マダコ釣りをあきらめて、山梨の里山へオオムラサキの採集に行ってきました。
昨年より11日遅い蝶行ですので、秘蔵のポイントに到着するとすでに上空をたくさんのオオムラサキが舞っています。でも高いところを飛んでいるオオムラサキは飛翔力が強いので、捕虫網ではなかなか捕まえることはできません。指をくわえているだけです。
でも水場に行くと羽化したてのフレッシュな固体が吸水しています。
さらに奥へ行くとクヌギの大木のまわりに数頭が舞っています。その中の1頭が止まった辺りをよく見ると、数頭が止まっています。胸が躍りました。これこそオオムラサキ本来の姿です。
さらに進むとビックリ。20頭ものオオムラサキが樹液に群がり、クワガタやカナブンも一緒になって夢中になっています。
石垣にも10頭ほどが群れていました。ここは足場がよいので、フレッシュな個体を選んでは手で掴み、数頭を標本用に採集しました。捕虫網を振り回して捕まえた個体は傷んでいるもばかりでしたので、すべて逃がしてやりました。
翅を開いた状態で撮影したかったのですが、なかなかうまくいきませんね。
夢中になって樹液を吸っている群れを一網打尽にしたところ、ドサドサとネットの中に落ちてきます。次の瞬間、ネットを大きくあおってその一番奥にオオムラサキが入るよう振り切り、その中をチェックしました。なんと一度に12頭ものオオムラサキを捉えることができましたが、そのほとんどが傷んでいるため、ほとんどを逃がしてやりました。結果的にメスは1頭だけでした。
後日写真を増強し、レポートも書き加えようと思っています。
昨年の暮れ、友人と一緒に40数頭の幼虫を採集し、先日まで彼が育ててくれていました。
タハラッチは頻繁に釣行を繰り返していますので、生き物を世話するなんてとてもできません。昨シーズンも彼が育ててくれた蛹をいただき、それを羽化させて楽しんでいました。
ところが今季はそうはいきません。友人が1ヶ月近くも海外へ出かけてしまうので、アラスカツアーから帰国した6月25日、引き取ってきたのです。
暮れに採った40数頭の内の半数をほかの人に譲ったとのことでしたが、タハラッチが引き取りにいくと、わずか2頭しか生き残っていません。大事に持ち帰って頻繁にエノキの葉を取り替えながら早く蛹になれとせかしながら育てたのです。
でも親の心、子知らずというのでしょうか、平戸へ出発する9日になってもまだ蛹にはなってくれません。例年でしたら10日ごろにはおおむね、羽化をして成虫になっているはずだったのですが・・・。
運を天に任せて平戸へ出発すると間もなく、1頭は蛹になったとのこと。でももう1頭は茂みの中で見当たらないとのこと。帰宅してチェックしました。
きれいな色ですね。さかさまになって吊り下がっているのですが、 羽の部分が黒ずんでくると羽化は間近です。早く成虫になって欲しいですね。
こちらはまだ幼虫のままですが、ずんぐりむっくりの肥満型。たぶんメスでしょう。早く蛹になってくれないと、エサの交換が欠かせません。
うまく我が家で羽化してくれたらこの続きは、みごとな成虫のオオムラサキの写真を飾ることができると思います。ただしもう1頭が早めに蛹化してくれたら、蛹2頭を孫にあげてしまうかもしれません。
昨年の暮れ、友人と一緒に40尾以上のオオムラサキの幼虫を採集し、先日まで彼が飼育していました。いろいろなことがあったようで最終的に残った幼虫はわずかになっていました。
アラスカツアーから帰国した当日、引き取りに行きました。というのもその3日後、彼は海外への採集ツアーに旅立つことになっていたので、その後の飼育をタハラッチが担当する手はずになっていたのです。
エノキの葉の敷き詰められた容器の中には幼虫が4尾入っていましたが、その中の2尾は硬直していて、すでに死んでいます。虎の子の2尾だけ引き取ってきました。
我が家の近くの散歩コースにはエノキがたくさんあります。ほんの少しだけ枝を切ってきて、ペットボトルに挿して活けこみ、その葉の上に幼虫を乗せました。
飼育箱はありあわせの樹脂版を丸めて筒状にして立て、その中にペットボトルに生けたエノキを入れて、全体を捕虫網のネットで覆います。これなら管理も簡単ですし、見たければいつでもネットを外すだけでOK。ペットボトルの奥深くまで枝を挿し込んであるので、葉も枯れずに長持ちしています。大成功です。
我が家に引き取ってからはときどき、バリバリと音を立てながらエノキの葉を食べていて糞も大量に出しています。でももう7月4日、長坂のオオムラサキセンターではとっくに羽化しているというのにまだ前蛹にもなっていません。蛹になれば孫に渡して羽化を見させてあげようと思っているのですが、その日が待ち遠しいですね。