2014年7月12日(土) 晴れ
大清水→一ノ瀬→三平峠→三平下→長蔵小屋→大江湿原→小淵沢田代→中ノ岐沢→大清水
今週は台風8号が日本列島を通過した。特に西日本ではその被害も多かった様子だ。そして、昨日は伊豆半島を通過した後、関東の海上を東北東に進んで熱帯低気圧に変わったという。ここ数日間は湿度が高く、ムシムシした日々が続いていて、早く梅雨明けしてくれないかと感じるこの頃だ。雨なら雨で、また違う事もしなければならず、悠々自適とはなかなかいかないが、便利な時代になったものだと感じる。ネットの情報で花の咲き具合や山道の様子など、検索すると色々な情報が得られる。携帯を片手にしゃべれば答えてくれたり。名前の分からない山の方を映し出せば、その山の上に山名が出てきたり。また、目的地をセットすれば、その信号を右へ曲がりなさい、こんどは左です、なんて教えてくれて、あげくのはては、安全でいい運転でした、なんて言われちゃう。そのお蔭で今回は尾瀬のワタスゲを見に行く事ができた。何でも十年に一度といわれるほど凄いらしい。ワタスゲはそれほど気にしていなかったが、あたり一面が白くなるほどの風景がそこにあるという。ニッコウキスゲも咲きはじめ、尾瀬が再び気になってきた季節だ。今朝、家を出る時は雨だった。高速を走り大清水へは6時頃到着する。人影は少なく、看板を両手で持って案内をしている方が二人いた。声を掛ければ、本日の低公害車の試験運行は中止とのこと。大清水から一ノ瀬まで、無料で乗車する予定でいたが、それが出来なくなってしまった。当てにしていた試験運行だったが、いつものようにここは歩くしかない。今朝はこの林道を歩く方は少なく、出会ったのは二家族にトレラン風の方が三人だった。やがて、岩清水まで歩いて、ここで冷たい水をゴクゴク飲んだ。貧乏性丸出しで飲んだ。とても冷たくておいしい水だった。そして、峠を越えて尾瀬沼を眺めながら三平下で小休止。まずはアップルパイを食べて尾瀬の空気をじっくり味わう。
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<三平下から燧ケ岳を>
今日のコースは大江湿原でワタスゲを眺め、沼尻を回って帰ることを考えていた。ここの木道は新しく架け替えられた様子で、幅2m位の広い木道になっていた。燧ケ岳はここから眺めるのが一番いい。休憩できる場所もあるので、気がすむまで眺められる。
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<尾瀬沼に浮かぶボート>
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<大江湿原>
無料休憩所もあるここの場所からは大江湿原が目の前に見える。残雪の逆さ燧を眺めた思い出深い場所だ。木陰でゆっくり眺めて、また歩き出す。
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<三本カラマツ>
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<長蔵小屋>
尾瀬沼ビジターセンターへ立ち寄った。職員の方に説明して頂き、尾瀬の魅力を改めて感じる。人はまばらだが、入れ替わり立ち代わり訪れていた。花の名前は勿論、ワタスゲの咲き具合も、場所も教えてくれた。その話を聞いてしまうと、早速外へ出て、早く見に行きたくなってしまう。
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<ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)>
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<ハクサンチドリも>
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<咲きはじめたニッコウキスゲ>
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<レンゲツツジと燧ケ岳>
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<一面にポワポワ>
福島県側から来る方が意外と少ないように感じた。木道を眺めれば、途切れることなく訪れていたのはニッコウキスゲの時季だけなのだろうか。ワタスゲがこれほど一面に敷き詰められているとは驚きだ。緑の湿原に白くてポワポワした感じがとてもいい。カメラマンは一人、木道を占領して三脚を立てている。心配していた台風の影響もなかった様子で一安心だ。風は強めだが、とても清々しい尾瀬の空気を感じる。のんびりコーヒーでも飲みたいが、近くにそんな場所はない。すれ違うのが精いっぱいの木道である。
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<じっと見つめて>
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<白と緑と尾瀬沼>
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<たくさんのワタスゲを>
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<ただただ、眺め>
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<はるかな尾瀬♪>
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<木道が続き>
予定を変更してここの大江湿原のワタスゲを端から端まで楽しむことにした。山頂から眺める展望も魅力的だが、こうして季節を感じながら歩くのもいいもんだ。足早に、せっせと歩くことは止めて、ワタスゲの尾瀬を満喫するのも大切な時間かも知れない。ここは許す限り尾瀬にドップリ溶け込みたい。
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<小さなタテヤマリンドウも>
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<人も少なく>
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<静かな尾瀬>
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<青い空>
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<立ち止まって>
ここにある休憩所でまったりしながら、ちょっと早目の昼食にする。とは言っても、簡単におにぎり二つを食べただけだった。再び予定を変え、ここから小淵沢田代へ向かい、そこから大清水へ下ることにした。定番のコースよりも一味違ったところを回って帰ることに切り替えた訳だ。この晴天ならば小淵沢田代から日光白根山が眺められるだろうと確信した。それは、前回訪れた時にその光景は確認済だったので、再びその眺望を得たいということである。
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<ゴゼンタチバナ>
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<そして、小淵沢田代へ>
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<ここもワタスゲがびっしり>
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<小渕沢田代から日光白根山を>
やはり思った通り日光白根山が眺望できた。良かった、これで山に登った気分になれる。山のピークこそはなかったが、ワタスゲとこの眺望で満足だ。ここの静かな湿原は休憩する場所もないので、誰も来ない木道を占領して一休みした。ここから2時間ほどで大清水に下れる。ここがどんな道なのか確かめる意味でも先へ進みたいと思う。熊と出くわすのがちょっと不安だが、ここは大人になって行ってみる。いつも使う鈴は持ってこなかったので、出来るだけ声を出して歩きたい。
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<池塘もあって>
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<誰もいない>
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<中ノ岐沢から大清水へ>
鬼怒沼山への分岐に来た。いつしかここを縦走して、奥鬼怒温泉郷でのんびりと温泉に浸かりたいもんだが、意外とキレイに笹が下刈りされているので驚きだった。ここから下るが、山道は決して歩き易いものではない。水がちょろちょろ流れて沢となり、ぐちゃぐちゃとした湿地状態が続く。それに、何と言っても蚊が大量発生していて参った。数ヶ所刺され、腕、顔、首がデコボコだ。
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<沢が瑞々しい>
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<ヤマオダマキ>
山道を下って林道へ出たが、その林道がとても長く感じた。一ノ瀬から大清水なら距離感がつかめるのだが、変化のないはじめての林道では退屈してしまう。小淵沢から中ノ岐沢へ合流すると、林道の真ん中の木陰にシートを敷いて昼寝をしている方がいた。こちらの足音に気付いたのだろう、起き上がって言葉を交わす。鉄塔の仕事をしていて、車が下ってくるのを待っているのだという。今朝はヒンヤリと肌寒かったが、今は蒸し暑く感じる。予定していたコースをだいぶショートカットしてしまったが、ワタスゲが湿原を埋め尽くしている風景は凄かった。一見の価値あり、といったところだろう。帰りは片品村のほっこりの湯で汗を流し、サッパリして帰宅する。
ワタスゲの咲きほこり、半端じゃないですねぇ。
そして、バックには日光白根。同じ市内の足尾の山からでは、あんなに大きくは見えませんよ。
この時期、しばらくは尾瀬も閑散としているようで、いいですね。のんびり、まったりで。
中ノ岐沢沿いのルートでの下り、銀座通りに比べたら、相変わらずの悪路だったようですね。
早速のコメント、ありがとうございます。尾瀬はぶらぶらするにはいいところだと思っていますが、展望がいまいちなので、至仏山か燧ケ岳に登らないとダメですね。それに、駐車場代やらバス代やらでお金もかかりますので、そう度々は行かれません。中ノ岐沢沿いのルートははじめてでしたが、林道歩きがとても長く、退屈でした。最近は暑いので楽な山ばかりです。
またもや、ちょっぴりニアミスです♪私は笠に行ってきましたよ~♪
台風の通過を見越して、出発前日の木曜日に残席少ない高速バスをゲット♪
山頂直下はハクサンイチゲのお花畑でした♪そのほかにもイワカガミ、ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、etc.
快晴で風が涼しい最高の日和でしたね♪
大江湿原のワタスゲ圧巻ですね!
写真の腕も良いんですネ♪
(*^-^*)
またまた尾瀬でしたか。笠ヶ岳ですね。お互い、尾瀬の端っこ同士で…。花も多かったと思いますが、楽しみましたか。お天気も秋の様な澄み切った青空で、暑さ知らずの尾瀬、最高でしたね。こちらのワタスゲも凄かったですよ。こんなにたくさんのワタスゲ、見たことがありませんでした。木道歩きは辛いですが、一見の価値ありですね。ありがと~う。