山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

街の植物観察

2007-06-14 | 植物
本日(昨日)は月に1度の「街の植物」の講座でした。
本当に面白く楽しい講座なのです。先月から緑いっぱいの公園でやっています。昨年度は名古屋栄のオアシスなどでやっていた。
今日はベテラン組とビギナー組に分かれて行いました。講師の私は当然ビギナー組に入り、花の咲いている草を丁寧に見て行きました。

スズメノカタビラ まずはルーペで観察。雄しべやめしべの花糸を見て、小穂、のぎ、えい、葉舌、葉鞘などの言葉を解説しながら、図鑑の読み込み。
ツメクサ 雌しべの柱頭の5裂の可愛いことといったら! その造形の愛らしさに感動しました。
トキワハゼ よくみるといろいろなところに不思議な形の毛が生えていて、きれいです。
シロツメクサ 雄しべは花びらの奥にきっちり隠れています。
タンポポ 舌状花は5枚の花びらがくっついたもの。ちゃんと花びらの先が5裂しています。雌しべの柱頭のくるりんとしたカールに愛嬌があります。熟した果実にはとげ状のものがたくさんあって、綿毛で風に飛ぶだけでなく、何かにくっつくしくみも持っていることが分かります。ちなみにこの種はアリがよく、よっこらしょ、と運んでいます。

ベテラン組が同定に困ったネズミムギ、ホソムギも図鑑の読み込みで解決。ホソムギの方がずっと小型だということが分かりました。
同様に困っていたシマスズメノヒエは、実が毛に覆われていたり、先がとがっていたりする様子をばっちり観察し納得しました。雌しべの花糸は黒紫色でよく目立ちます。

ルーペから広がる植物の世界は、本当に感動に満ちています。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自然観察行など | TOP | 梅雨入り »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 植物