タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

娘と姫

2024年06月19日 | 食いしん坊バンザイ

まずは問題です。下の画像は、ボクが家庭菜園で育てている野菜の苗です。この野菜はいったい何でしょうか?畑に種を直播して1か月半くらいかな?かなり大きくなりました。

はい。正解は「えだまめ」です。品種名は「湯あがり娘」。ここ数年の間にボクが家庭菜園で作る枝豆(以降、表記は「枝豆」に統一します)はだいたいこの品種です。美味しい豆なのはもちろんですが、「湯あがり娘」っていうネーミングもいいですよね。「湯あがり」の「娘」。若くて可愛いお嬢さんが、お風呂上がりにスッピンで(スッポンじゃないよ)、だけどお肌はツヤツヤしていて、浴衣なんか着たりして、団扇なんか持っていたりして、近くには蚊取り線香の豚さん…。そんなイメージです。

まぁだけどよく考えてみると、こういう妄想をボクら親父世代に抱かせるネーミングって、いかにも昭和的というか、「〇〇ハラ」みたいな感じもしますよね。名前が少し気になったので由来を調べたら、

●暑い夏、お風呂上りの冷たいビールと一緒に食べたい枝豆で 『湯あがり』
●みんなに(消費者や生産者)に可愛がってもらえるように  『娘』

で、「湯あがり娘」だそうです。そう言われれば名前に“~娘”とか“~姫”みたいな可愛らしい名前の枝豆って沢山ありますよね。枝豆の品種は400種類もあるんだそうですが、その中から「娘・姫」系の品種名をピックアップしてみました。

湯あがり娘、サヤムスメ、ユキムスメ、サヤムスメ、サヤコマチ、恋姫、濃姫、ゆかた娘、つきみ娘、おつな姫、茶っころ姫、黒っこ姫…

あらまぁ。結構あるものですね。そういえば、「越後姫」なんていうイチゴもありましたね。

枝豆と言えば、ボクは小さい頃から夏のオヤツの定番でした。夏休みにはおばあちゃんが「枝豆、茹でたよー」と、大きなザルいっぱいの枝豆をボクと姉に出してくれたことを思い出します。さらにその数時間後の夕食時には、また大ザルいっぱいの枝豆を家族中で食べまくります。とにかくボクの幼き日々の思い出の中では、「枝豆は大ザルで食いまくるもの」というイメージが定着しています。

なので大学生になって長岡を離れて東京での生活を送っている時に、友人と一緒に居酒屋で注文した枝豆の量を見た時には唖然としましたね。「なんじゃこりゃ?少なすぎる!」「こんなの枝豆じゃない!食った気がしない!」ってね。でも、ボクに共感してくれたのは、新潟県出身の友人だけでした。

「食文化って地域色が強いんだな」ってことを身にしみて実感した思い出です。後で知ったことですが、新潟県って枝豆の生産量は圧倒的に全国1位なのに、出荷量は7位なんだそうですね。つまり県内で大量に生産した枝豆のほとんどを自分たちで食い尽くすのが新潟県人の食文化…ってことらしいです。

まぁこれから夏が終わるまでの数カ月間、わが家の夕餉の食卓にも1日おきに枝豆が上がるのは今年も間違いありません(今年も「初だるま」が出始めました)。もちろん家庭菜園で収穫した枝豆だけで足りるはずはなく、スーパーで日々購入することになります。うちの女房も、「自分がこんなに枝豆を食べる人生を送ることになるとは結婚前は想像していなかったわ」と申しております(笑)。

そんなボクら夫婦が住む長岡市で、今年も7月にこんなイベントが開催されます。

わっはっは。これも世界に誇るべき素晴らしい文化ですね。(笑)


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