようです。ネットの柄を少し荒っぽく動かして、花が咲いているところを集中的に探ってみます。でも簡単には見つかりません。

それでも飽きずに探し回ると、ときどき足元からベニヒカゲが飛び出し、赤茶色の塊となって飛んで行きます。翅が破損している固体は飛び出したもののとても弱々しく、すぐに草に止まってしまう状態。もう終期なのでしょう。相棒は何頭かを三角紙に収めたようですが、タハラッチはすべてリリース。半世紀ぶりに見る生きたベニヒカゲの姿に満足していました。

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遠くで轟いていた雷が近付いてくる気配。終了することにして山を下り始めました。するとまたベニヒカゲがチラホラ飛び出してきます。これに交じって、アサギマダラが射程圏に近付いてきました。相棒がネットをたくみに振ってゲット。圧殺しないで三角紙に収めました。

ほかのチョウとは違ってアサギマダラには鱗粉がありません。このまま持ち帰れば生きたアサギマダラをカミさんや孫たちに見せることができます。タハラッチも1頭を採集し、この2頭だけを持ち帰ることにしました。

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相棒が推奨するてんこ盛りの山菜○○○蕎麦をいただき、掛け流しの温泉に使って帰宅。持ち帰ったアサギマダラは出窓を網戸にしてカーテンを引いた中に放し、しばらく鑑賞した後で放してやりました。数千kmもの渡りをするチョウですから、きっと元気に生きてくれると信じて・・・。

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チョウのシーズンはそろそろ終期です。今年は何度かチョウ採りに出かけましたが、なかなかタイミングがあいません。来シーズンは、念願のギフチョウを皮切りに、少し望みを高く持って、クモマツマキチョウ、オオムラサキ、オオイチモンジ、キベリタテハ、スミナガシなどの生きた個体を間近で見たいなと思っています。