みよしブログ

沖釣り大物集団舳会主宰、タハラッチのブログ。
舳会サイトはhttp://miyoshi344.sakura.ne.jp

初めてのトラ・78歳の手習い23.4.16

2023-04-16 21:50:50 | 釣魚料理


ショウサイフグは今までにさんざっぱら釣りましたが、トラを専門に狙うのは初めて。78歳にしての手習いはうまくいきました。

釣ったトラフグはすべて、船宿の、フグ調理師免許を持ったスタッフがさばいてくれました。
身、白子、ヒレをきれいにしてくれて、素人が料理しても大丈夫というところまでやってそれぞれをビニール袋に入れて手渡してくれました。
残念だったのは皮。トラの皮は3枚あって、いずれも湯引きしてから細切りにして食べるのが大好きなんですが、未経験者には渡せないとのこと。食べたかったなぁ。


まずは焼きフグ。水っ気を拭き取ったら軽く振り塩して7分くらい焼きます。焼き目が香ばしくて、さすがトラですね。


お次は白子を湯通しし、刻んだら小葱と紅葉おろしを乗せてポン酢しょうゆ。口に入れたらトロっとして、こいつぁはたンまらなくゥンメーですね。


白子の食べ方はもう一つ、しっかり水っ気を拭き取ったら適当なサイズに切り分け、軽く塩を振って5、6分焼き上げました。ポン酢しょうゆ和えとはひと味異なり、こちらもとけるような味わいが堪えられません。


いよいよてっちり。鍋に水を張り、昆布を入れてぶつ切りした中落ちを煮て出汁を取ります。
昆布は取りだしても、中落ちはそのまま。小骨がないので、中骨にくっついている身もおいしく食べられます。煮立ったら野菜、豆腐、しらたきなどを入れ、ぶつ切りにしたトラの身も入れてもうひと煮立ち。細かく切った小葱と大根おろし、紅葉おろしを咥えたポン酢しょう油が抜群の味わいを醸し出してくれます。


鍋の〆は雑炊ですね。小葱を散らし、紅葉おろしを乗せ、ほんの少しポン酢しょうゆを垂らせば、トラの出汁に包まれた絶品の雑炊の出来上がり。飯の代わりに茹でたうどんを入れても旨いですよ。


さて最後になりましたが、メイン料理はてっさ。タハラッチは切り始めた途端に後悔の念に捉われました。柳刃の切れ味がすこぶる悪いのです。横着して事前に研がなかったのが運の尽き。職人のみごとな包丁さばきと比較するのもおこがましいのですが、初てっさは無様な出来栄えに終わりました。
カミさんと娘は、「やはりトラフグね。とっても美味しいわ。」とほめてくれましたが、正直言って、後悔で胸がいっぱいになってしまいました。

食べでのあった4尾のトラは美味しく食べられました。
今回できなかった唐揚げと干物は、次回に挑戦したいものです。
そしてヒレはまだ干しっぱなし。カミさんも娘も清酒は性に合わないと敬遠していますし、タハラッチは下戸ときています。
せっかく干しあがっても、宝の持ち腐れとなる運命が待っているような気がします。もったいないけど・・・。


4尾分のヒレ、カラッカラに干しあがりました。
皿に乗せたら音がするくらい。こんなに乾かしてもいいのかな。
下戸のタハラッチですが、ヒレ酒を飲んで、いや、舐めてみてもいいような気になり、ちょこっと調べました。
フグの取引で名高い山口県の酒がヒレ酒に向いているとのこと。獺祭か男山がおすすめでしたので、これまた調べると、獺祭の吟醸45の300mlが試すには良さそう。少量ですから価格も762円と手ごろ。Amazonで取り寄せようとすると、なんと送料が800円もするといいます。プライム会員なのにと思って問い合わせると、この商品は特別だとのこと。ネット購入を断念し、近所の酒問屋で尋ねると、取り寄せはしていないそうです。

八方ふさがりのようなことになりましたが、急ぐことはありません。もう少し探してみましょう。
試し呑みならぬ試し舐めですから・・・。